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第23回学習塾で大事なのは指導法。合格実績を重視する保護者は3割2014年10月16日 公開

集団指導塾と個別指導塾。小中学生を持つ親御さんたちは、わが子を塾に通わせる際に、どんな基準で選択しているのでしょうか。

全国学習塾協会が、学習塾に通う小中学生の子供を持つ保護者約2000人を対象に行ったアンケート調査に、保護者の考え方を調べた項目がありました。調査が2010年度と若干古いのですが、塾を選ぶ基準について保護者がどう考えているのかが、よくわかります。ご紹介しましょう。

まずは、学習塾に通わせる理由について。

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これは「塾生保護者に関する実態調査結果」から転載したグラフで、数字を見ると、複数回答可のアンケートのようです。塾に通わせる理由として最も多いのは「受験のため」。全体では、65.1%の保護者が選択しています。ところが、指導形態別にみると、集団指導塾では71.1%、個別指導塾に通わせている小中学生の親の場合では59.1%。なんと、10ポイント以上も差があります。

「学習の補習のため」という理由を選んだ保護者は、個別指導塾では61.1%、集団指導塾では51%に下がりますが、個別指導塾では61.1%と、「受験のため」という理由を選んだ保護者の割合を上回ります。学習塾に通わせる主たる理由は「受験のため」なのですが、その傾向は集団指導塾でより強く、個別指導塾に子どもを通わせる親の場合は、どちらかといえば「学校の補習のため」という理由のほうがより大きな目的になっていることがわかります。

今の指導形態を選んだ理由について、複数回答で答えてもらう項目もありました。ここでの回答をみると、集団指導塾と個別指導塾で、顕著な差があります。

集団指導塾の場合、最も多い理由が「他の塾生の存在が刺激になるから」で47.6%。2位はぐっと下がって「子供の性格にあっているから」(29.4%)です。以下、「費用が安いから」(26.9%)、「友達がいるから」(25.3%)、「曜日や時間が子どもにあっているから」(24.1%)と続きます。「他の塾生の存在が刺激になるから」が突出して多いのです。

それに対し個別指導塾では、「自分のペースで学べるから」(56.5%)「きめ細かく対応してくれるから」(53.3%)、「子供の性格にあっているから」(44.9%)の3つの理由に分散している上、その比率が集団指導塾よりも圧倒的に高い。個別指導塾に子どもを通わせている保護者は、どちらかといえば「学習の補習」にウェイトを置いていることが、このデータからもよくわかります。

さらに興味深いのは「塾の選択基準」のグラフ。塾を選ぶ際、何を重視するかについてまとめたものです。下に転載してみました。

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「講師の教え方がうまい」が70%を超えたほか、「講師が熱心」「きめ細かい指導」も60%を超えています。「家から近い」や「費用が適切」も50%を上回っているのですが、「合格実績が高い」は、受験目的で子どもを通わせている保護者の多い集団指導塾でも34.0%、個別指導塾では17.8%に過ぎません。

7割以上が「受験」を理由に集団指導塾に通わせている保護者ならば、その多くが「合格実績の高さ」を重視してよさそうなものですが、数字はそれほどでもありません。塾側が発表する合格実績の数字はひとつの判断材料にはするのでしょうが、それ以上に、実際に自分で確認した講師の指導法や熱意、通学時間、子どもとの相性などを最優先事項として学習塾を選択する保護者が多いようです。

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