オーストラリアに2週間!「国際人への第一歩が踏み出せた理由」は

城西大学附属城西中学・高等学校
本格的な海外体験を早いうちに! 城西大学附属城西中学・高等学校は、中学3年生の3学期にビッグイベントがあります。それは、オーストラリアでの2週間にわたる海外研修。生徒たちは着実に伸ばしてきた英語力を発揮し、国際人への第一歩を踏み出します。「もともと英語は苦手だった」という生徒も、海外の方と交流を深められたとのこと。現地での体験を語っていただきましょう。

国際社会で活躍する力を育てる城西

城西大学附属城西中学・高等学校(以下、城西)は日本で生活しながら、オンライン学習を通してアメリカの名門高校卒業資格が得られる「U.S.デュアルディプロマプログラム」の実施校。

海外大学の進学を後押しする制度があることから分かるように、国際社会で活躍する人材育成に力を入れています。今回ご紹介する「オーストラリア研修旅行」もたくさんの気づきが得られる機会となったようです。高校1年生のお二人にお話をうかがいます。

染谷寛太くん
染谷寛太くん。城西の好きなところは「英語力とプレゼンテーションの力が伸ばせる」ところ
上野真緒さん
上野真緒さん。オーストラリアから帰国して、英検2級に合格!

オーストラリアで通った学校のご紹介をお願いします。

染谷くん クリーブランド地区州立高校(Cleveland District State High School)という学校で、校庭はサッカーコート4面くらいの広さでした。校舎も大きく、バディとして付き添ってくれる生徒と一緒だったので、迷子にならずに済みました。授業では、生徒が話し合う場面が多くて、そこは城西と似ていましたね。

上野さん 私が通ったイプスウィッチ州立高校(Ipswich State High School)は都市部から離れた静かな場所にあり、実技科目を選択できる学校でした。美容を楽しむ授業もあって、私たち留学生の爪に生徒がネイルアートをしてくれたときは、歓迎されているのが伝わってきました。日本について興味がある人が多く、たくさんの質問を受けました。

風景
レジャーも楽しみながら、英語力を伸ばせます

ホームステイ先はどんな環境でしたか。

染谷くん 僕と同年代の息子さんがいて、家のプールで泳いだり、一緒にゲームをしたりして遊びました。とてものどかな雰囲気で、ペットの犬と猫に癒されました。

上野さん ほかの生徒にも聞いたのですが、どの家にもペットがいたようです。私のホームステイ先には猫、トカゲ、ヘビがいて、最初はビックリしましたが、意外と愛着が湧くものです。最後のほうはヘビを首に巻けるようになりました。娘さんがとても話しやすい人で、たくさん会話ができました。

文化を深く知る旅は「事前学習も充実」

思い出に残っていることを教えてください。

染谷くん 離島に船で行って、先住民アボリジニの文化を体験する機会がありました。ブーメランを投げると、本当にこちらに戻ってくるのですが、キャッチするのはなかなか難しかったです。ほかにも石鹸がわりに植物を使う方法を習うなど、日本とは全く違う生活様式に触れました。

上野さん ホストファミリーが学校でもバディとなって、いつも付き添ってくれたのですがダンスの授業などを通して、どんどん仲が深まりました。帰国するときは、泣き別れです。お互いにプレゼント交換をして、「オーストラリアにまた来るから」と伝えました。

アボリジニ体験2
アボリジニ文化体験の様子

オーストラリアと日本の違いを感じたところを教えてください。

染谷くん ショッピングモールや公園など、何もかもスケールが大きくて驚きました。そして、水の値段が高い。ほかの物品と比べて、目立って値段のつき方が違いました。

上野さん オーストラリアでは水不足が進んでいて、ホームステイ先でも入浴時にバスタブを使わないことになっていました。

染谷くん 事前学習で、日本とオーストラリアの自然環境や生活文化について比較研究したことはあったので、知ってはいましたが実際に体験して、深い理解ができたと思います。

リスニング教材よりも早い!本物の英語に慣れるまで

生徒たち
オーストラリアの学校はアジア系、アフリカ系とさまざまな地域にルーツを持つ方が多く、日本から来た生徒を歓迎するムードがあります

研修の序盤、英語でのコミュニケーションで苦労した点を教えてください。

染谷くん とにかく自分から話しかけると決めていたのですが、なかなか難しかったです。ホストファミリーとの初対面は学校に迎えに来てくれたとき。車を見て「Nice car!」と言ってみたところ、車が好きな方だったので、会話のキャッチボールが始まったんです。でも、心臓バクバクでした。

上野さん リスニングの教材よりも、もっと早いスピードで話している人が多かったのですが、だんだんと耳が慣れていきました。自分から話せるようになるには少し時間がかかりました。ただ、意外と片言でも通じるものです。日常的な他愛もない会話を続けているうちに自然と英語が出てくるようになりました。

エミュー
オーストラリアならではの出会いも

研修の後半になって、英語でのコミュニケーションに変化を感じた面はありますか。

染谷くん 帰国する前に、スピーチで感謝を伝えたのですが、そのときはしっかり盛り上げることができました。しんみりした雰囲気にならないように、オーストラリアに来ることができたよろこびを言葉にして、「Yeah!」とシャウトする場面も作りました。自分で英語が得意だとは思っていないのですが、海外で表現力を発揮することができたのは、とても大きな一歩です。

上野さん スピーキングとリスニングの力が格段に伸びたと思います。帰国後、英検2級に合格できました! 城西には年間約20回のオンライン英会話や、英語の文章を暗唱するレシテーションコンテストなどがあるのですが、そこで培った力をさらに高めることができました。

ハロウィン
城西では海外からの留学生受け入れも盛ん。交流の経験は海外でも活かせます

また海外に行ってみたいと思いますか。

染谷くん サッカーが好きなので、本場イングランドで試合を観戦したいです。海外の人と話す抵抗感がなくなって、オンライン英会話のときもフリートークができるようになりました。もっとたくさんの人と交流してみたいと思っています。

上野さん 夏からアメリカに10か月間留学します。海外経験を通して、物の見方が変わる予感がしています。将来の希望進路は理系なのですが、そこに活かせる何かを発見したいです。

海外へ羽ばたく力の源は「自己肯定感」

最後に先生から、海外経験を通して生徒たちがどのような成長を遂げるかなどについてうかがいます。

城西の教員
杉本基一先生(社会科)

帰国後の生徒の変化について教えてください。

杉本先生 海外に対する関心が高まり、英語を使うハードルが低くなりました。城西では、生徒が留学するだけでなく、海外から留学生を受け入れるイベントも行っています。そのときにも、さらに活発な交流が生まれそうでとても期待しています。

海外生活で活かせる城西の学習内容を教えてください。

杉本先生 英語の実践力を伸ばす機会がたくさんあります。オンライン英会話やレシテーションコンテストだけでなく、普段の授業もネイティブの教員が指導に加わり、生きた英語が学べます。語学力以外の面でも、探究学習を通して、表現力や積極性が身につきます。大勢の前で、自分の考えをプレゼンテーションした経験が、海外でスピーチするときに役立ったことでしょう。

城西の生徒たちにどのような成長を遂げてほしいとお考えですか。

杉本先生 生徒たちがこれからの国際社会を生き抜くことができるよう育てたいと考えています。英語はもちろんですが、さまざまな体験学習や行事を通して、少しずつ成功体験を積み重ねていってほしいです。そこで自己肯定感を高められれば、海外の方と交流するときも、自信を持ってコミュニケーションができるでしょう。

編集後記

今回ご登場いただいたお二人がオーストラリアで深い体験ができたのは、きっと毎日の学習の成果。城西で着実に英語力を伸ばしてきた土台があったからこそ、海外の方にも負けない積極性が得られたのではないでしょうか。ぜひ学校説明会などで、その優れた教育実践についてチェックしてみてください。

イベント日程

イベント名 実施日時
第二回中学校説明会 9月9日(土) 14:30~
しいの木祭(文化祭) 9月23・24日(土・日) 9:00~
第三回中学校説明会 10月4日(水) 18:00~
第二中学体験入学 11月12日(日) 9:00~/13:30~
第一回中学入試説明会 12月2日(土) 14:30~
第二回中学入試説明会 2024年1月13日(土) 14:30~