グローバルに活躍する人材を育成!目白研心で力をつける英語プログラム

目白研心中学校・高等学校
目白研心中学校・高等学校(以下、目白研心)ではグローバルな視点を持って社会で活躍できる生徒の育成をめざし、英語教育に力をいれています。同校を代表する3つの英語教育、そしてグローバル人材育成の取り組みについて、グローバル教育部主任のイップ・ケン先生におうかがいしました。

コミュニケーション能力を培う目白研心の英語

イップ先生はアメリカ・サンディエゴ出身。15年前から目白研心の教職に就き、これまで同校の英語教育強化に尽力してきました。

目白研心の英語教育で大切にしていることはなんでしょうか。

イップ先生 グローバルに活躍できるようになるためにはコミュニケーション能力は必須と考えています。自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を受け入れる、そうした姿勢が大切です。
もう一つは、自信を持つこと。自分自身に価値があると思えることが大事です。
本校の英語教育は、英語はコミュニケーションを生むためのツールとして、「できる」ではなく「使う」ことに重点を置いています。さまざまな科目で学んだ能力・知識を土台にし、世界で活躍できる人材を育成する英語教育プログラムとなっています。

使える英語を!目白研心の3大英語プログラム

英語をコミュニケーションツールとして使えるようになるために、同校で力を入れている3つの英語教育プログラムについてもおうかがいしました。

体験型の英語学習「ACEプログラム」

ACEプログラムの特徴的なカリキュラムを教えてください。

ネイティブ教員によるACEプログラム授業の様子
ネイティブ教員によるACEプログラム授業

イップ先生 ACEとはActive Communication in Englishの略です。英語をただ学ぶだけでなく実用的に使うことを目的にしたプログラムを組んでいます。例えば、中学3年生でのカナダ修学旅行・語学研修の準備として、ホストファミリーとの会話を想定した練習、入国審査や現地での買い物などの場面に使える表現を習得します。
ほかにも教室での授業だけでは得られないさまざまな英語体験プログラムを実施しています。
スピーチコンテストでは、1年生は「About Me」、2年生は日本を紹介する「My Japan」というテーマが与えられます。3年生はカナダ修学旅行から帰国した後なので「Saying Thank You」として両親やホストファミリーに感謝の気持ちを伝えます。

スピーチコンテストで話す女生徒
スピーチコンテストで学んできた英語力を披露

カナダ修学旅行を経験した生徒たちにはどんな変化があるでしょうか。

イップ先生 英語が楽しくてもっと勉強したいという意欲が湧くようです。高校に進学後、留学プログラムに参加する生徒もいます。
また家族に対して感謝の気持ちが強くなったという生徒もいます。ホストファミリーのもとで生活するとなにもかも自分で行わなければならないので、普段の生活でいかに親に頼っていたのかが分かるのでしょう。また自分に自信がついたという生徒もいます。英語で自己表現ができるようになったことが自信につながるのでしょう。

カナダ修学旅行での生徒集合写真
カナダ修学旅行にて
トーテムポール前での集合写真
コロナ禍を経てカナダ修学旅行も復活

Super English Course(SEC)

2014年度からスタートしたのがSECです。このコースは中学3年生から選択できますが、1年間はトライアルとして履修し、高校進学時にコースを決定するという2段階の選択制です。卒業生には海外大学へ進学する生徒も多くいます。

SECの目標や授業の特徴を教えてください。

イップ先生 海外大学への進学を目標にTOEFL iBt 80点以上の英語力をつけることを目指しています。1クラスの人数は中学校10人、高校は20人程度と少人数です。
授業の特徴としては、どの教科でもプレゼンテーションが多いことがあげられます。
例えば私の授業では「自分の好きなゲーム」をテーマにプレゼンテーションしました。歴史や特徴、遊び方などを動画や、スピーチなど自分自身が表現したい方法でプレゼンします。アプリやボードゲーム、カードゲームなどさまざまなゲームを自由に表現し、とても楽しいプレゼンになりました。
こうした授業を通して、英語を楽しく使う、そしてバランス良く学べるようにしています。

SECならではといえるカリキュラムはありますか。

イップ先生 「ジーニアスアワー」でしょう。興味・関心ある分野について1年間かけて探究し、英語でプレゼンを行う独自の探求型授業です。
ただ調べるだけでなく、自分の研究したいことを深く突き詰め、また通常の授業や課題を行いながら研究活動を行うので計画性も必要です。3学期末には生徒や保護者の前で研究結果を発表します。問題があっても改善しながら研究を進めること、このプロセスそのものを大事にしています。

高校2年生は全員オーストラリアに留学しますね。

イップ先生 約70日間、ホームステイをしながら現地校に通います。私は毎年留学に行く前に課題を出しているんです。テーマは「1日旅行計画」。フリーな日が1日あるとしたら、どんなプランでどこへ行くか、スケジュールや現地の交通機関、訪問したい観光地について調べ、ポスターを作成します。現地のことを事前に調べる意図もありますが、計画性を持って行動できるようになってもらいたいという目的もあります。

生徒たちが作成した1日旅行計画のポスター画像
生徒たちが作成した「1日旅行計画」ポスター

留学先の現地校すべてが姉妹校・提携校

高校の留学制度についておうかがいしました。

留学制度の特徴を教えてください。

イップ先生 本校の留学先は、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、英国の4か国に約20校ありますが、すべて姉妹校・提携校です。留学する学校はすべて本校教員が訪れ、現地校留学担当の方ともお会いして情報交換をしています。その利点として、現地校からのヒアリングや、本校からの連絡も密に取ることができます。また留学先の学校の周辺事情も把握できているので、安全面からも生徒たちが安心して留学できるよう努めています。

生徒に向けてのサポートについても教えてください。

イップ先生 本校は特に留学前の準備がしっかりしていると思います。
留学経験者からの体験談を直接聞く場を設けています。少人数で、留学先ごとにわけて実施するので自分が行きたい国のこと、学校のことを具体的に聞くことができます。そのほかにも、英会話事前学習や渡航前の危機管理、ホームステイ先で困らないようなセミナーを実施しています。

留学した生徒たちの様子はどうですか。

イップ先生 中学生と違うところは、自身の将来と直結していることでしょう。留学によって自分の進むべき道を見いだし、カナダの大学に進学する生徒もいました。留学での経験により、自分が将来どうなりたいか、具体的になるのだと思います。

目白研心で見つける将来の自分

最後に受験生へメッセージをお願いします。

イングリッシュキャンプで発表する生徒
中学2年生で実施する2泊3日のイングリッシュキャンプ。中学3年次の海外修学旅行に向けて事前準備も兼ねています
修了証を持った生徒
イングリッシュキャンプを修了すると、修了証がもらえます

イップ先生 目白研心ではご紹介した英語教育を始め、自分自身を見つけることができるような教育プログラムがあります。
さまざまなカリキュラムで経験を積むことで、将来どんな自分になりたいか見えてくるでしょう。私たち教師は全力でそのサポートを行っています。本校で、ぜひ、未来の自分を見つけてください。

編集後記

オーストラリア固有の動物たちのぬいぐるみ

取材したのはSEC生徒の留学準備まっただ中の12月。廊下にはオーストラリアの動物たちのぬいぐるみも置かれ、留学気分が高まっていました。先生がお話されたゲームのプレゼン動画も拝見。流暢な英語で動画自体の作りも凝っていて、先生もその動画を楽しそうに紹介してくださいました。生徒と一体となってまさに英語を楽しみながら学んでいる様子が目に浮かぶようでした。

イベント紹介

イベント名 日時 備考
第7回学校説明会 2024年3月23日(土)10:30