英語のジョークで生徒が笑う!瀧野川“毎日留学”の「英語教育」

瀧野川女子学園中学高等学校
瀧野川女子学園中学高等学校(以下、瀧野川女子)の英語教育が進化しています。帰国生でもない日本の学校で過ごした生徒が、瀧野川女子の英語の授業だけで英検準1級を取るなど、素晴らしい成果を上げています。その理由を探るべく、英語教諭の岩城先生とネイティブ教員のクリス先生にお話をうかがいました。

日本の教員免許を持ったネイティブ教員との「チーム制」授業とは?

瀧野川女子では2021年より、ネイティブ教員と日本人の英語教員による「チーム制」で授業を行う形がスタートしました。チーム制といっても、2人の先生が教室にいて授業をするのではありません。ネイティブ教員と日本人教員が、同じ教科書を使い、授業内容を共有しながら授業を進めているとのことです。詳しい内容をうかがいました。

「チーム制」と「PROGRESS」で作り上げる授業

岩瀬先生
岩城先生

同じ教科書を使ってどのように授業を進めているのでしょうか。

岩城先生 たとえば、中学1年生であれば、教科書の文法の部分は日本人教員が教えて、文法を使った練習問題や、文法が使われる背景を教える授業はネイティブ教員が行います。また、教科書の進み具合を共有し、日本人教員がここまで進めたから、ネイティブ教員はここから始める、といったような授業の引継ぎを行う場合もあります。学年や生徒の習熟度に合わせて、一緒に授業を作り上げています。

ネイティブ教員が教科書を使って、日本人教員と同じ授業を行うというのは珍しいですね。

岩城先生 本校のネイティブ教員は、9名のうち7名が日本の教員免許を持った英語教諭です。日本人教員と変わらないですから、同じ教科書を用いて、単独の授業ができるのです。

先端ICT技術を使った授業で生徒の学びも充実
先端ICT技術を使った授業で生徒の学びも充実

「PROGRESS IN ENGLISH」を使っている理由を教えてください。

岩城先生 「PROGRESS IN ENGLISH」は、文法や表現を学びながら、英語圏の歴史や文化も一緒に学ぶことができます。英語圏の文化の説明は、やはりネイティブ教員が適しているので、「チーム制」で進める当校の英語教育に適した教材です。

英語で「表現する力」が身につく授業

クリス先生
クリス先生

学年ごとに授業の内容は変わるのでしょうか。

クリス先生 中学1年生では、文法を詳細に把握して正確に使うために、日本人教員の教え方が適しています。そのため、日本人教員の授業の割合が多いですが、学年が上がるにつれて、ネイティブ教員と日本人教員の授業の割合は同じになります。こうした段階を踏むことで、最終的にはネイティブ教員によるオールイングリッシュ授業を抵抗感なく受けることができ、ディベートができるまでに英語が上達します。とてもユニークだと思います。

ユニークである点を詳しく教えてください。

クリス先生 高校になるとネイティブ教員の授業時間が長くなります。生徒が英語で質問をし、英語で教えることを繰り返していくと、教えられたことへの理解が早くなっていきます。その点がユニークで、チーム制で授業を行う価値です。

「私は英語ができる!」生徒の自信を育てる授業

クリス先生が、瀧野川女子の英語教育で大切にしていることは何ですか?

クリス先生 自分は英語ができない、英語は難しくて遠い存在だと思っている生徒にマインドをリセットしてもらうことが大事だと思っています。できないと思う価値観を変革してもらいたいのです。生徒個々の英語の伸びの差はあっても、英語という壁を乗り越え、グローバルマインドを身につけることが大切だと考えています。

5、6年生(高校2、3年生)となると、ほとんどの英語の授業がオールイングリッシュ
5、6年生(高校2、3年生)となると、ほとんどの英語の授業がオールイングリッシュ

そのために、どのような取り組みをしていますか?

クリス先生 生徒との信頼関係を築くことが大事だと思っています。生徒に対して尊敬の念を持って接し、関係性を築くところから始めます。また、いきなりハードルの高いところから始めて挫折してほしくないので、スモールステップでたくさんの成功体験をしながら、「私は英語ができる!」と自信を持ってもらえることを目標としています。

瀧野川女子の英語教育で夢をつかんだ卒業生

瀧野川の英語教育で大きく成長した生徒がいます。中学から本格的に英語を学んだという中高一貫コース卒業生のTさんは、中学2年生で英検準2級、高校3年生で準1級を取得し、身につけた英語力を活かして明治大学の国際日本学部に進学しました。クリス先生はTさんの面接試験対策もサポートしていたようです。詳しい内容を岩城先生とクリス先生にうかがいました。

チーム制が始動してから、生徒の英語力の伸びが加速
チーム制が始動してから、生徒の英語力の伸びが加速

Tさんの英語力が伸びたのはなぜだと思いますか?

岩城先生 Tさんは、中学生のうちは単語や文法といった基礎をしっかりと学習していました。Tさんが高校2年生のときからチーム制が始まり、クリス先生の授業を受けるようになってからは、これまでの知識が使えるようになり、英語がますます楽しくなって伸びていきましたね。

クリス先生はどのような受験サポートを行いましたか?

クリス先生 面接では、大学で何をしたいのか、何を望むのかを聞かれるので、それを英語で表現できるような対策を行いました。質問に対して英語で答える練習ではなく、課題を与えて、答えを持ってくることを繰り返しました。そのなかで、Tさんは自分と向き合い、自分について深く考えながら掘り下げていくことで、自分のやりたいことが明確になっていきました。

英語が「苦手」から「好き」になる瀧野川女子の英語教育

山口先生
理事副校長 山口龍介先生

最後に、理事副校長の山口龍介先生、岩城先生、クリス先生より受験生へのメッセージをお願いします。

山口先生 今、英語を不得意に感じていても全く気にしないでください。英語の習得は中学からでも高校からでも十分に間に合います。英語は「コミュニケーションする」という意識で学んでいくと、自然な英語が身につきます。英語でのコミュニケーション自体を楽しむことで、英語への抵抗感もなくなります。
クリス先生をはじめ、ネイティブ教員との授業を楽しんでいるうちに力がつきます。英語を得意科目にしたい受験生の皆さんに、ぜひ入学して欲しいと思います。

岩城先生 瀧野川女子の生徒は、勉強はもちろんのこと、クラブ活動や行事にも一生懸命取り組んでいます。そんな姿がどの学年でも見られます。さまざまなことにチャレンジする機会があり、成長できる学校です。ぜひ一緒にたくさんの体験をしましょう!

クリス先生 言語はあくまでコミュニケーションを取るためのツールです。「外国語」という点にフォーカスすると、とても遠く感じてしまいます。瀧野川女子はネイティブ教員とコミュニケーションが取れる機会をたくさん設けています。私はたまに英語で “おじさんギャグ”を言います。生徒と笑い合うときがとてもHappyな時間です。一緒に英語でのコミュニケーションを楽しみましょう。

ネイティブ教員とのイベントもたくさん。楽しい学校生活が待っていますよ!
ネイティブ教員とのイベントもたくさん。楽しい学校生活が待っていますよ!

編集後記

取材中、クリス先生の“おじさんギャク”の話で盛り上がりました。生徒が英語のジョークを理解できるのも、高い英語力が身についているからこそ。瀧野川女子の英語教育に興味を持った方は、学校説明会へぜひ足を運んでみてください。

イベント日程

イベント名 日時
入試チャレンジ(対象:小学5年生〜6年生) 2023年10月28日(土)9:30〜12:00
学校説明会&相談会(対象:中学1年生〜3年生) 2023年10月28日(土)13:00〜15:30
学校説明会&相談会(対象:中学1年生〜3年生) 2023年10月29日(日)9:30〜15:30
秋のオープンスクール(中高一貫校) 2023年11月11日(土)9:50~14:30
秋のオープンスクール(高等学校) 2023年11月11日(土)9:00~16:40
学校説明会&相談会(高等学校) 2023年11月18日(土)
学校説明会&相談会(中高一貫校・高等学校) 2023年11月25日(土)
学校説明会&相談会(高等学校) 2023年12月9日(土)
学校説明会&相談会(中高一貫校) 2023年12月16日(土)
個別相談会(高等学校) 2023年12月23日(土)
入試直前対策講習(中高一貫校) 2024年1月13日(土)