友達と遊ばなくても気にしない小3女子…ずっとこのまま?

本人は「ちょっとした悩み」だと思っていても、プロの目から見ると…。
今回のお悩みは、一見するとお子さまを心配する母のよくあるお悩みのようですが、小川先生の目から見ると、注意すべき点が2つもあるというのです。

【お悩み】休み時間は先生のアシスタント

インターエデュの掲示板からのお悩み

深刻な話ではないのですが、こういったタイプの子は今後もこんな感じなのかなぁ思いましての質問になります。

小学3年生の娘は、最近、休み時間にお友達と遊ばずに先生について回っているようです。
先生のアシスタントがしたいからと本人は言っています。

【お悩み】休み時間は先生のアシスタント

友達がいないなどの心配はしていないのですが、こういった子どもは、これからも勝手に自分のしたいように学校で過ごしていくのでしょうか。

私自身が友達関係に悩んだタイプだったので、もし友達と遊ばなくても気にしない子は、ずっとそういった感じでいくというのであればちょっとうれしいなと思った次第です。

自分自身の過去を棚卸ししてみましょう。【小川先生のアドバイス】

深刻な相談ではないということですが、2つほど注意すべき点があります。

1つ目は、お子さんの事情を理解するということ。
2つ目は、親御さん自身の価値観の棚卸しが必要そうだということ。

1つ目ですが、お母さんはお子さんの状況を“友達と遊ばない”と捉えています。しかし私には、3年生になって人の役に立つということに関心が高まっているように見えます。
クラスの運営に対して役に立つ、大人の社会に対して自分自身が認められる、社会的に意味のあることをすることに、関心が広がってきているのではないでしょうか。
お子さん自身が今どういったことが楽しいのかを聞いてあげてください。子どもの事情をつかむことを大事にしていきましょう。

2つ目は、お母さんご自身が友達関係に悩んだタイプと話されていますが、その経験が、今の自分にどんな影響を与えているのか振り返ってみるといいでしょう。
※価値観の棚卸しについてのお話は動画でご確認ください

自分自身を整理したところで、お子さんをもう一度見てみましょう。
「先生のアシスタントをするのが楽しい」と言っているだけですよね。「友達づきあい」の話ではありませんね。
過去の自分に一区切りをつけて、お子さんを受け止めてあげてください。

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいすけ)先生

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、「親も子も幸せになれる はじめての中学受験」(CCCメディアハウス)など著書も多数。

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