英語教育の代表校に新校長が就任!将来の可能性を広げる学校へ

佼成学園女子中学高等学校
入学者数の増加、質の高い英語教育で注目を集めている佼成学園女子中学高等学校(以下、佼成女子)に2023年4月、新校長が就任しました。今回は、学校説明会で受験生の皆さんに話しきれないあれこれをインタビュー!どのように教育活動を進めていくか、そのビジョンを学校紹介とともにお聞きしました。

英語教育+探究で「大学受験で使える武器」を

校長近影
榎並紳吉校長(えなみ・のぶよし)佼成学園中学校・高等学校で16年間にわたり校長を務められました。学校説明会では受付で来場者全員にごあいさつされています。ユーザーの皆さんも笑顔でお迎えします

ユーザーへのごあいさつをお願いします。

榎並校長 これまで40年間、男子校に勤務してきて、女子校は今回が初めてです。だんだんと生徒とのコミュニケーションに馴れてきました。女性のさらなる活躍を求める日本社会を見据えて、リーダーとなる人材を育てたいです。

佼成女子の教育の強みを教えてください。

榎並校長 まずは、英語教育について知っていただきたいです。入学時の英語力の違いを踏まえた習熟度別の授業編成。しかも、学年が上がるごとにネイティブの教員とやりとりをする場面を増やしていきます。高校で英検準1級取得者が3年間で約100人以上に上る背景には、この優れたカリキュラムがあるのです。

音楽・美術の授業をイマージョン教育と位置づけ、ほぼオールイングリッシュで行っていることにもご注目ください。中学1年生の生徒が「楽しみながら自然と耳に馴染むところ」から英語学習をスタートできるのは大きなアドバンテージです。

イマージョン授業
美術の時間も「生きた英語」を学べます!実際に使える英語力が身につく学校環境です
プレゼン
国際関係に関する探究学習の成果を発表する生徒。教科書以上の学問的な領域へと足を踏み入れます

今後、英語教育をどのように発展させたいとお考えですか。

榎並校長 「総合的な探究の時間」に英語を取り入れていくことを検討中です。つまり、生徒が自ら興味のあるテーマやグローバル規模で問題となっていることについて、調べ、まとめ、発表する。その過程で英語をもっと使えるようにしたいです。すでにプレゼンテーションは英語でもやっていますが、もう一歩踏み込ませたいですね。大学受験の際に、総合型選抜で受験した場合、生徒は中学・高校時代の体験や研究内容について聞かれることになりますが、そのときにアピールできる人間力を育むことができると思っています。

入学時と卒業時の偏差値が違う理由は「校内予備校」

学力向上のために力を入れていることを教えてください。

榎並校長 中学校入学時から高校卒業時にかけての偏差値について、佼成女子は全国的に見ても伸び幅が大きい学校です。大切にしているのは「目標・興味を持たせること」。勉強するように言っても、深い学びにはつながりません。そこで、本校では東京都市大学や成城大学をはじめさまざまな大学と連携して、キャンパスを訪問したり、講義を体験したりする機会を設けています。また、数多くの著名な講師を招き進路講演を行っています。

大学訪問授業
連携する大学を訪問し、学問を究める施設を目の当たりに。レポートもまとめます
校内予備校
校内予備校は塾講師に加え、卒業生のチューターからの指導も受けられます

学習の面倒見に関する学校の取り組みを教えてください。

榎並校長 学校内の塾、いわゆる校内予備校を他校にさきがけて設置し、約20年前から運営してきた実績があります。予備校側と本校の間のカリキュラムのすり合わせや学習合宿、チューター制度など生徒へのフォローは万全です。お互いに相乗効果を生む学習プランを練り上げてきました。

新しい学力だけじゃ足りない!佼成女子の目指す人材育成

制服
セーターカラーブラウス&チェックスカート

将来社会を見据えて、どんな資質・能力を伸ばしたいとお考えですか。

榎並校長 思考力、創造力、問題解決能力……複雑化する社会に歩み出すために、生徒はさまざまな力が求められるようになりました。既存の学力に当てはまらない資質・能力は新しい学力、または人間力という名がつけられています。こうした資質・能力を総合的な探究の時間などで伸ばそうというのが現在の教育界の流れかと思います。

しかし、人間力は「人間性」が伴わなければ、機能しないものです。例えば、コミュニケーション能力を高めたとしても、人に好かれなかったり、人から信頼されない人間性では心の通ったコミュニケーションはできませんよね。

佼成女子の生徒には「これからの社会に貢献するリーダー」になってもらいたいと願っています。人間性を育てる糸口を探るために、着任してから週3回、登校時に校門に立ってあいさつを始めました。笑顔で人と接することから何かが生まれる…そのことに生徒が気づいてくれれば、うれしいです。そして、人に好かれる存在にはなるために何が必要なのか、自分なりの答えを出せるようになってほしいと考えています。

「女子ならではの力」さらに輝く学校へ

今後、学校をどのように発展させていきたいと考えていますか。

榎並校長 女子校ならではの長所をもっと伸ばしていきたいです。今の佼成女子で英語教育がここまで充実しているのも、やはり女子校だからでしょう。男子に比べて、積極的にコミュニケーションが取れる生徒が多いなという印象がありますよね。海外の方のようにジェスチャーをしながら話すのも、男子にとっては難しいけれど女子は当たり前のようにできます。そうした女子の特性を活かして学校環境・教育内容の質をより向上させていきます。

留学
留学制度が多彩な佼成女子。1年間の長期プログラムもあります!

佼成女子の先生方に特に求めていることを教えてください。

榎並校長 第一に「生徒に慕われる教員になってください」と伝えています。慕われる先生がいるということは、生徒が楽しい学校生活を送るために欠かせない条件だからです。

私も校長ではありますが、やはり一人の教員。指揮するだけでなく、生徒に慕われる教員を目指しています。そして若い教員から学ぶこともまだまだたくさんあると考えています。本校の教員に感謝する気持ちを忘れずに、佼成女子をさらにすばらしい学校にしていきたいです。

悩みのある人は学校説明会へ「会いに行ける校長」が待っている

校長近影
榎並校長も受験生の皆さんとお会いするのを楽しみにされています

どんな中学受験生に佼成女子をおすすめしたいですか。

榎並校長 英語をはじめ、佼成女子が強みとして打ち出していることはどれも生半可なものではありません。探究学習や部活動もかなり活発です。そうしたことに興味を持った方はきっと楽しい学校生活を送れるでしょう。

中学受験生に対する思いを教えてください。

榎並校長 学校選び、勉強…これから皆さんはたくさんのことについて悩むでしょう。大変な時期を乗り越えてがんばってほしいです。しっかりと休む時間を取るように気をつけてください。

学校説明会に来る中学受験生をどうお迎えしますか。

榎並校長 私自身、これまでの学校説明会で受験生の皆さんを笑顔でお迎えしています。これは皆さんが少しでも心安らぎ、リラックスして説明会を楽しんでほしいからです。男子校の校長時代は、コロナ禍の影響で、握手ができないとき、ひじタッチをやらせてもらいましたね。受験生の皆さんと直接向き合う時間を大切にしながら、学校説明会の運営に努めていきます。

編集後記

「教員に対して謙虚でありたい」と話す榎並校長。前任の佼成学園中学校・高等学校では、感謝を忘れないための「あなたがいてくれたお陰様です。」という自戒の言葉を壁に貼っていたとのこと。受験生と保護者の皆さんも学校説明会で温かく迎えてくれるでしょう。中学受験に対して不安がある方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

イベント日程

イベント名 実施日時
第1回夏休み学校見学会 7月29日(土)9:00~12:00
第2回夏休み学校見学会 8月5日(土)9:00~12:00
学校説明会 8月6日(日)10:00~11:30
オープンスクール 8月26日(土)10:00~12:00
学校説明会 9月9日(土)11:00~12:30
学校説明会 9月30日(土)14:30~16:00
学校説明会 10月14日(土)11:00~12:30
乙女祭(文化祭) 10月21・22日(土・日)各9:00~15:00