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【1452922】いえいえ独り言

投稿者: いえいえ   (ID:0n8udURnfOE) 投稿日時:2009年 10月 04日 22:36

ほぼ一年ぶりでしょうか。ハッチ先生へのエールも込めて。
何より来春受験のご父兄のために。小生も来春を以て中学受験指導を完全に終えますので、これまでの教訓から月に最低一度、気付いたことを。
第一回は「第一志望残念」について。
子供の目は近視眼です。「○○中に絶対合格するぞ」と毎日連呼していると、第二志望以下が見えなくなります。でも灘の倍率はほぼ実質倍数ですが二人に一人以上は毎年「落ちます」。塾で指導する立場からは全員合格がもちろんですが、長年のキャリアでもこの壁はなかなか厳しい。
ご自分のお子さんが落ちるケースも保護者は常に「想定内」にしておく必要があります。
さて実際、一般的に前期第一志望で中堅校に入学するのと、最難関残念、後期入学する子とどちらが中堅校入学後の成績が芳しいかご存じですか。実は前者が圧倒的です。具体例をあげれば東大寺残念、清風理三より「何が何でも清風」理数合格の方が入学後伸びたりします。なぜか。前者は絶望の中で入学、後者は希望に燃えて入学、先生の言いつけもよく守りますから、じわじわ抜いてしまうのです。
これを防止するスパイス。私はこれまで最難関残念、桐蔭入学確定の子を全員集め、まず桐蔭がどういう学校か徹底的に説明します。二時間も話しますとどの子も「目に光」が表れます。間髪いれず翌日は桐蔭ツアー。外から徹底的に学校を見せ、またビデオも含め視覚的にわからせます。
「桐蔭でも、大学入試では逆転できる」
そんな思いを抱かせて初めて入学式に送り出します。
桐蔭に限りませんが、これは実は塾の仕事ですが、なかなかどこの塾もやりません。
そこで。お父さんお母さんの出番です。第二志望以下を今からパンフレット、学校訪問などで十分理解しておいてください。落ちてからあわてても遅いのです。
だからいくら話を聞いてもパンフを見ても納得できない学校なら第三志望でも受験校としては外すべきです。親が理解し、関心を持てない学校では絶対に子供さんはダメになります。たとえ不満な偏差値の学校でも、親が納得できれば期待できます。どうかご自分の目で、今のうちから第二志望以下の訪問、質問、研究をなさることをお勧めします。
これさえ万全なら、たとえ第一志望残念でもまだまだ挽回できます。
今年京大に進んだ桐蔭ОBにも、このスパイスで見事、西大和の雪辱を果たした教え子が三人います。

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  1. 【2189466】 投稿者: 公立高京大法卒会社員  (ID:yUn3nMojjTw) 投稿日時:2011年 07月 03日 07:42

     私は、この学校の関係者ではありませんが、いえいえさんの書き込みはおもしろく、他の誰にも書けない内容が多いので、ここを拝見しています。今回は久しぶりの書き込み。また灘に関する書き込み、面白く拝見しました。
     灘については、何でもかんでも絶賛される方と、必要以上にけなされる方がいますが、さすがに客観的な分析に感心しました。灘もトップ校の地位を維持するため、今日に至るまで努力を続けているんですね。灘は秀才児の楽園で、みんな自由に好き勝手やって、理三でもどこでも進学していくようなイメージがありましたが、そうでもないんですね。
     キムタツさんは、灘の広告塔なんですか?派手なブログを運営され、勉強会を熱心に開催されるなど、フツーの先生ではないので、灘でもかなり浮いた存在では?と想像していましたが。
     何であれ、今後もいえいえさんの投稿継続を望みます。

  2. 【2190399】 投稿者: 同感です  (ID:vVXWT7nIeKk) 投稿日時:2011年 07月 03日 23:57

    私とほぼ同期でしょうか、いえいえさんは。
    勝山校長、厳しかったですね。
    長女が桐蔭にお世話に。駿台全国模試、さんざんでした。
    秋からの奮起に期待したいものです。
    またの書き込み、楽しみにお待ちしています。

  3. 【2191310】 投稿者: つらつらと  (ID:uK1mXAr3qPk) 投稿日時:2011年 07月 04日 16:57

    >「灘の必死さ」は滑稽にも思える。

    「落ち」が・・これですか?

    大前提として、橋本武先生は、「ユニークな授業」と「結果」がともなったから、伝説なんでしょ。
    全盛期はというものが、あったのかもしれないが、「結果」が、その後、だだ下がりになってという事実があるとも思えない。
    結果として、ちゃんと、生徒には受験能力も備わっていたわけで、まったく、その部分が抜け落ちているわけじゃない。ここは、大前提ね。

    現在、そのままの橋本先生が受け入れられるかは、別にしてだよ、橋本先生「系」の先生が、受け入れられやすいのは、今でも灘、なのではないか?他の教科でも。
    いえいえ氏にお聞きしたいな。
    では、6年間、担当の先生の判断に、これほど任せる学校は、他にあるのかな?
    (受験対応能力は前提だし、大学の進学結果には責任あるけど。)
    あるなら、教えていただきたい。大阪桐蔭か?今の勤務校か?

    本当に好き勝手して、問題のないなんてことはない。
    「辞めた」友人の教師は、受験にも役に立つことを、生徒、保護者、学校に証明できなかったということでしょう。違うのかな?それとも、受験対応する気がなかったのか?
    本当の数学「柔軟な学問?」と、受験対応の数学を2本立てで、教えられる可能性は(他の学校と比較すれば)あるんじゃない?
    数学で、灘出身以外?というとこは、不利な要因だったかもしれませんけど。
    いえいえ氏が、本当に、友人なら、アドバイスしてあげたらよかったのに。

    だいたい、いえいえ氏、大阪桐蔭の好き勝手にやりたい講師を、問題にしてなかったか??

    >私の在学中は「自由な灘」を外向きに標榜しながら、内部ではすさまじい受験英才教育
    >が行われていた。
    >もちろん今の灘もそうだ。文化祭で過剰なほどの自由闊達さをアピールするのも、私は
    >灘の戦略のひとつだと考えている。

    考えすぎじゃない?
    灘(例えば校長の命令など)の戦略として、「無理やり」文化祭を盛り上げる動きは、特に見られない。つまり、企画演出を学校がしてるわけではないのではないのかな?
    それに、もし文化祭が自由闊達でないとしたなら、灘が戦略的?にアピールしようとしてもね。無理がある。

    単に、今、自由闊達なものを、学校の良さとしてアピールすると、それが「社会が求めるイメージを何とか死守する為の・・戦略」となってしまうのか?疑問だなー。
    戦略というには「意図」と「働きかけ」があり「結果に表れる」ことが、必要なんでしょ。「意図」と「働きかけ」が弱いんだよね。

    結果的に「文化祭で過剰なほどの自由闊達さをアピール」してるのは生徒である。「それだけ」のことを灘の「戦略」といってしまう方が「意図的」だね。
    (学校が生徒に気づかれずに、過剰なほどの自由闊達さをアピールさせているなら、それは、それで、すごいはなしだが・・)

    これは、いえいえ氏は「戦略」じゃないか?
    例えば「すさまじい」とかね。たしかに、内容は、他から見れば「すさまじい」のだろうが、この文脈で使う場合、は「すさまじい英才教育に『特化』した授業」という意味になる。橋本先生から「辞めた」友人の話の流れでね。
    「ユニークな授業なんて、入り込む余地がない」という感じでね。そうなの?

  4. 【2191562】 投稿者: 期待  (ID:w1aEtXBDLCg) 投稿日時:2011年 07月 04日 20:01

    今年の高3は、以前から、優秀な上の学年と下の学年に挟まれて両学年と比較されては「もっと頑張れ」と言われていたみたいですね。
    伸びしろはあるようですから、高3でぐっと伸びることを期待しています。

  5. 【2191677】 投稿者: そう言えば  (ID:lIRxGgqZn26) 投稿日時:2011年 07月 04日 21:24

    いえいえ氏の次男、桐蔭高三の設定の話しは ?

  6. 【2192259】 投稿者: 少し違う  (ID:KtdELa5JsUY) 投稿日時:2011年 07月 05日 11:05

    谷間の学年ではなく確かに高三は最高の学年といわれてました。
    ただ今春の卒業生との模試で比べると、似たような成績。
    学校はもっとできるはず、と発破をかけているようです。

  7. 【2228741】 投稿者: いえいえ  (ID:X5KRc6sTQFc) 投稿日時:2011年 08月 07日 00:43

    桐蔭野球部の夏が終わった。夏の全国大会出場は平成20年が最後。つまり今の桐蔭生は夏の甲子園を知らない。
    大阪大会決勝戦。序盤大量リードからの逆転サヨナラ負け。投手の死球で負けたのではない。
    私は中盤以降の戦いを見ていて、五回あたりから「負けるのでは」との予感があった。その理由の一つがベンチのムードだ。柏原には「横綱に挑む平幕」のある種、開き直りがあり、やけにベンチが明るいのだ。監督は元上宮の名伯楽だが、「どーんと行こうぜ」といった明るさがあり、常に笑顔でサインを送る。片や桐蔭ベンチ。どっかりと座る監督に笑顔はなく、小難しい顔で指示を与え、ときにドリンクを飲んでいる。年齢は柏原の方がかなり上だ。名伯楽と戦う年少の監督の在り方ではない。
    「惜敗」とは言わせない。カネも選手層も桐蔭に分がありながら、勝てなかったのは監督の限界と、チーム全体の驕りではなかったか。
    私は教育界に身を置いて以来、ずっと高校野球の名監督の在り方から、常に自分の指導方針を学んできた。一番大きな影響を受けたのは簑島・尾藤監督だ。「選手を怒鳴りつけたくなっても、常に笑顔」、毎朝、鏡で笑顔の練習をしていたという。そんな監督に高校生は絶対的な安心感を覚える。だからこそ、甲子園でも土壇場、同点ホームランが飛び出すのだ。
    「野球の桐蔭の時代は終わった」。これが私の偽らざる思いだ。驕りと慢心の果てに二流と化した、それが桐蔭野球部の今の姿だ。柏原に惜しみない賛辞を贈りたい。
    別に野球の話に終始する気はない。今の桐蔭にはこの慢心がすべての面で見られる。「出来の悪い生徒を育て上げる」のが桐蔭の真骨頂のはずだが、少々賢い生徒が入れば進学実績は上がって当然なのに、「育て上げる」気概がない。校長だけは意気軒高だが、その下に仕える教員にチャレンジャーの気迫が微塵も感じられない。徐々に官僚主義的な組織に毒されていると感じるのは私だけだろうか。
    桐蔭の教員に聞きたい。あなたにはどんな夢がありますか。
    私の夢?そう、数学という世界を使って、世界に伍して戦えるリーダーを育てること。出来うれば22世紀の人類に貢献できる基礎科学を樹立できる人間の育成だ。とてつもない夢だが、これだけは府立高校で教えていた20代から変わらない。
    今季直木賞をとった池井戸潤「下町ロケット」、久しぶりに痛快な小説を読んだ。
    今週から「でんき予報」も厳しくなりそうだ。クーラーを消し、汗をかきながら真夏の読書に最適の一冊だ。桐蔭の教員に、この町工場の佃社長の姿から何かを学んでいただければ幸いだ。

  8. 【2228974】 投稿者: 久しぶりですね  (ID:DcFARb/KaRQ) 投稿日時:2011年 08月 07日 10:22

    学校側から緘口令が布かれてたのかと思ってましたよ。

    今回は野球の話題でしたか...。

    てっきりN大和の受験日変更の話題かと思ってましたが、「敢えて」話題にしなかったのには理由が?

    今までは他校を引き合いに出しては桐蔭を批評していた方が、今回一番関心の高い学校が打って出たんですよ?

    いつもみたいに結果が出てから「予感があった」と仰らず、今の率直な感想を拝聴したいものです。

    追伸、他校の野球観戦まで御苦労さまです。もっとご自分の勤務校(それが本当ならね)にも関心を持ってあげてください。

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