共産主義者の考えが良くわかって有難い｜掲示板スレッド

貴方のお話は分かり易い。こういう風に普通の言葉で初心者に分かるように書いてほしいものだ。　貴方の専門は経済ですか？　ちょっとお聞きしたいのだがマルクス経済学に対して近代経済学があると聞いている。

日本の大学で現状どちらの講座の方が多いのですか？　相変わらずマルクス・エンゲルスばかりやっている大学もあるのですか？

>19世紀に生きたマルクスが見たイギリスを前提に歴史の発展法則が考え出されたわけで、それを21世紀に当てはめようというところがトンチンカン。

－資本論は、源氏物語や吾妻鏡のような古典として読めばよい。
当時の価値観をそのまま現代に当てはめるやつもおるまい。

>19世紀に生きたマルクスが見たイギリスを前提に歴史の発展法則が考え出されたわけで、それを21世紀に当てはめようというところがトンチンカン。

手垢でベタベタな言い古された言い草。聞き飽きている。
マルクスに目を通してから論じてもらいたい。
反共主義者でも、マトモな人士はさすがにきちんと熟読なさっている。
キミたちは知的に横着すぎる。

たしかに、機械的に当てはめようとするのなら、それもいえよう。
だがそんなことを考えているマルクス主義者を見たことはない。
不勉強の極み。

ただし、英国の産業革命から100年遅れたわが国資本主義。
その意味では、日本の現状がマルクスの指摘した通りになっていることは不思議でもなんでもないのかも知れない。

＞１．２．については結局マルクスの予言は実現していないという事だ。理想的な共産主義まで至った国はない。前段階の社会主義段階で停滞している。　

マルクスのいう「発達した資本主義国」でという意味では、これからではないか。
ぜひ日本国がまず天皇制廃止による公選大統領での共和制。
その後、国民の支持・同意を得て社会主義化と進展して行くことだろう。

戦前に神権的天皇独裁制の崩壊を疑った者は、弾圧された日本共産党員らを除き誰がいたことだろうか。
だが、それも史的唯物論からすれば、歴史の必然であったのである。

＞それに常に経営者と（資本家）と労働者が対立抗争関係にあるわけでもない（全社一丸となって何かを作ることはある）。ここはマルクスは何と言っているのか？

資本家は、利潤追求目的で自己の所有する資本Ｇ＝貨幣を投資して生産に必要な条件を整える。
すなわち、Ａ＝労働力ならびにＰｍ＝生産手段の購入である。新商品＝Ｗはこの二つの生産要素を結合して生じる。

この商品には生産過程で消費されたＷ＝生産手段と労働力価値が転移している。
しかし、重要なことは同時にこの商品には『労働力が消費される時間に応じて生成した一定のｗ＝剰余生産物が含まれている』ことだ。

つまり、労働者の労働力による再生産は、それに必要な生活資料を生産するに必要な労働力消費＝生産労働、つまり必要労働時間の生産労働で可能であり、『それを超える労働時間に比例して、
ｗ＝剰余生産物＝ｇ＝剰余（交換）価値が生まれている。』
ゆえに、商品生産過程は、労働契約履行過程としての労働力譲渡（販売）過程であると同時に、
価値生産過程+剰余価値生産過程としての価値増殖過程となる。
したがって、資本家がＷ´＝Ｗ+ｗ新たな商品を商品市場において等価交換することによって、
Ｇ´＝Ｇ+ｇ投資した貨幣より大きな貨幣を獲得することができる。このｗ＝ｇ剰余価値・利潤の取得こそが資本家の投資目的になる。

しかしながら、資本家と労働者との労働契約関係は他の契約同様に「自由」で「平等」な当事者としての法人格との抽象的属性として現象化する。そこには資本家に対して劣勢な地位においてとらえられた労働者はない。劣勢な地位を補正する労働者階級の連帯性や団結した労働組合の存在もみられない。あるのは、もっぱら「個々の締結者と個々の労働契約のみ」である。市民法は、あえて木を見て森をみようとしない。そこに、労働力商品がその消費において新価値を創造するとの独自の価値を有し、資本家は購入した労働力の消費過程＝新商品の生産過程において剰余価値を収奪するという真実は隠蔽される（市民法の虚偽性）。

この資本家による自己の所有する生産手段に労働力を結びつけること（新生産物への転化）により産出される物の所有権は、当然に労働力の買主である資本家に不等価で帰属してしまう（生産手段の所有のため）。

したがって、資本性社会における労働関係において生産手段の所有者が他人の労働力を用いてその生産物を搾取する以上、それが資本家と労働者との階級的関係であることに相違はない。
本田宗一郎氏個人の人柄等は、本件と何らの関係も有しないものである。

　　　　　　　　　　　　【アベ政権に対する幻想は無駄だ】

近代国家の公共的幻想である。
労働者の自覚の高まりは労働・政治運動の高まりによってその階級的機能の修正や要求となって表れる。他方、その反作用としてそれら階級的覚醒を阻害、逸脱させようとの働きかけも激化する（卑近では、私の書き込みに対する妨害工作をみよ）。

そこで、資本家は階級意思を国家意思に転化することにより、国や法の普遍性を媒介として自らの支配の正当化を画策する。その一つが立法機関によって法を制定する方法だ。これは現象的には公権力として我われの目前に表れる。かくて、国家乃至法の有する階級性は一見公共的・中立的な規範としての幻想が普遍化する。
とりわけ、狡猾な資本家らは総資本的理性において自覚する。つまり硬直的な弾圧策より、微温的な労働者保護法を制定した方が資本性社会維持のために得策だ、と。

そこで、たとえば年次有給休暇制度にも重い腰を上げた。
たしかに、法律上は使用者に年休を与える義務を課すとの規定になっている。だが、わが国での年休取得率は50％を割り込んでおり、利用する場合も1～３日程度の短期間が多い。政府も充実した内容有する『ＩＬＯ有給休暇条約』ですら批准しようとしない。すなわち、労働者からの搾取＝利益を上げるコマを是とする資本家からみて、年休制度など必要悪との本音あるからである。

アホノミクスの第三の矢は、「不平等や階層間格差」に対しては無頓着だ。それを是正する社会・公共政策上の課題に関心有するとは到底感じられない。このことは、今後アベ政権の打ち出す反労働者的悪法の数々によって証明されるはずだ（残念だが）。同時に、先の参院選にてアベの欺罔策に乗ぜられてしまった一部無知な労働者らにとっては痛恨の極みをもたらす結果になろう。

注　使用者にとって便宜な現行『計画年休』制は、労働者個人の時季指定権が排除されるため、評判は芳しくない。

働きなさい。

労働の意味を覚えましょう。

キミのような無自覚な被支配階級の解放のために微力を尽くしている。
社会主義革命成功のカギは、キミのような無知な労働者大衆の自覚を促す啓蒙・教育にある。

もっとも、運命でもあるまいに卑屈に一生涯惨めな人生を送りたいと望むのであれば、
いつまでもそのように資本家に屈従していることだ。
だれも止めはしない。