共産主義者の考えが良くわかって有難い｜掲示板スレッド

マルクスやエンゲルスによって確立した史的唯物論（唯物史観）では、「物質的生産の発達」が歴史の基礎とみる。

マルクスは次のように述べる。
「生産力※は、たえず高まりゆく持続的発展のうちにある。この発展は歴史過程全体の究極的土台であり、社会の発展全体を究極においてはそこから説明しなければならない基礎事実である。『マルクス主義哲学』上255頁」（大月書店、1969）。

歴史社会においてこの生産力に関わる生産手段の所有者。
すなわち、それが支配階級になる。
現代の国独資段階においては、資本家がそれに該当する。
そこに、労働力の産出物に関わる剰余価値の搾取者（資本家）と被搾取者（労働者）との階級的対立が生ずることになる。

※一定の人間的活動を言い表す。人間の歴史全体を規定し運動させる基礎である実践的諸活動をいう。

何度も言っているが自分の言葉で語ってください。ビッグネームの引用ではなく。マルクスの言説を繰り返すのは知的怠慢ではないですか？

自分の言葉で語れない者は人をその気にさせること（投票）はできませんよ。
ソ連崩壊と本田宗一郎の件、貴方自身の考えを聞かせてください。

＞その証拠に国独資から共産革命を起こした国は一国もない。

その言い古された問いかけにも、すべてお答え済みである。
私の拙い書き込みからでもご判断できるはずだ。

まず社会主義への移行は、発達した資本主義段階にあることが前提であること。
今後、独占とそれに従属する国家は資本の致富衝動によりいっそうの国民収奪を加えてくること。それは賃金・労働時間、税制のみならず労働者の全生活にわたる。
これに対し、当然に自覚した労働者らによる階級闘争が生じる。
それは、労働組合への団結による闘争や労働者らの利益を代表する勢力の議会への進出等だ。

しかし、財力と権力を有する資本家らは、けっして傍観はいない。
あらゆる手口で以って労働者の団結を妨害し、欺瞞的逆宣伝を繰り返すことだろう。
たとえば、大企業を中心にした労使癒着の御用組合、本掲示板でも横行する組織的な誹謗中傷等である。この選挙期間中でも、その実例は枚挙に暇がない。

だが、矛盾ある物（資本主義）は消滅する。唯物論哲学の教えるところだ。
それを進める労働者階級の自覚ある行動が、明るい将来を約束する。

＞これからもサミット国が共産国になる可能性はこれっぽっちもない。

そうだろうか。
新自由主義の権化＝本家本元である米国であってさえ、民主社会主義を標榜する弱小のサンダース氏が支持を集めたではないか。「これっぽっちもない。」との言い草こそ、非科学的で粗雑なお考えではなかろうか。

＞何度も言っているが自分の言葉で語ってください。ビッグネームの引用ではなく。マルクスの言説を繰り返すのは知的怠慢ではないですか？

それはあなたの認識違い。
時々、その手の初歩的誤解をおっしゃる方がみられる。

自己の主張の論証方法として、先行研究や先達の考え等を正確に引用することは、社会科学のイロハのイである。専門書や論文を御覧なさい。
私の拙い論文でも、論点につき内外の研究到達点を紹介することから始まる。

しかも、私は政治家ではない。
学問上の卑見を自由に語るだけである。

＞答えになっていない。これは、論争ではなく片方が自分の意見を一方的にテープレコーダーみたいに垂れ流しているようなものだ。(=^・^=)

同じご趣旨のお尋ねが繰り返されれば、答えも同じになる。
当方の考えが変わらぬ以上、当然ではないか。

本件に関わる限りで、知的共通理解が土台として存しないゆえ致し方ない。
専門同士であれば、この種の初歩的議論をする理由はない。

それでも、この方のご誠意は感じるゆえ、問われればお答えする労を惜しむつもりはない。

＞しかも、私は政治家ではない。 学問上の卑見を自由に語るだけである。


ちょっと待ってね。貴殿はあちこちで安倍政権打倒と共産主義の優位性を説いていますよね。選挙民が投票しなければ貴方の理想とする社会は出来ないですよね（現行では）。　　

学問的なことのみでは人は動かないでしょう。本田宗一郎は支配階級なのかどうなのかマルクス主義の観点から教えてください。

＞学問的なことのみでは人は動かないでしょう。本田宗一郎は支配階級なのかどうなのかマルクス主義の観点から教えてください。

すでに縷々述べたところから自明のはず。
『ホンダ』は、わが国を代表する大企業。
故本田宗一郎氏もそのオーナーとして当然に支配者階級に属した。
また、その多数派組合である『全本田労連』もあの労使癒着の自動車総連に属する。

あなたは誤解している。
階級支配に経営者個人の属性や出自、性向は問題ではない。
生産方式の所有者、しかも独占状態にあるか否かで判断される。
故本田氏や松下幸之助氏であっても、町工場の親父さん当時とは事情が異なるのである。
不必要な他事考慮は分析の障碍になるだけだ。

そもそも彼らの収入はどうであったか。
従属労働を余儀なくされた労働者らの労働からする剰余価値を横取りしたうえでの蓄積であった。
マルクスは『資本論』でもって、そのからくりを見事に解明した。

ゆえに、批判するにせよ、同書らにまずは目を通してもらいたいとお勧めしている。相手の考えを知らずして、何の「批判」たろうか。
ここで横行する「便所の悪口」と同次元だと言わざるを得ない。

＞貴殿はあちこちで安倍政権打倒と共産主義の優位性を説いていますよね。選挙民が投票しなければ貴方の理想とする社会は出来ないですよね（現行では）。

私は特定党派の構成員（党員）ではない。
ゆえに、発言等につきいかなる制約・統制も受ける立場にない。
だからこそ、藤野議員の発言支持も可能である（共産党は更迭したが）。
ただ、自ら確信する学問的卑見を開陳するだけだ。

なお既述のように、私はスターリン独裁以降の旧ソ連、ならびに現在の中国や北朝鮮をもって社会主義国だとは考えていない。中ソには、当初こそ指導者らに見るべきものはあった。だが、その後継者らにより捻じ曲げられてしまった（抑圧社会）。したがって、あのような国々を例示して、社会主義云々と言われても、私はただ困惑するだけである。まして、北朝鮮など建国当初からソ連の傀儡であり、その異常な個人崇拝・神格化策動には日帝支配下での天皇像を見る思いがする。