共産主義者の考えが良くわかって有難い｜掲示板スレッド

二俣川氏へ

ソ連でやったソホーズやコルホーズ、中国の人民公社は共産主義思想を土台にしているんですよね？　　私有財産を認めず平等に分ける。

これは両国とも失敗したと聞いていますが、この根本原因は何ですか？
素人に分かるようにご説明ください。

＞化石的人物 (ID:q9JRW1Ew9yY)氏へ

旧ソ連とて私有財産は完全否定していない。
資本主義的搾取の原因となる生産関係を改め、国有化（公有化）したものだと考える。

中国の場合は、当時の毛沢東の個人崇拝といった他事考慮の影響が強かった。
個人の思惑に翻弄されていたのである。
旧ソ連・スターリンも同様だが、前衛党の首領への個人崇拝が偶像崇拝の域に達したときに危機に陥る。

なお、付言する。
利己心や致富衝動による虚飾などの性（さが）を刺激する資本主義に比べ、理論的体系性を重視する社会主義的生産様式は一見目に見える華やかさに欠ける。

しかしながら重要なことは、労働者は自己の労働力に応じた果実（価値）を受け取ることだ。
そのために「生産手段の所有者と労働力の提供者との統一」が必須である。
すなわち、生産手段を所有する資本家による剰余価値の盗取を防ぐことだ。
労働者による労働の果実は正しく労働者が享受する。
これが労働者の窮乏化を防ぎ、失業を無くすことになる。

喫緊の課題としては、現行資本性社会における労働力という商品交換の適正化。
そのために支配層の階級意思の表れである国会の議決（法）※の民主化が求められる。
それゆえ、今日立法府に労働者の代表を数多く送り込む戦いが行われている。
それは労働者が多数を占めるわが国国民の利益に正しく合致するものだ。

※最低限の労働条件を保障した強行法であるはずの労基法の骨抜き。
　コスト安の非正規労働者を増やす派遣法改悪等々の悪法の数々。

宗教家に説明を求めれば、だいたいどんな宗教だって自分達が世界で唯一正しいと言い、
世界を救うのは自分達だと言うさ。ただ、それだけのこと。

＞マルクス主義においては生産手段をもたず労働力を売るしかない(賃金)労働者が求めたものは、生産手段の社会化(解放ですよね)であって、生産手段の国有化ではないと思います（紙つぶてさん）。

歴史的に労働力が商品化して以来、市場において使用者（資本家）と労働者とは形式的には平等と法的仮装された。

しかし既述のように労働の生み出す成果はその報酬以上の価値を備える。この余剰価値を資本家は横取りする。生産手段を彼らが所有しているからだ。※

ゆえに、労働者が働けば働くほど、資本家の利潤は増していく（搾取）。この生産過程に潜む矛盾を改めるために、まず生産手段の国有（公有）で以って搾取の弊害を除去するものだ。
これは将来の共産主義社会建設への手段に過ぎない。

※この方面の精華は、川島武宜『所有権法の理論（岩波書店）』である。
この天才的な法社会学研究者の卓見に敬服する。

＞宗教家に説明を求めれば、だいたいどんな宗教だって自分達が世界で唯一正しいと言い、
世界を救うのは自分達だと言うさ。ただ、それだけのこと。



ほんとほんと

どんな些細な点についても、徹底的なご批判を賜りたい。
それは根本的な点に帰着するものであるから。
論理的かつ誠実なお問いかけは大歓迎である。

＞世界を救うのは自分達だと言うさ。

胡散臭いよね。

二俣川よ、

純粋共産主義国家の政治体制は、共産党による一党独裁だよね？