
全生徒が集結する、スポーツと美術を融合させた一大行事
中高合同で行われる運動会では、中学生は4色、高校生は5色のチームに分かれて点数を競い合います。個性豊かな各種目の面白さはもちろん、中学生、高校生それぞれに縦割りのチームを結成するため、先輩・後輩の垣根を超えた交流がより深まるのも魅力。どの学年の種目でも、チームメイトの名前が書かれたうちわを振りながら、全力で応援する生徒たちの姿が印象的でした。


まるで舞台作品!手作りの衣装や小道具で魅せる応援合戦
お昼休憩が終わると、いよいよ高校生による応援合戦が幕を開けます。松、梅、桜、菊、竹の5組が続けて登場し、それぞれに創意工夫を凝らした演技を披露。衣装や小道具、団幕など、すべて生徒たちが作り上げた渾身の演技をご覧ください。
【松組:白】 “音”をイメージした静と動のフォーメーションダンス


【梅組:赤】鮮やかな火花を散らす、鉱物たちの舞


【桜組:青】アクロバティックなダンスで魅了する『千夜一夜物語』


【菊組:緑】戦国から明治へ、時代の変遷をミステリアスに表現


【竹組:黄】体全体で表現する、無限に広がる世界への賛美


各組それぞれのこだわりが感じられる演技に、会場のボルテージも急上昇。まるで本物の舞台作品を見ているかのような完成度に、幾度となく歓声や拍手が沸き起こっていました。応援合戦の後には多くの種目が控えていますが、生徒たちの士気も十二分に高まったようでした。
応援合戦で得た最高の仲間と達成感〜応援団長インタビュー〜
約30分間にわたる応援合戦を終えたばかりの高校生の応援団長5名にインタビューを実施。興奮冷めやらぬなか、団長たちの演技に込めた思いや、演技を終えた感想をうかがいました。

今年の応援合戦で工夫したことを教えてください。
菊組団長S.K.さん 戦国時代をよりリアルに表現するために、笠をダンボールから手作りしました。苦労はしましたが、チームメイトと試行錯誤しながら作るのがとても楽しかったです。
竹組団長U.Y.さん 小道具をあえて使わず、体やフォーメーションで表現することにこだわりました。最後は全員が黄色い衣装を着ることで、星がパッと広がる様子を表現しました。
松組団長S.K.さん 目に見えない音の広がりや波長を伝えるために、ダンスのフォーメーションを工夫しました。
桜組団長A.Y.さん 千夜一夜物語の美しさを再現するために、衣装づくりの際には模様までみんなで手描きしました。
梅組団長S.S.さん 紐で作った小道具で火花を再現するなど、今までにない演出を盛り込みました。入場時には団幕を背負って走るなど、入退場までこだわり抜きました。

応援合戦を終えて、今の率直な思いをお聞かせください。
梅組団長S.S.さん 本番はあっという間に終わってしまいました! 高校1年生から3年生まで、団員一人ひとりが力を発揮できたので、本当によかったと安心しています。
桜組団長A.Y.さん ここまで完成させるのはとても大変でしたが、1つの作品を作り上げた達成感で胸がいっぱいです。
竹組団長U.Y.さん 団員は練習してきた成果を十分に発揮できたと思うので、ホッとしています。また、衣装や団幕作りには団員以外のクラスメイトも協力してくれて、みんなで1つのものを生み出す喜びを感じました。
松組団長S.K.さん 竹組団長が言うように、団員以外のクラスメイトも関わってくれたので、周りの協力があってこその今日の演技だったなと感謝しています。
菊組団長S.K.さん 午前中に行われた中学生の応援合戦はかわいらしいダンスが素敵ですが、私たちは高校生ならではの格好いいダンスができたかなと思います。この5人で団長を務めることができて良かったです!

編集後記
応援合戦は運動会の枠を超えたエンターテインメントとして完成されており、私自身も取材しながら感嘆の声を漏らしてしまうほどに素晴らしいものでした。衣装や小道具のクオリティの高さはさすが女子美生。それらに加えてダンスやフォーメーション、音楽など、演技全体に工夫を凝らしてテーマを伝える生徒たちは、まさに“表現者”といえるでしょう。受験生とその保護者用の観覧席も用意されていたので、気になる方はぜひ一度足を運んでみてください。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
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体験学習(小学生対象) |
2023年9月10日(日) 午前の部10:00~、午後の部13:00~ ※要予約
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高等学校作品講評会 |
2023年9月30日(土)14:00~15:30 ※要予約
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