国公立大学進学をかなえる「桜丘らしい」取り組みとは

桜丘中学・高等学校
国公立大学や早慶上理といった難関大学への合格実績を伸ばしている桜丘中学・高等学校(以下、桜丘)。生徒の夢をかなえる進学指導に注目が集まっています。今回は、国公立大学の合格実績が好調な理由を探るべく、進学指導部長樋山陽亮先生、埼玉大学に推薦で現役合格した卒業生の吉田椛月さん、高校2・3年生次の吉田さんの担任を務めた内谷真吾先生にお話をうかがいました。

国公立クラス“約8割”の生徒が、国公立大学に合格!

2023年大学合格実績
2023年大学合格実績※()内は一貫生合格者数

2023年の国公立・大学校の合格実績について教えてください。

樋山先生 2023年国公立・大学校現役合格者は47名でした。内訳は、北海道大学1名、九州大学 1名、神戸大学1名、千葉大学2名、埼玉大学6名など、合計26大学、3大学校です。
国公立大学文系・理系クラス単位で見ると、同クラスの生徒の約8割は国公立大学に合格しています。本校の進学指導は、生徒が志望する大学への合格に向けて、どれだけ生徒を後押しできるかを考えて、さまざまな取り組みを行っています。

進学指導の中で、桜丘らしい取り組みとは何でしょうか。

樋山先生 進学指導部の教員だけでなく、教員全員が進学指導を行っていることです。生徒にとって一番距離が近い先生は、担任だけではなく、部活動の先生、教科の先生であったりもします。身近な先生に受験の悩みを相談したときに、アドバイスがもらえるというのは、生徒にとって大変心強いことでしょう。
そういった理由からも、本校が所有する大学受験情報を全教員に共有する仕組みを整えました。教員はデータを活用しつつ、自ら情報収集も行い生徒の進学指導にあたっています。進路指導部が生徒にアドバイスする場面は、むしろ少ないかもしれません。

生徒が大学進学に対して、高い目標を持ち続けるために、どのような取り組みを行っていますか?

高1生春の進学研修
5月9日・10日に行われた「進学研修」

樋山先生 高校1年生の春に行う「進学研修」では、先輩たちの大学進学までの軌跡を見せて、可能性を示しています。頑張れば結果を出せること、そのために何をすべきかを自ら考えられるようなきっかけづくりをしています。
日々の学習においては、小テストとSSノート(学習目標の到達度のチェックと振り返りを行う家庭学習帳)の実施で、高い目標を維持できる学力を身につけられるようにしています。

埼玉大学に「学校推薦型選抜」にて合格!

卒業生の吉田さんと元担任の内谷先生に、大学合格までの道のりをうかがいました。

埼玉大学を志望した理由を教えてください。

吉田椛月さん
吉田椛月さん:埼玉大学/教育学部/心理・教育実践学専修

吉田さん 私は小学6年生の頃から教員を目指していたので、進学先は国立大学の教育学部で絞りました。また、心理学にも興味を持っていたので、教育学部でかつ心理学を学べるという点で、高校1年生のときに志望大学を、東京学芸大学と埼玉大学に決めました。

内谷先生が吉田さんの推薦入試を後押ししたのはなぜですか?

内谷真吾先生
内谷真吾先生:数学科教諭

内谷先生 吉田さんは生徒会の副会長を務めていて、課外活動では、子どもと触れ合うボランティアにも積極的に参加していました。さらに、コミュニケーション力が高い生徒だったので、入試の面接試験も乗り越えられると思い、担任としては高校2年生の1月ぐらいから、推薦入試を視野に入れ始めました。また、推薦入試が残念な結果だったとしても、吉田さんは一般入試に切り替えることができる精神面も備えていたので、本人と相談し学校推薦型選抜での受験を目指すことにしました。

学校推薦型選抜の対策に、どう取り組みましたか?

吉田さん 埼玉大学の推薦入試で課される「志望の理由」の書面は、推薦入試担当の先生に添削してもらい、仕上げていきました。
面接については、卒業生が過去に受けた面接の内容が書かれた紙があり、それを参考に練習しました。例えば、質問や受け答えの内容、何分で答えるかといったことや、面接の雰囲気などが細かく記されていたので、大変役に立ちました。

内谷先生 推薦入試を受ける生徒は、担任と推薦入試担当の先生との2人3脚で試験に臨みます。また、埼玉大学の同じ学部に進学した卒業生がいたので、連絡を取って面談しました。大学生活のことも共有してもらいましたので、励みになったかと思います。

ほかに、大学合格に役に立った学校の取り組みはありますか?

吉田さん 小テストやSSノートで、日々の勉強習慣がついたことですね。小テストは頻度が多いので最初は大変でしたが、積み重ねていくうちに知識が定着しました。また、学校には自習室があるので、高校3年生の2学期からほぼ毎日行き活用しました。

生徒同士の切磋琢磨で「ワンランク上」の大学を目指す

最後に、吉田さんには学校生活について、樋山先生には今後の桜丘の進学指導について、語っていただきました。

桜丘での学校生活はどうでしたか?

吉田さん 私は自分がいたクラスが大好きでした。2年間同じメンバーで過ごしましたが、いじめも影口も全然なかったですし、男女も仲が良くて最高でした。全員が国公立理系を目指していることもあり、授業中のグループワークや宿題で助け合いました。みんなが上を目指そうという感じで、とても雰囲気の良いクラスでした。

最も印象に残っているイベントは何ですか?

桜丘体育祭の様子
中高合同の体育祭

吉田さん 高校3年生のときの体育祭です。生徒が主体となって一から作り上げたので、分からないことだらけでした。体育祭当日までには、うまくいかないことや、間に合わないこともありましたが、本番は時間通りに終了し、学校生活の中で一番達成感を感じた瞬間でした。

改めて大学受験を振り返り、桜丘を目指す受験生にメッセージをお願いします。

吉田さん 学校の自学自習のシステムを大いに活用して、小テストにもしっかりと取り組めば、大学受験は成功する学校だと感じました。また、先生方のサポートが手厚い学校です。担任だけでなく教科担当の先生にも相談したら、情報を調べて提案してくれたり、過去問を添削してくれたりとサポートしてもらいました。勉強も学校生活にも、全力で取り組める学校ですよ!

桜丘の今後の進学指導について教えてください。

URC(University Resource Center)進学総合情報センター
URC(University Resource Center)進学総合情報センター

樋山先生 今、大学受験の入試方法が多様化しています。以前は、国公立大学へ推薦で合格するケースはほとんどありませんでした。今後は、生徒が志望する大学へ合格できるように、一般入試はもちろん、学校推薦型選抜や総合型選抜にも力を入れて、さまざまな可能性を探っていきたいと考えています。また、教員や生徒に有益な情報を提供して、受験の機会や選択肢を示していきたいと思っています。

編集後記

現在、桜丘では20~30代の先生が全体の約5割を占めています。卒業生の吉田さんと元担任の内谷先生との会話からも、年が近いこともあり、距離の近さを感じました。若さあふれる桜丘の雰囲気を、ぜひ学校説明会で感じてみてください。

イベント名(中学) 日時
第3回学校説明会 2023年7月15日(土)14:30〜16:30※要予約
第4回学校説明会 2023年8月6日(日)10:00〜12:00※要予約
第5回学校説明会 2023年9月17日(日)10:00〜12:00※要予約