サピックス一強の理由について｜掲示板スレッド

SAPIXには感謝してます。
が、SAPIXの何が良かったのかと考えると(5年次までキャンプ行けこと、家族で濃厚な時間を過ごせたこと以外は)、よく分からないなと最近思うことが多く。

気を悪くされたら済みません。サピックスのテキストは御茶ノ水校舎で拝見しました。それ以外のプリントが充実してるかもしれません。市販の白地図やコアプラスは無駄がない筋肉質の素晴らしい参考書であることを存じています。算数のベーシックは残念でした。
四谷は予習シリーズに加えて演習問題集などの副教材込みで判断しています。
早稲アカは四谷に加えて錬成問題集と６年向けのマスターテキストが素晴らしい。自動的に四谷超えになります。
啓明館は市販されている秘伝の算数と読解の基礎を見ればテキストの凄みが類推されるのではないでしょうか。理科もエグい。社会は分かりません。ただし、開成レベルには全然足りない。
というか、大手塾では並の子供を開成に受からせることは出来ない。タブーとされている数学の導入が必須。大人には方べきの定理とか円周角の定理でしか解けない問題を、サピックスの天才達は相似と比で解くみたいでビビりました。

良い悪いの話をしているのではなく、テキストの作り方が違うと言っています。

予習シリーズとの比較で言うと、
> 算数→基礎の問題をやることで、その後の発展問題のヒントになるような、導き方。
サピのテキストは問題を解きながら基本を理解するスタイル（いわゆる帰納的なアプローチ）。5年生まではありとあらゆるパターンの問題をできるだけ少ない問題数でカバーして、それらがすべて解けるようになれば良しとしている。予習シリーズだと基本をまず理解させて、理解した基本知識を使いながら問題を解くことで思考力も磨いていくスタイル（いわゆる演繹的なアプローチ）。パターン網羅ではなく、基本理解＋その運用ができれば初見の問題でも対応できる、という考え方。

> 国語→読解の素材が秀逸。(学校では扱えないよいな攻めた素材)
国語も読解のメソッドを教える＋典型的な練習教材で読解の基本を学んでから、難解な文章読解や記述などのアプトプットの練習へと段階的に進んでいくのが予習シリーズ。読解の素材も、初見で理解できる文章とは限らず、辞書をひきながらでも良いから、それよりも高いレベルの素材を与えることを厭わないのが予習シリーズ。サピのテキストはその逆。興味を引くような内容だけど、（予習を前提としないので）初見でも理解できるレベルの素材を使って記述を含む問題を解きながら、読解の仕方とか記述の仕方を習ったり慣れていこうとするスタイル。

> 理科社会→カラーで図解も多く見ていて楽しい。
これだけだったら予習シリーズの方がフルカラーで良いようにも思いますが....。
覚えなければならない知識だけでなく、なぜ、どうして、まで踏み込んでまず説明し理解させる。そして「まとめてみよう」みたいな要点チェックで基本知識をチェックした後は、それを使いながら問題を解くことで知識運用を訓練するのが予習シリーズ。覚えなければならない知識だけをテキストにまとめて提示して、なぜ、どうして、は授業を聞きながらとか問題を解きながら理解していく（あわせて問題を解きながら知識の確認をしていく）のがサピのテキスト。作業帳みたいなイメージに思いました。

どちらが良いかなんてお子さんや親の好みによるとしか言いようがない。

ここからは個人的な感想ですが、サピの算数は苦手だけど処理能力がある子を押し上げることを重点を置いている（得意な子はもの足りなく感じる、処理能力の低い子もパンクする）、国語はその逆で得意な子はより伸びて苦手な子は苦労しそう。読めてない子にいきなり記述させようとしても途方にくれそうな気がします。理科・社会は細かい知識を多く与えすぎに思いました。少なくとも最難関校の入試では、そんな重箱の隅をつくような知識問題が大量に出てこないとおもうのですが...。うちは桜蔭とか渋幕とか渋渋を受けましたが、桜蔭の理科・社会はそもそも難しくないし、渋幕も渋渋も知識問題なんかほとんど出てこないし...。あと、あと全然関係ないですが、サピで講師をやっている高校の後輩が、理科のテキスト改訂で内容は良くなったけどちょっとオーバーワークになった、とは言っていました。

東京出版など使いますよね。
それでもトンビが鷹を産むことはなく、凡人である息子は開成無理。逆転狙いで数学注入を予定しています。
拘束時間少ないこと＝優秀な親塾というのは、トップ合格の秘訣の一つに入れても良いような気がしています。

東京出版が中学入試で存在感を出し始めた時期とサピックスが躍進した時期とが一致します。
筆者である望月先生がプラスワン算数に接続する問題集として、日能研のベストチェックを挙げてました。
入試レベルを東京出版とサピックスとが共同で引き上げ、日能研ベストチェックを置きざりにした側面はあるのではないでしょうか。
つまり、開成は日能研から東京出版使う親塾に移った。塾なしはキツいので、選ばれるのは拘束時間少ないサピックスで決まる。開成に続く上位校志願者もサピックスに移っていく流れ。
以上が一強の要素になりませんか。

サピは、ブランド力で多くの生徒を集め、15%ぐらいが脱落。並行して熱量ある保護者が鍛え抜き、全体的に成績が上がる。もちろん難関校狙いのトップ塾なので、元から賢い子が比較的多く入塾する説を否定するのは端から見てナンセンス。
これで、６年の最終的に四谷偏差値と7位差が出る(ちなみにサピ偏差値は、他塾の優秀層も受けるサピ模試の偏差値なのでサピ生のみの偏差値ではない。実際あまり影響はなさそうですが)。但し大衆化したので、昔は12ほど差があったのでは。
また、他塾の御三家親からは、(その親も熱心な方はですが)、塾の先生の協力がなければ合格できなかったと。内容を聞くとクラス辺り少数精鋭で実に手厚い。テキストもそのレベルに調節。入らないと知らない世界があるんだと思います。でも、皆そこにたどりつけないからサピに行く。

また手厚い塾は、親の書き込みが少ないから、自分の足で情報を取りに行くしかないし、居住地によっては選択肢がないかもしれない。そしてサピに入る→サピの母集団多い→サピ一強ということでしょう。

他の塾も同じだと思います。
そんな中でのサピックスは優秀層が多いという話です。

一般的にサピックスは「御三家合格を目指す塾」と言われているので、経営陣的に優秀層が集まるのは何も間違いではないのでは？

個人的に他の塾の良いところは、御三家も目指せるが、全ての層を決して見捨てないところだと思います。

サピックスに根性で付いて行くと
学歴は付くかもしれないが優秀な社畜の出来上がり。
それだけが心配です。