高校から入れる大学附設校 大東一高2024年度推薦入試を解説

大東文化大学第一高等学校
大東文化大学第一高等学校(以下、大東一高)の2024年度高校推薦入試が発表されました。入試広報室室長・木村先生に解説いただきました。また大東一高での充実した学校生活や学習サポートについても紹介します。

2024年度の推薦入試条件とは

はじめに推薦入試の特徴と条件についてうかがいます。

木村先生写真
入試広報室室長・木村幸治先生。担当教科は数学科

推薦入試の特徴を教えてください

木村先生 東京都、神奈川県の生徒以外は併願推薦が受けられます。また、優遇の基準に成績が届いていなくても一定の基準に達していれば「プラス受験」ができます。プラス受験とは内申点を試験の成績に足して合否を決める試験です。

「特別進学クラス」「選抜進学クラス」「進学クラス」共通の出願条件と試験内容を教えてください。

木村先生 まず5科に「2」がないこと、9科に「1」がないこと、そして3年間の欠席が15日を超えないことが条件です。
推薦入試は英語・国語・数学の適性検査があり、試験時間は各50分、配点は各教科100点です。
面接は入試種別により、個別または3人~5人のグループ面接となります。

クラスごとに優遇条件はありますか。

木村先生 各クラスで検定等の加点制度があります。「選抜進学クラス」「特別進学クラス」は英検、数検、漢検の準2級以上もしくは3級を2つ以上取得していること。また「進学クラス」も英検(⼀次合格で可)・漢検・数検・⽂科省後援硬筆・⽑筆検定の3級以上の取得のほか、部活動の正・副部長を担うなど中学校での活動についても加点評価を得るものがありますので、詳細は学校にお問い合わせください。

推薦入試の成績基準

進学クラス

単願 3科合計12、又は5科合計18、又は9科合計32
併願 3科合計12、又は5科合計19、又は 9科合計34

選抜進学クラス

単願 3科合計13、又は5科合計20、又は9科合計34
併願 3科合計13、又は5科合計21、又は9科合計36

特別進学クラス

単願 3科合計14、又は5科合計22、又は9科合計39
併願 3科合計14、又は5科合計23、又は9科合計39

各クラスの特長と大学合格者実績

大東一高は大東文化大学の附設校です。卒業生の9割以上が4年制大学へ現役合格し、そのうちの6割が他大学へ進学しています。進路別に編成されたクラスの特徴や大学合格実績についてもお聞きしました。

化学の授業の様子
授業中の様子

各クラスのカリキュラムと特徴について教えてください。

木村先生 「特別進学クラス」のカリキュラムは国公立大学受験に対応できるものになっています。
2年次から文理に分かれますが、文系クラスでも数学・理科、理系クラスでも国語・公民の授業が行われます。
「選抜進学クラス」は私立大学受験を目指したものになっていて、2年次から文系・理系が分かれます。それぞれ文系に特化したクラス、理系に特化したクラスとなります。
「進学クラス」はバランスよく学力を伸ばせるカリキュラムで2年次より文系・理系に分かれ、文系は国語・地歴公民を、理系は数学・理科を中心に学んでいます。

2023年の各クラス別大学合格実績はいかがでしたか。

木村先生 大東文化大学への進学はもちろんですが、多くの指定校推薦枠があり、他大学への進学もきめ細かくサポートしています。卒業生はさまざまな大学に進学しています。
各クラスの主な進学先は次の通りです。

【進学クラス】
武蔵大学、駒澤大学、成蹊大学、成城大学、専修大学、東京理科大学、日本大学、学習院大学、帝京大学、順天堂大学、城西大学 等

【選抜進学クラス・特別進学クラス】
防衛医科大学校、高知大学、会津大学、埼玉県立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、明治薬科大学、昭和薬科大学、北里大学、青山学院大学 等

大学生学習メンターが常駐。志望校相談もできる頼れる存在

部活動として「勉強部」が活動していたり、メンターシステムも導入されていたりと、特徴的な学習サポートを実施されていますね。

木村先生 「勉強部」は進路指導部の教員が顧問になり自習室で活動をしています。また、自習室には勉強部でなくても利用できる学習メンターが常駐しており、勉強の手助けをしてもらえるようになっています。学習メンターは、東京大学などに在学中の現役の大学生でもあり、大学生活についての質問にも対応できるので、生徒たちもいろいろ相談に乗ってもらっているようです。

メンターシステムを利用した生徒の反応はどうでしょうか。

木村先生 生徒からは次のような感想をもらっています。

「メンターシステムの魅力は、受験勉強はもちろん、高校と大学の授業の違いや大学生活の事を教えてもらえるところです。
年齢の近い学習メンターの大学生は同じ目線で相談に乗ってくれて、気軽に話をすることができました。受験校や学部選びに迷った時も相談に乗ってもらったおかげで納得した志望校が決まり、合格することができました」

積極的に活用してくれていたようで、私どもとしても良い感触を得ています。

部活動が盛ん!学校にいながら国際交流できるプログラムも

大東一高にはどんな生徒が通っているのでしょうか。木村先生から見た生徒たちの学校での様子や、部活動についてもうかがいました。

先生からご覧になった大東一高生の特徴はどんなところでしょうか。

吹奏楽部 トランペットを吹く生徒の写真
文化祭のほか、3月には定期演奏会も開催する吹奏楽部
フェンシング部の写真
インターハイ出場、国体出場、関東大会にも出場経験があるフェンシング部

木村先生 当校は部活動が盛んなこともありますが、やるときはしっかりやり楽しむことは全力で楽しむ、そんなメリハリのある生徒が多いです。学校全体としても高校生活を楽しんでいる生徒が多いですね。

他校にはない、大東一高ならではの部活やイベントはありますか。

木村先生 珍しい部活動としては、フェンシング、男子ソフトボールです。
大東一高ならではという部活では、「書の甲子園」全国優勝をしたことがある書道部や、多くの大会で実績を残しているチアダンス部のほか、ラグビー部、陸上部ですね。
イベントでは、「ホスプロ(Hospitality Program)」というものがあります。
ホスプロは海外からの留学生(語学研修等)の訪日団を本校で受け入れ、授業交流や掃除交流などを行います。本校の生徒にとっては学校にいながら国際交流ができる良い機会となっています。コロナ禍前には年間で10か国以上の訪日団が来校しました。

2023年度開催の受験生向けイベントについて、受験生にぜひ参加してほしいイベントなどがありましたらご紹介ください。

木村先生 今年度は久しぶりに文化祭が通常開催になる予定です。ぜひ来校して楽しんでいただければと思います。7月、8月、10月、11月には授業体験や部活動体験ができるオープンスクールも開催します。本校の授業や部活動を実際に体験しに来てください。また10月、11月には入試問題解説会も行いますので、本校受験をご検討されている受験生にはぜひご参加いただきたいです。

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

木村先生 大東一高は国際交流や勉強、部活動等を通じ、強くたくましい人間の育成を目指しています。オープンスクールや学校説明会・個別相談会では、本校在校生と交流を持つ機会がありますので、一度学校に足を運んでみてください。皆さんの来校をお待ちしています。

編集後記

大東一高の文化祭は、「文化祭を見て入りたいと思った」という生徒がいるほど、とても盛り上がるそうです。
近年、高校は推薦入試で早めに決めたいという受験生が増えています。推薦条件を早めに知ることで必要な成績のための学習計画が立てられます。ぜひご参考にしてください。

イベント情報

イベント名 実施日時 備考
第1回学校説明会・個別相談会 6月24日(土)(説明会)13:40-/15:20-
(個別相談会)14:00 
オンライン個別相談会もあり
第1回オープンスクール 7月23日(土)10:00-16:00  
第2回オープンスクール 8月26日(土) 10:00-16:00  
第2回学校説明会・個別相談会 9月2日(土) 13:40-/15:20- 
(個別相談会)14:00
オンライン個別相談会もあり
文化祭 9月23日(土)・24日(日) 学校説明会・個別相談会開催有無は学校ホームページ参照