ワクワクが止まらない!ドルトン生の探究心を育てる「STEAM棟」

ドルトン東京学園中等部・高等部
成城学園前駅からバスで約6分、緑豊かで閑静な立地にあるドルトン東京学園中等部・高等部(以下、ドルトン)。海外のIT企業を彷彿とさせるデザイン性と機能性に優れた校舎に、新たに誕生した「STEAM棟」が今注目されています。3階建の校舎のなかで、特に2階の「ラーニングコモンズ(LC)」は、スタイリッシュでありながらぬくもりある空間が広がり、生徒の憩いの場となっています。今回、LCのコミュニティづくりに取り組む図書委員、ドルトンの1期生でもある現在5年生(高校2年生)の生徒2人にお話をうかがいました。

図書委員会の活動は想像以上にクリエイティブ!

E.Y.さん

プロフィール画像

受験のきっかけ:1期生として、ほかではできない体験をしたいと思ったから
課外活動の実績:フラダンスの大会で優勝
将来の夢:広告代理店でのイベント企画

K.T.さん

プロフィール画像

受験のきっかけ:難関校で合格がもらえず、2月5日にドルトンを初めて知り、気に入って受験!
課外活動の実績:「マイナビキャリア甲子園」の決勝大会に登壇
将来の夢:データサイエンティスト

「STEAM棟」とは?

「教科の垣根を越えて、共有して使える特別教室を作りたい」という思いから着想し、1階には芸術・工芸系の特別教室が集まる「クラフト・ラボラトリー」、3階には理科実験室3部屋で構成される「サイエンス・ラボラトリー」、2階は、3階と1階を結んだ「疑問を持つ・調べる・実践する」の学習サイクルのハブ機能を持つ「ラーニングコモンズ」の3階建てからなるクリエイティブな学習空間です。

STEA棟1F「クラフト・ラボラトリー」の中央のクラフトセンター
STEA棟1F「クラフト・ラボラトリー」は「美術室」、「技術室」、「デジタルデザイン室」、「多目的室」と中央の「クラフトセンター」の5つの空間で構成。アナログからデジタルまで幅広い表現活動に没頭することができる空間です
ドルトン東京学園、STEAM棟1Fデジタルデザイン室
STEAM棟1F「デジタルデザイン室」。動画編集ができるスペックの高いPCや3Dプリンターがあり、クリエイティブな活動を形にできる空間です
STEAM棟2F「ラーニングコモンズ」
STEAM棟2F「ラーニングコモンズ2」間接照明で落ち着いた空間。リラックスしてじっくりと思考できる環境があります
STEAM棟3F 「サイエンス・ラボラトリー」
3つの実験室「物理室」、「化学室」、「生物室」と100席以上の「講義室」で構成される空間。中央のエリアには理科にかかわる展示を常設しています

はじめに、ラーニングコモンズで活躍する図書委員の生徒2人に、活動内容をうかがいました。

図書委員会の活動内容を教えてください。

E.Y.さん 図書委員会というと、本を貸し出したり書架整理のイメージが強いと思いますが、そういった活動に加えて、ドルトンの図書委員会は、独自のイベントを企画したり、外部の活動に参加したりしています。

K.T.さん 今年の2月には「バレンタイン企画」として、本を借りたらチョコレートやお菓子をあげる学校全体を巻き込んだイベントを行いました。告知するポスターにもこだわりました。結果、通常よりも3、4倍の人が来てくれて大成功でしたね。

書架整理をするTさんとYさん
書架整理をしている姿を見て協力してくれる生徒がいることも、図書委員活動のやりがいの一つ
図書委員会のTさんとYさんが好きな場所
図書委員のYさんに誘われて、昨年より図書委員になったTさん。それぞれの持ち味を活かした企画が続々

E.Y.さん 外部の活動では、中央大学とコラボして「図書館総合展」に参加したり、参加校の図書館めぐりができる企画「東京・学校図書館スタンプラリー」で外部の方を呼んだりしました。ほかにも本紹介の冊子を作ったり、K.T.さんには、本の貸し出しデータを分析してもらったり、メンター制度を取り入れて委員会メンバーの育成を行ったりと、図書委員の活動はとても幅広いです。

活動のアイデアは、授業の学びのなかから生まれるのでしょうか。

K.T.さん 自分たちの興味を広げてくれる機会や、今までなかったものに出会わせてくれる機会を与えてくれるのがドルトンの授業の基本にあるものだと思っています。僕の場合は、そうした機会を通して、外部での活動に挑戦していくうちに、そこで培った経験が図書委員会で役立っているのかなと思います。

「興味のタネ」がたくさんまかれるドルトンの教育

図書委員として、クリエイティブに活動しているお二人。授業の様子や学校の魅力についても語っていただきました。

今、最も興味を持って取り組んでいる授業は何ですか?

E.Y.さん 私は「ラボラトリー」といういくつかある探求学習の「STEAMラボ」を受講していて、そのなかのNTTの方とコラボして行っている「地域課題解決」というテーマの授業がとても楽しいです。授業では実際に山形県の飯豊町を訪れて、人口減少などの地域課題に対してどう解決していくかを学んでいます。

K.T.さん たくさんありすぎて悩むのですが、今は「日本史探究」の授業です。歴史上起きた戦いに対して、戦いが起きた理由や、勝った側からの視点、負けた側からの視点で考えたり、一般知識だけでは知り得ないところを探求したりする授業内容です。歴史の見方が変わって、新しいことを知る楽しさありますね。

ドルトンに入学して「良かった!」と思ったことは何でしょうか。

ドルトン東京学園高校2年生のTさんとYさん
お互いの活動をリスペクトし、高め合う雰囲気があるのもドルトンの魅力

E.Y.さん 何かやろうと思ったときの先生の協力が半端ないです。何かやろうとワクワクしているときって絶頂なわけで、そのときに協力してくれるからこそ、すごい勢いで走り出せるんです。分からないことを先生に聞くと必ず答えてくれるし、否定的なことは絶対言わないでサポートしてくれることがドルトンの魅力だと思います。

K.T.さん 「学び」という点に限定すると、今まで自分が知り得なかったものや興味がなかったことに出会う機会が本当に多いです。それは授業内でも、授業外で先生と話しているときでも。僕はそれを「興味のタネ」と呼んでいて、まかれるタネの数がとても多く、自分で摘み取る機会も多いです。タネを拾い、そこから何か新しいことをやろうとするときや、友だちと集まってプロジェクトとして走り出すときが本当に面白くて、ドルトンに入って良かったと思える点です。

STEAM棟に命を吹き込む、生徒たちの今後の活躍に期待!

最後に、司書教諭の関口真弓先生に、STEAM棟で目指したい学びを伝えていただきました。

関口先生 STEAM棟のコンセプトが「生徒の没頭の場」であり「創造の場」であるという点においても、彼らの活動が架け橋になっていくといいなと思います。今後は、2階のLCをハブとして1階・3階エリアに展開するような教科連携や「生徒の多様な学びに対応できる知の集積地」としての役割と同時に「生徒の居場所であり発信の場」としても機能していけたらと考えております。そのために引き続き、生徒とともに考えていきたいと思います。

編集後記

ドルトンの生徒や先生と接していると、とても穏やかな空気を感じます。管理型でない教育が、生徒と生徒の柔らかな関係性を築き、伸び伸びと過ごせるからこそ、エネルギッシュに活動できるのだと思いました。その空気を感じにぜひ、ドルトンを訪れてみてください。

イベント日程

学校説明会 2023年10月14日(土)
入試体験【小6限定】 2023年11月18日(土)
過去問題解説オンライン【小6限定】 2023年12月10日(日)
初回者対象説明会 2023年12月16日(土)
入試対策オンライン【小6限定】 2024年1月8日(月・祝)

全て事前予約制