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投稿者: はじめまして (ID:9N0Lcr6KDPM) 投稿日時:2005年 03月 02日 14:54
受験のサイトなのに、ふさわしくない質問をお許し下さい。
新4年生の息子がいるのですが、中学受験は多分しないと思います。
しかし、それなりの実力はつけていってほしいと思っております。
塾には行かず、自宅で勉強したいそうなのですが、
教材として、四谷の予習シリーズ か 成長する思考力 が候補にあがっています。
その他の教材でも良いのですが、中学校以降のことを考えると、
どのような教材で勉強していったら良いのでしょうか。
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【564908】 投稿者: 公立 (ID:p6v0aQQ7mKc) 投稿日時:2007年 02月 11日 23:56
私公立中に方向転換した新小6母 さんへ:住まわれている地域によって、制度が違うと思うのですが、総合選抜制度であればあまりお勧めできる所ではありません。私がそうでしたのでよく分かります。
東京であれば、日比谷、西校、関西であれば北野、神戸、長田など中堅私立よりいいのではと思うのですが?
まだまだ先は長いです。公立からでも一流大学に入れるのですから頑張りましょう!
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> はじめまして。
> 今度6年生になる女の子の母です。
> 中学受験に向けて一応小4から進学塾に通い、本人もやっとその気になって少しずつ成績も上がり始めた矢先、主人が仕事を転職することになり、収入面で不安が大きくなったため、今月いっぱいで中学進学塾を辞めることになりました。
> 私も娘もせっかく今まで頑張ってきたのに受験出来ないのか...とかなり空虚感に襲われましたが、今までやってきたことは決して無駄にはならないんだよ、お友達と一緒に公立中に行けるし、今度は高校受験を目指してとにかく頑張ろう、と娘を励まし、娘も少しずつ気持ちの切り替えが出来てきたように思います。
> そこで、今まで中学受験のことしか知らなかったもので、とにかくまずは公立中学と高校受験についての情報を知りたい、とこちらのスレを見つけた次第です。
> 最初から拝見させて頂き、まだ、希望と不安と半々というのが正直な気持ちですが、家庭の事情を受け止め文句を言うことなく、分かった公立中でまた頑張るよ、と言っている頑張りやの娘の為に、親として出来るだけのことはしてやりたいという気持ちでいっぱいです。
> ただ主人も私もずっと私立だったので、公立中学や高校受験に関して全くの初心者で、まずどうしたら良いのか今は不安でいっぱいです。
> こんな頼りない母親ですがどうか皆様に色々ご教授頂ければと思っております。
> どうぞ宜しくお願いします。
>
>
>
>
>
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【612793】 投稿者: 転勤族の家庭 (ID:3P/jpvfiAvM) 投稿日時:2007年 04月 09日 20:01
公立中に方向転換した新小6母 さんへ:
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我が家も私立中学受験を諦めた家庭です。
我が家は転勤族です。希望する学校があれば永住を考えて受験しよう!と思っていたのですが、
この度の転勤でその道が無くなってしまいました。
(望むような学校が無かったのです)
四谷の予習シリーズで勉強をし始めた我が子(小4)でしたが、チーズケーキ様のスレを拝見し、今後は方向を変えなくては・・・と考えさせられました。
親として、公立中学を選ぶことに不安があります。でも、公立中学しか選択肢が無いので不満を言わず、「今出来る事」を学ばせてやりたいと思っています。
おそらく我が子は、中学で転校を経験する事になります。
今後の我が家にご助言いただければ有難いです。
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【613906】 投稿者: 公立 私立両方の親 (ID:NhnznVzT0fE) 投稿日時:2007年 04月 11日 09:00
上が私立、下が公立で高校受験もしました。
上は一貫中高、下は公立高校にすすみました。
経験上しかわからないのですが、すこしでも不安解消になればと思い、かきこみます。
高校受験の情報をできるだけ集めます。地域差があるので地元の塾の広告、説明会、等できるだけ早くから集めます。対象年齢より早く、私がうごきました。通信添削も有効でした。子供がするのではなく、母のリサーチとして利用しました。高校受験の過去問も見ておきました。
そうすると、まずしなくてはいけないことがみえてきます。
自分の子供に欠けている事、弱い事、がみつかってきます。でも、あせらないで。
それを、じっくりじっくりやっていけばいいんです。そうですね、中2の終わりまでに。
受験科目と、私立高校の加減によりますが、国数英はどんどんどんどんいきましょう。
私立トップ高は、過去問をみると、びっくりしますが、まだまだ時間たっぷりあります。
私立トップ校の過去問をクリアできるには・・・と考えました。
英検、漢検、数検、落ちてもいいからどんどんうけました。
だんだん、欲がでてきますし、不合格でも、タフになります。チャレンジが大事だと。
我が家の公立中学生は塾は単科で2年後半から、Z会は中一から、進研ゼミは中一のみ、
中3で受験コースに。進研ゼミは母のために。
各種検定試験は裾野をひろげるのに役立ちました。
英検は単語が効果的に入るとおもいます。選択ですし、子供も気楽に取り組めるように思います。
検定会場は外部がおすすめ。いろんな人からいい影響をうけますよ。
最初の内は、その後の喫茶やランチ目当てでしたが・・・
集中力やら、度胸やら成長が感じられてうれしかったです。
いまいる状況でせいいっぱい、前を向いてすこしずつ、
子供の状況を一番わかっているのは母だ!と自信をもって大丈夫です。
皆様、さくらは満開になりますよ! -
【627105】 投稿者: 小6母 (ID:E1CNRyjxR7g) 投稿日時:2007年 05月 01日 23:22
まちがえて新規で書き込みをしてしまいました。
内容が重複してしまいますが、お許しください。
アメリカに滞在4年の小6の男の子です。
当初、この夏に帰国して中学受験を考えて
「四谷予習シリーズ」を中心に勉強してきましたが、
このたび任期が延び、今のところ帰任のめどはたって
いませんが、高校受験に間に合うように帰国できれば
と考えています。
そんなわけで、勉強法も「予習シリーズ」はやめ
教科書の基礎、応用と高校受験を意識した勉強を
現地の塾で教えていただいています。
夏に一時帰国で日本に帰った際、夏期講習に参加
させたいと考えていますが、帰国子女対応の塾
ですと受験を意識したものか、補修になってしまう
所が大半です。
中学受験しない子供がいく、補修だけでなく応用問題も
教えいる塾を教えていただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。 -
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【636691】 投稿者: 土筆 (ID:itRlpduxTKM) 投稿日時:2007年 05月 16日 10:09
(チーズケーキ様)
> 以上、最低限ではありますが、中学校の定期試験の勉強の仕方を述べました。
> 次回は、最後になります。塾との付き合い方と入試について述べます。
>
偶然ここを見つけまして、チーズケーキ様の卓見と実践には大変感服いたしました。
再度、このスレを読み返したいと思いますが、この続きはあったのでしょうか? -
【681246】 投稿者: チーズケーキです (ID:fBif5anugO.) 投稿日時:2007年 07月 15日 17:10
こんにちは。
塾についてお答えすると申し訳ながら、随分時間が経てしまいました。申し訳ありません。
まず、最初に、気になったのでさんのおっしゃるとおり、私の投稿で糸山先生と陰山先生の間違えございました。訂正させてください。
それから、今回の投稿をもって最後とさせていただきます。理由は最後に述べます。
では、塾との付き合い方、です。長いので、3回に分けて投稿いたします。
塾との付き合い方 1
私が塾の講師としてアルバイトをしていた頃、業界には暗黙の了解があったように思います。塾側の事情を知っておくことは、保護者にとっては必要だと思いますので、ここで紹介しますね。
1、 来る者は拒まず、去る者は追わず。
塾は、人気商売です。生徒が居なければ成り立ちません。それは、全ての塾において同じなのです。ですから、塾の経営者は、隣の塾の生徒を自分のところへ引っ張ってくることもしないかわりに、自分の塾から他塾へ移って行く生徒を強引に引き戻すこともありません。
また、特別な条件のある教室を除いて、基本的に塾側は、入りたいと言う生徒を拒みません。公立の中学生でしたら、学習内容はたいしてボリュームがありませんから、1,2年のうちなら、多少遅れがある生徒でも取り戻すことは十分可能です。というか、それをやってくれなければ、塾に行かせる意味はありません。
ですから、「うちの子は今から塾に入れてもらえるかしら・・・」というような心配は不要です。入塾テストを課しているところでも、保護者が正直に子どもの成績を説明すれば、塾としては生徒のおおまかな情報は手に入れたことになりますから、テストは必ずしも受けなくても構わないはずです。もし、子供が部活などで入塾テストを受ける時間がないとか、そのテスト自体に不安を感じて塾に入るのを躊躇しているのであれば、直近の通知表か成績表をコピーして塾に提出してみてください。意外なほど、良い反応が返ってくると思いますよ。
高校入試の為の塾についても、同じです。レベル別に教室があるような大手の塾でさえ、実はその教室内での生徒のレベルは様々ですから、進学したい高校があれば、取り敢えずはそのレベルの教室を希望してみてください。1,2年の段階であれば検討してくれるはずです。
逆に言えば、入塾を断られたり、他の塾を勧められたりした場合は、それなりの理由があると思ってください。特に、個人経営の塾の場合は、先生との相性が大切ですから、経営者が直感的に、「この子の場合はウチとは合わないな」と感じた時や、「この子のレベルでは、ウチではついていけない」と思う場合に断ることが多いからです。
それから、保護者は、塾を移る時や辞める時に、詳しい事情を述べる必要はありません。
「ウチの子は、担当の先生と相性が悪かったようです。」とか、「思ったほど成績が伸びませんで・・・」で十分です。「部活との都合が合いませんでした。」でも構いません。
子供からしてみれば、それもりっぱな理由です。
むしろ、塾を移る際に、保護者がリップサービスのつもりで今まで居た塾の悪口を言うのはおやめになった方が良いと思います。塾側の人間としては、そういう親はウチの塾を去って次の塾に行ったら、同じようにウチの塾の悪口を並べ立てるのではないかと考えて、引いてしまうからです。
2、 保護者の疑問には最優先で答えよ
塾の経営は親が支払うお金で成り立っています。当然のことですが、親への対応は迅速、丁寧に行わなければなりません。
よく、塾と学校を混同してしまいがちですが、塾は学校とは根本的に違います。塾は、要求される金額を支払っているのですから、それ相応の対応を要求しても構わないのです。 「子供の成績が上がらない」とか、「勉強に身が入っていない」などというような相談も塾の先生へぶつけてみるのも全くOKなのです。
(もっとも、塾側は、そういう親の愚痴にはマニュアルどおりの答えしか寄こさないでしょうが・・・・。)
このままでは我が子の成績は伸びないな、と思ったら遠慮せずに塾へ疑問をぶつけましょう。
但し、子供任せにしてしまってはいけません。「どうしてこんな成績なの?わからないなら先生へ聞けばいいじゃない!」という親の子供への指示は、塾のシステム上、取り合ってもらえないのです。 しかしそこへ、親が出てくれば話は違います。迅速に対応してくれるでしょう。なんといってもお客様なのですから。
3、特別な場合を除き、生徒には平等に接すること
先に述べたように、塾は親が支払うお金で経営が成り立っています。1週間に1回来る生徒よりも2回、3回と来る生徒の方が、受けるサービスは多くなる、と言うシステムで成り立っているのです。なので、同じ金額を支払っている生徒の間で不平等が生まれないように努めなければなりません。塾の講師が、特定の生徒を特別扱いすることは原則として禁止です。
しかし、先ほども述べたように、この原則は、講師から生徒への場合であって、逆の場合、つまり生徒から講師への働きかけは大いに結構なのです。生徒がやる気になって講師に質問に来るようになり、結果成績が上がる、なんてことは塾にとっては涙が出るほど嬉しいことなのです。
ですから、塾講師からの働きかけを待っていてはだめです。子供の方から塾の講師へ質問を尋ねていくような状況を作ってあげましょう。そして、ウチの子を塾の講師にとっての、「特別な子」にしてもらいましょう。
実は、私には塾講師をしていた頃、このことで苦い経験をしております。
クラスに、真面目だけれど計算能力が少し劣る女子中学生が居りまして、私はその子の為と思って、授業終了後に15分ほどの個人指導をやりました。指導の内容は、その場での計算問題と数問の宿題を出す程度だったのですが、彼女は居残りで勉強させられるような気分になったのでしょうか、次第に残るのを嫌がりだしました。逆に、同じクラスの中には、その子だけに特別な授業をしていると言って不満を持つ子が出てきました。結局、一月ほど経ったところで、彼女の親から塾を辞めると連絡がありました。私が事情を説明して、授業後の勉強はしませんので、と申し上げても、「娘が嫌がっているので・・・。」と言われ、それっきりでした。親の理解を得られないまま特別指導をやっても、長続きしないのだと痛感しました。
では、塾への賢い要望の仕方とは? 次回、具体的なアドヴァイスを述べてみます。
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【681247】 投稿者: チーズケーキです、2 (ID:fBif5anugO.) 投稿日時:2007年 07月 15日 17:12
塾への相談
1、塾へ相談に行く前に
塾との面談の予約は取れましたか?
担任の講師がどんな人なのかを確かめる意味でも、最初の1回目は、塾と親だけの面談でも良いと思います。でも、漠然とした不満や愚痴を述べるだけで終わらないでくださいね。保護者の中には、せっかく塾へ相談に行かれましても、講師から「私どもも努力いたします」と言われると一安心して、「ではよろしくお願いします」などと答えて終わりにしてしまう方がいらっしゃいます。が、それでは何の解決にもなりません。
子供が置かれた状況は一人一人異なります。全ての子供に効く解決法なんて存在しません。我が子の問題点を提示し、できるだけ具体的なアドヴァイスを求め、そして子供に実践させていく。このプロセスを踏む以外に、成績が上がる方法なんてないのです。
「次は、子供と一緒に来ますので、具体的なアドヴァイスをお願いします。」とおっしゃってから帰ってきてください。
次の2回目の相談までに親子で行わなければならないことがあります。子ども自身に自覚させる、ということです。どんなに親が一生懸命になっても、先ほども述べたように、実際に質問を持っていくのは子供です。「他のお友達とは違う勉強をしなくてはならなくても、それはあなたに必要なことなのよ。」と説得して、子ども自身に納得させてください。そうでなければ、徒労に終わってしまいます。どうぞ、その辺を親子で確認しておいてください。
ここでは、数学と国語についての相談の例を挙げますね。
2、塾への相談 数学の場合、
例えば、数学ができない、とします。それは、今、学校で習っている数学の授業内容が理解できていないのか、それとも、授業はわかるけれどテストになると点が取れない、のかを子供に聞きただします。
前者の場合)
とにかく「ここなら絶対解ける」という単元まで遡って捜してください。ずいぶん下の学年から始めなければならないかもしれません。場合によっては、塾の進度とは関係なく「算数」の勉強から始めなければならない、ということになるかもしれません。
でも大丈夫。わからなくなった時点を発見したのです。そこから始めれば良いのです。
子供には、そこから先をこつこつやっていけば大丈夫、と言い聞かせてください。
子供が自覚していることを塾側に伝えて、よく相談してみてください。プロの講師であれば、その子に残された時間でどのくらいの遅れを取り戻せるのかを判断してくれるはすです。
講師の判断を受け入れて、その塾に在籍するつもりなら、次は、その子にはあったレベルの勉強の計画を示してもらいましょう。親だけの考えでやみくもに進めるより、ずっと効率的な方法があるかもしれません。例えば、学年に追いつく為の勉強なのか高校入試に間に合わせる為の勉強なのかで、勉強の順序が違ってきます。どのくらいの正答率で次の単元に進ませるか、という判断もその子に残された時間や志望校のレベルでも違ってきます。
ですから、是非、しつこいくらいに踏み込んで、その子に合った計画と指針を作ってもらってください。
後者の場合)
理解はしていてもテストの点が取れない場合の原因を考えてみましょう。
計算が不正確で遅いのか、理解が不十分で解法を見つけるのに時間がかかっているのか、その両方なのか、が挙げられます。これを単元ごとに分類します。子供の申告を鵜呑みにしてはいけません。どの単元では点が取れて、どの単元では取れなかったのかを、返してもらったテストの答案をチェックするなどして確認してください。
そして、子供自身に紙に書き出すよう指示してみましょう。単元ごとに、「できた」、「理解できているがテストが悪い」、「理解できていない」などと、コメントを付けさせてください。その子自身が書いたメモが、とても大切です。それを持って塾の講師との面談に臨めば、子供のやる気を感じてくれます
塾の数学の講師でしたら、この単元はどのくらい正答率があれば一応できたと考えて良いかというような指針を持っています。
この面談で大切なことは、我が子にとって、今の時点ではどの単元から始めるのがベストなのかを講師からアドヴァイスしてもらうことです。
例えば、文字式の理解はまあまあだが、関数はきちんと理解できていないという場合なら、関数の単元をしっかりやらせます。関数の範囲には方程式を解くことが含まれているからです。
高校入試を考えなければいけない時期で、図形が全くダメな場合は、他の単元は一時お預けにしても図形を基礎からやり直します。なぜなら、高校入試の数学の問題は複合問題が多く、図形と関連した問題を解かなければ、正答率の半分にも達しないからです。
また、最近のゆとり教育のせいで、中学の数学の単元が細切れに成り、非常に教えづらい順番になっているのです。中1で基礎だけ、中2で発展、という単元が多くありますから、中2になってから基礎からしっかり勉強しても間に合う単元もあるのです。
ですから是非、プロの講師に我が子専用のアドヴァイスを貰ってください。
3、塾への相談、国語の場合
例えば、国語ができない、とします。それは、単に文章を読むことが経験不足で嫌いなのでしょうか、それとも、本を読むのは好きだけれどテストの問題に正しく答えられないだけなのでしょうか。
前者の場合)
これは、少々やっかいです。とにかく読むという経験を増やすことから始めなければなりません。まずは、その子がしっかり音読できるレベルの本を探して親の前で音読させましょう。音読ができる、というのは、「読める」とは違います。文章を人前ですらすらと読む為には、声に出すほんのちょっと先を目で追っていかなければなりませんが、このレベルの子はその作業が苦手な子が多いのです。人前で音読することができなければ、試験に必要な精読や速読の力は身につきません。
また、音読の良い点として、その場で漢字や熟語のチェックがやれるということがあります。音読は一人、部屋でやらせるのではなく、チェックできる大人の前でやらせましょう。
音読する本ですが、好きな本がなければ夏休みの読書感想文用に推薦される本で構いません。私は個人的には好きではありませんが、あの推薦図書は実際の学年の学力より少し易しく設定してあるし、どの子も無理なく読み終えるように意識されて選ばれた本なのです。また、物語や科学についてなどいろいろ分野から出ているので何冊か選べば、良い教材として使えます。
1週間から10日間で1冊を読み終わるようにメドをつけて、毎日、親の前で音読させてみてください。覚えていない漢字や意味はその場で教えてかまいません。そして、毎回、音読が終わったら、すぐにその場で「誰が、何をしたか。結果はどうなったか。」または、「何について述べられていて、どうあるべきと述べられているのか。」と尋ねて、読んだ箇所から文章を作るように指示してください。感想文ではありません。書いてある内容を、1行か2行の簡単な文章でまとめれば良いのです。主語と述語が呼応して、漢字を間違いなく書くことに注意してください。
文章を考える時は手助けせずに、一人でやらせてください。どの子も黙読しますよね。本の中から主人公の名前を写したり、場面を抜書きしたりします。この作業が大切なのです。
慣れてくると、音読しながら、「今日はこの場面を書けばいいな。」とか、「この文章はそのまま使えるぞ。」ということを考えながら読めるようになります。子供が、そういう感じを掴めるようになったら、目的の半分は達成です。それから、もし、お子さんが「音読すると遅くなるからイヤ。黙って読んだ方が頭に入る」と言ったら、それは良い兆候です。わからない漢字と意味は尋ねることを約束させて、黙読に切り替えて書かせてみてください。時間を計ると良いですよ。1文あたり3〜5分程度で書き終えるようなら合格と言えます。
この方法は、毎回20分ほどの時間はかかりますが、単純ですので、子供はそれほど負担を感じないと思います。
本を読むのが苦手という子供には、この夏、是非付き合って差し上げてください。
後者の場合)
お子さんが正しく答えられない問題は小説文なのでしょうか、それとも論説文なのでしょうか。
本はよく読むのに国語ができない、と言う子はいくつかのタイプがあります。
A,自分の意見で答えてしまう場合、
思い入れが強すぎるような子に多いです。例えば少数意見としてしか述べられていない主張に共感したり、作者以外の文中の人物に共感したりしてしまいます。そうすると質問の意味を正しく捉えることができずに、自分の意見で答えてしまうのです。
そういう子には、質問の意図を確認させましょう。「誰が、どうしたと尋ねているのか?」、「何について、どう述べよ、と指示しているのか?」と、本人に声に出して確認させてから書かせるようにします。
B,設問中の言葉に惑わされてしまう場合
物事を理想化する傾向のある子や、小説しか読まない子には多いタイプです。選択問題では、「美しすぎる」文章は嘘つきという大前提があります。選択文中の「正義」とか「美しさ」「安らぎ」とかいう言葉に引かれてしまい、なんとなくこれが正しそうだと思って丸をつけてしまうのです。ほとんどの場合、それは引っ掛けで、質問の意味や出題文とは関係なく使われていることが多いのです。 試験のそのからくりに引っかからないように注意するよう教えてあげるだけでも、解決する場合があります。
C,心情を問う問題ができない場合
よく、「小説文が苦手な子は人の心情が読み取れない」などと言われます。それは否定できません。が、最近では、純粋な文学作品を出題されることが減ってきているので、心情を問う問題は選択問題が主となります。となれば、消去法で正解を見つけていけば良い訳で、論理的思考方法が好きな子にはある意味やりやすい一面もあるのです。
後は、「心情を理解する」ということは、「文章の語彙やいいまわしに気をつけて読み解く」と言うことに気がついてほしいですね。
D,要約や抜書きができない場合
この作業ができない子が一番多いでしょう。しかも、配点が大きいことが多いです。それだけ、難しい問題といえます。
確かに大人でも満点をとるのは難しいですよね。しかし、満点は取れなくても、減点2くらいで10点中8点が取れれば、他の子に差を付けられるわけです。
実は、この作業は、書く能力が大きく作用します。本来なら、作文を書かせることがベストですが、そう悠長なことを言っていられない場合が問題です。
その場合、まずは、キーポイントとなる言葉を抜き出す作業を徹底的にやらせてください。
この作業は、大人の協力が不可欠です。
親が先に問題と解答を見て、正解の文章中に、絶対に入っていなければならない一文や熟語を確認しておきます。親がそう準備しておいて、子供にキーとなる熟語や文を探させる作業をするのです。
子供には、「これかな?」と思う熟語や文章を見つけたら、鉛筆で印を付けるよう指示します。親が解答と照らし合わせて、合っていればOK,違っていれば消しゴムで印を消させて、もう一度。いくつかあるキーポイントの言葉が揃ったら、次は、見つけたその言葉を使った文章を作らせる。選んだ言葉があっていて意味が通っていれば、細かいところには目をつぶり、よし、とします。
この繰り返しです。この種の長文問題を何度も何度もやってください。2,3回ではダメです。10回、20回やる頃には、上手に選べるようになります。
また、字数の制限が設けられた問題などは、キーポイントの言葉が選べるようになってからやってください。字数を合わせるやり方は、一番短い文章を作り、それに足していくというやり方がわかりやすいでしょう。最初に書く言葉と最後に書く言葉を決めるのです。普通、主語と述語ですから、呼応させて、間に、キーポイントの言葉を入れるわけです。準キーポイントの言葉として、付け加える言葉をどれにするか。それを正しく選ぶ作業は、先ほどと同じように鉛筆で印をつけてチェックしてもらう、ということで繰り返していきます。
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【681250】 投稿者: チーズケーキです、3 (ID:fBif5anugO.) 投稿日時:2007年 07月 15日 17:14
4、塾へアドヴァイスを求める時
我が子の問題点を洗い出しましたら、メモした紙をお持ちになって、親子で面談しましょう。
塾へアドヴァイスを求めていく時は次のことに注意なさってください。
まず、子供の問題点について、確認する。
塾で講師を名乗っている方なら、受け持ちの生徒の学力や問題点は把握しているはずです。週に2回の通塾、1,2回のテスト結果があれば十分です。担当の講師に、メモに挙げている問題点を確認してもらいましょう。
次に、期限を設けましょう。
いつまでにどのくらい点数をとれるようになる、という目標を決めると取り掛かりやすくなります。短期には、次の定期試験や塾のテストに対する勉強の中で自分の苦手とする単元がある場合はそれを最優先で克服するということを目標にします。長期には、全ての単元をクリアできるように半年から1年くらいの期限で計画を立ててみましょう。
通常、一つの単元を克服するのに、休み無く毎日15分〜20分の勉強で一か月ほどかかりますので、それを目安にしてください。(但し、正味、15分ですし、国語の読解などはもっと時間がかかります)
目標ができたら、次に大切なことは、勉強の教材を教えてもらうことです。講師に、その子に合ったレベルの問題集と量を提示してもらいましょう。塾の教材を提示されたのでしたら、どの単元のどこをやるのかを尋ねましょう。具体的に言うと、基礎の問題からやるのか、発展問題から取り掛かって良いのか、半分の量で良いのか、問題全てをやるべきなのか、など、細かくお尋ねになってください。「次の試験に間に合うには、どこからどのくらいやったら良いのでしょうか?」と、しつこすぎるくらいに聞くべきです。
長期の目標は、あくまで長期、です。結果を出せるように、今やるべきことから尋ねましょう。
もし、塾の教材以外を指示されたら、どこで買えるかまで確認しておいてください。
講師が、「この親子は本気だな」と感じてくれなければ、塾からのフォローはありません。
また、塾によっては、ストックしてある問題をコピーして渡したり、他学年用の問題集を渡してくれるかもしれません。(特に、国語などは、中学受験用の問題の中には使えるものがありますから。)そうなれば、ラッキーです。塾が渡した問題である以上、解答する責任がありますから。
最後に、今一度、講師のフォローを取り付けることです。「子供がわからない時は質問へ行って良いか?」「どの時間なら、質問に答えてくれるのか?」「教材の進み具合を時々チェックしてもらえるか?」など、やってくれる事を確認して約束をしてもらいましょう。
もちろん、「内密に」、ですが。
以上のことが終わったら、ウチに帰って、親子で計画表を作ってください。具体的な目標が書けますか? 期日を区切った日課表に、自分のやるべきことが書き込めますか?
その計画表が出来上がったら、後は、親の仕事としては、「絵に描いた餅」にならないように日々、声掛けをするくらいですかね。
「勉強しなさい!」ではなくて、「日課は終わったの?」と。
「勉強しないからわからないのよ!」ではなくて、「わからないところは塾の先生に聞いていいのよ」と。こんな風に言えたら、家庭円満、なんですけどネ・・・・。
5、学校、塾、家庭のスタンスについて
少し、話が飛びますが、大学受験で希望校に合格する子とはどのような子供でしょうか?
ひとつには、アイデンティイの確立されている子どもたちと言われています。
自分の行きたい大学へ向けて何年もかけて準備勉強をする、という作業は、強い精神力が要求されます。
よく、噂話に登場するような、有名私立中をドロップアウトして難関校に受かったという話には、必ず、本人の強い意志について触れられています。ある意味、現在の日本では、情報格差が小さくなってきているので、本人の強い意志があれば、すべての大学に合格するチャンスはあるはすなのです。
しかし、15,6歳の子供でアイデンティイの確立している子なんて、そうざらに居るわけではありません。ほとんどの子ども達は、自分の居る集団の価値観を共有して過ごします。
受験に関しても、最初は、「先輩達の入った大学や、親戚の人の通っている大学、くらいには合格したいなあ・・・。」と、そういう感じで意識しだすのでしょう。ですから、中学でも高校でも、大学入試の実績がある学校を選ぶのは当然のことだと思います。
公立中学に通う子も基本的には同じです。ただ、 公立の学校にはいろいろなご家庭のお子さんが居ます。部活や放課後、友達と一緒に居るのですから、仲の良い友達の考えに影響されるのはあたりまえと言えます。が、そのお友達は親が選ぶことはできません。反抗期の子供に過干渉は禁物です。
では、そのような環境の中で、親はどうしたら良いのか?
塾へ行かせましょう。アイデティイの確立していない子ほど、塾の位置づけは重要です。なぜなら、塾では、勉強することを目的に生徒が集まってきています。一生懸命勉強する子が褒められるのです。そのような基準は、今の公立学校にはありません。学校へ求めてはいけないのです。
家庭の教育方針に沿う塾を、教育に対して同じ価値観を持つ家庭の子が居る塾を、選んで通わせましょう。半年、1年と通ううちに、子供は絶対に変わってきますよ。
6、最後に
長い投稿に、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
勝手ながら、これで最後の投稿にさせていただきたく思います。ですから、ご質問やご意見をお寄せいただいても、お答えすることはございません。申し訳ありません。
投稿を止める理由ですが、ひとつは、我が家の子供達が受験を終えて、この掲示板を見る動機がなくなったことです。
上の息子は、この春大学生となりました。第一志望の国立には手が届きませんでしたが、第二志望の某私立大学で楽しく学生生活を送っております。
下の娘は、中高一貫校に通うようになりました。高校受験で習い事を中断するのが嫌だという理由からです。私としては、兄と同じような進路を取るかと思っていたので、英検3級を取らせ、数検を受けさせる準備をしていた矢先でした。が、本人の強い希望で、気に入った1校のみを受験し、だめだったら公立中学へ入るという条件で受験させましたら、ご縁があって合格をいただきました。もちろん、進学塾へは一日も行っておりませんので、娘は本当にラッキーなケースだと自覚しております。ですが、やはり、我が家の受験は6年後だと思うと、この掲示板を見ることはなくなってしまいました。
もうひとつの理由は、投稿してこられる内容の中で、中学受験用の問題についての質問には、私はお答えできないと思ったからです。私が技術的に未熟な解法しかお答えできないからでもありますが、何より、中学受験をしないとお考えなのに、なぜ、そのような問題を子供にやらせようとするのだろうか、と疑問に思うからです。
もちろん、それは親御さんの自由です。しかし、「中学受験をしなくてもせめてこのくらいは解けるようにならなければ・・・」というお考えでお子様に与えているように思えて仕方が無いのです・・・・。
何度も書いておりますが、中学受験で問われるようないわゆる「算数のセンス」はその後の進路には直接は影響しません。小学生の頃に中学受験用の問題を解かせて興味を持つかどうかは、それほど重要なことではありません。一度与えてみて、子供が喰いついてくれば、ラッキーだし、そうでなければ、それは小学生としては自然な反応として捉えましょう。時がたてば、数の世界に興味が湧く子もいれば、数学は学校で教えられるだけでたくさん、という子もいます。でも、数学が好きではなくても、練習問題をこなす達成感を味わうことで、大好きではないけど嫌いではない教科へ変えることはできます。それで、十分この先の高校受験や大学受験を上手く乗り越えることはできると思うのです。
まあ確かに、小学生の時分から、目から鼻へ抜ける子は存在するし、そういう子は東大オープンなどで満点近い点数を取ったりする子になるかもしれません。でも、皆が皆、そのような子に育たなくても良いわけで、要は、自分が希望する学校へ入る学力が身に着けばそれで構わないのですよね。
日本の最難関といわれる大学の入試問題にも、いわゆる「捨て問」は存在します。それを自分の学力で見極める力をつければ合格できるわけです。(中には、全問解いてしまうツワモノも居ることは居ますが・・・・・)
受験勉強とは、その「捨て問」を探せる学力をつける為に、弱点を見つけ、補う計画を建てて勉強する。その繰り返し、なのです。
私がここへ投稿した最初の理由は、公立の中学からでも、地方の学校からでも、大学へ進むことは可能だと、申し上げたかったからです。しかし、この掲示板に投稿する為に、自分の経験を振り返り、熟慮することになりました。そのような時間が持てたことは幸せでしたし、機会を与えてくださったことに感謝いたします。
私の稚拙な投稿が、何かしら、皆様のお役に立てていただければ嬉しいです。
長いことお付き合いくださいまして、ありがとうございました。さようなら。