受験者数が伸長!2023年度入試結果~2024年度入試に向けて~

中村中学校・高等学校
2022年に東大合格者を輩出し、一人ひとりの進路実現に向けて手厚いサポートを行う中村中学校・高等学校(以下、中村)。2023年度入試では応募者数、受験者数ともに増加し、中村への期待が高まっています。教頭の江藤健先生と各教科主任の先生に、2023年度入試結果と国語・算数・理科・社会の出題傾向についてうかがいました。

2023年度入試結果から分かったこと

2023年度入試結果サマリー

  延べ数 2022年度比 実数 2022年度比
応募者数 710名 130.0% 221名 135.6%
受験者数 389名 133.7% 213名 143.9%

■2023年度入試の欠席率3.6%(2022年度入試は9.2%)
■2023年度入試の入学者数は112名(2022年度入試は80名)

江藤先生 延べ応募者数、実数ともに増加しました。延べ受験者数は昨年比133.7%、実数で昨年比143.9%です。また、2023年度入試は欠席率が低く、入学者数は増えました。おかげさまで、本校への入学を希望する受験生が昨年よりも多くなり、本校に期待が寄せられていることを実感しております。

各教科の出題傾向と合格点を取るポイント

【国語】国語科主任・渡邉実来先生からのアドバイス

国語科主任・渡邉実来先生
国語科主任・渡邉実来先生

1.出題形式と内容

漢字・文法・読解をまんべんなく出題しています。基本的な問題から、読み取れた内容と持っている知識を組み合わせる問題まで、難易度も幅広くなるようにしています。 

自由記述の問題が必ず一問入ることが特徴です。問いに沿って、自身の経験や考えを本文の内容を踏まえて書く問題になります。書くことに対する意欲も評価したいと考えていますので、積極的に自分の考えを書きましょう。

2.試験で見たい力

基礎的な知識、読解力、記述力が身についているかを測ります。国語はすべての教科の土台となります。土台がしっかりしていれば、本校入学後に伸び伸びとその力を発揮できることでしょう。

3.合格点を取るポイント

難しいテクニックは求めていません。問われたことに対して忠実に答えることを意識しましょう。例えば、記述の問題では、問いに対してきちんと対応した文末にすることです。 また、時間内にすべて解き終わることも、合否を分けるポイントです。日頃から文章にたくさん触れたり、会話をして言葉を発する機会を多く持ったりすることで、文章を読んだり書いたりするスピードも上がります。日頃から言葉に触れよう、知ろうとする姿勢が大切です。

【算数】数学科主任・中村尊先生からのアドバイス

数学科主任・中村尊先生
数学科主任・中村尊先生

1.出題形式と内容

大問1は計算問題、大問2は一行問題の基礎基本がまんべんなく出題され、配点は6~7割です。残り3~4割は、演習問題や思考力を問うような問題を出題しています。

2.試験で見たい力

基本的な計算力や基礎基本の公式が身についているかを特に見ています。その上で、情報や状況を整理し、論理的な思考を表現できる力も見ています。

3.合格点を取るポイント

多くの合格者は、大問1、大問2の計算問題・一行問題の基礎基本問題を6~8割正答しています。さらに、大問3、大問4の応用問題の小問2問のうち、どちらかが正答しています。よって、しっかりと基礎基本を身につけることが大切です。また、記述問題に関しては、途中の考え方や式、図を枠いっぱいに書いている印象です。少しでもたくさん書けるように、多くの問題に触れることが大切です。

【理科】理科主任・長野裕樹先生からのアドバイス

理科主任・長野裕樹先生
理科主任・長野裕樹先生

1.出題形式と内容

生物・物理・地学・化学の4分野から出題しています。小学校で習う理科の基本的な用語を問う問題が多いため、基礎知識をきちんと固めることが有効です。1つの分野を深く勉強するよりも、まずは4分野全体を広く浅く勉強しましょう。基礎知識以外で、これまでの各分野の出題傾向の一例をお示しします。

生物:図やイラストに含まれる箇所の名称を答えたり、答えを図示したりするような問題
物理:実験方法を考えたり、結果を予想したりする問題や計算問題
地学:時事ニュースや図などのデータが示され、そこから現象の理由を問う問題  
化学:グラフや実験データをもとに、実験結果を推測したり考察したりする問題  

2.試験で見たい力

小学校で習う理科の基礎的な知識が定着できているかどうかを見ています。そして、図やグラフなどを正確に読み取る力、自分の考えを記述できる力も合わせて見ています。まずは、基礎知識をきちんと定着させ、得点することを目指しましょう。また、高得点を目指すためには、記述もできるように練習しましょう。

3.合格点を取るポイント

合格した受験生の解答に共通している点です。  
・答え方の形式を意識できている 
・式を正確に組み立てることができ、計算も正確にできている
・グラフを正確に読みとることができる 

【社会】社会科主任・藤井翔先生からのアドバイス

社会科主任/藤井翔先生
社会科主任・藤井翔先生

1.出題形式と内容

大問が4問の構成で、内訳は地理と歴史が全体の7割、公民が2割、融合問題が1割です。それぞれの出題内容は以下の通りです。

地理:日本の国土や産業、都道府県の特徴、簡単な世界の地理、地図の読み取り
歴史:範囲は旧石器時代から現代史まで。政治史だけでなく、外交史や文化史など
公民:憲法や政治に関する出題が多い。経済や国際的なテーマに関する問題もあり
融合問題:地理・歴史・公民の要素を融合した問題

2.試験で見たい力

入試問題では以下の3つの力を問います。
・基本的な知識の習得と正確に理解する力
・資料(図やグラフ、地形図など)を読み解き、活用する力
・資料をもとに自分の考えを文章で豊かに表現する力

3.合格点を取るポイント

入試問題では、受験生が初めて目にするような資料も出てきます。たとえ初めて目にする資料であったとしても、問題文を慌てず丁寧に読み、何が問われているかを確認して問題に臨みましょう。記述問題は難しいからといって諦めてしまうのではなく、自分の考えを少しでも伝えるための工夫を考えて取り組みましょう。本校の社会科は、そのような意欲や表現力を評価したいと考えています。

2024年入試に向けて、受験生に伝えたいこと

江藤先生 2024年度入試は、2023年度入試から難易度や傾向が大きく変わることはありません。傾向は過去問から掴んでいただきたいと思います。2024年度入試に関しては、11月19日(日)、12月17日(日)に行われる入試体験&入試説明会にて、各教科の具体的な傾向と対策を説明します。学校公式サイトに掲載していない過去問を使用し、実際の入試と同じ雰囲気の中で体験できます。

カフェ昼食体験会の様子
カフェ昼食体験会

江藤先生 生徒たちは、本校のことをよく「アットホーム」という言葉で表現します。生徒同士はもちろん、先生と生徒、先輩と後輩との距離が近いからです。こうした環境は居心地が良く、素の自分を出しやすいので、のびのびと健やかに日々を過ごせます。ぜひ本校に来ていただき、直接、学校の雰囲気を味わってください。

編集後記

入試結果から中村への期待が高まっていることを感じました。また、各教科の入試問題や先生の解説からも、教育方針を感じ取ることができました。ぜひ確かめに、学校へ足を運んでみてください。

イベント名 日時
学校説明会(首都圏模試)
/「十人十色」私の中村ライフ
2023年7月2日(日)9:00~10:50※要予約
学校説明会/「中村生」体験 2023年7月23日(日)9:30~11:30※要予約
学校説明会/中村AMBASSADORが運営します! 2023年9月16日(土)14:00~16:00※要予約