過去最高の難関大合格者を輩出 「進路指導×高大連携」の取り組み

駒込中学校・高等学校
東京都文京区にある駒込中学校・高等学校(以下、駒込)は、難関大学への合格者数が年々増え、2025年3月の大学合格実績では国公立大学に26名、早慶上理ICUに91名、GMARCHに277名が合格し、GMARCH以上の合格者は394名(24年3月は352名)と、過去最高の合格者数を記録しています。そんな駒込高校では近年、複数の大学と連携して行う高大連携の教育プログラムを強化しています。そこで進路指導の南純子先生に、同校の生徒に寄り添った進路指導についてや、さらに高大連携を担当する浅井紀子先生に、同校が取り組む最新の高大連携プログラムについて紹介いただきました。

現役進学率86.5%。132名が選抜入試で進学

2025年3月の大学合格者のうち、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般入試の人数と、4年生大学への現役合格者の割合を教えてください。

南先生 2025年の大学進学者数は、総合型選抜 59 名、学校推薦型選抜(公募制)28 名、学校推薦型選抜(指定校)45 名、一般入試 252 名でした。

また4年制大学へ現役で進学した生徒の割合は86.5%となりました。浪人を選択した生徒は9.2%いますが、その中には合格を得ていながら、より高い目標を掲げ、再挑戦を決意した生徒も少なくありません。

2025年3月のGMARCH以上の大学合格実績は過去最高だそうですね。難関大学への合格実績が伸びている大きな理由はなんでしょうか。

南先生 難関大学合格の伸びの背景には、生徒一人ひとりに寄り添う進路指導があります。担任が面談を重ねて希望を丁寧に聞き取り、学力や適性を細かく分析したうえで、その生徒に合った大学や入試制度を提案しています。その結果、生徒は自分に最もふさわしい進路選択ができ、難関大学合格者の増加につながっています。年度によって、合格実績の出る大学が大きく変わるのも本校の特徴といえます。

駒込高校の授業風景
生徒一人ひとりに寄り添う進路指導をしている

理系大学、理系学部の合格者が増えているそうですが、その理由を教えてください。

南先生 理系の進学実績については年ごとに変動はありますが、確実に力を伸ばしている生徒が増えていると感じています。その大きな要因の一つとして、一般理系クラス(国公立・私立志望)と理系先進クラスが互いを意識し合い、切磋琢磨することで、学習意欲が高まり、成績の伸長につながっています。こうした環境が理系大学や学部への合格実績の底上げになっていると考えます。

幅広いコースで一人ひとりの目標に応じた学びを提供

駒込が力を入れている特徴的な学びについて解説ください。

南先生 本校では生徒の多様な進路希望に応えられる体制を整えています。 国際教養、理系先進、私立文系、私立理系、国公立文系、国公立理系といった幅広いコースを設けることで、一人ひとりの目標に応じた学びを提供しています。

また、卒業生とのつながりも本校の特色で、志望する大学に在籍する卒業生から直接アドバイスを受ける機会を設けており、進路選択や学習方法に具体的なイメージを持つことができます。このように、在校生と卒業生が互いに支え合う仕組みが、学びのモチベーション向上につながっています。

生徒が自分のキャリアを見据えた進路を見つけ、受験に取り組むためにどのように指導、フォローしていますか。

南先生 本校では、高校1年生の段階から生徒一人ひとりが自分の進路を探る機会を設けています。具体的には、職業を聴く会や学部・学科説明会の実施、オープンキャンパスへの参加を推奨し夏休みの宿題としてレポート提出を課すなど、主体的な学びにつなげています。また、本校では「この学校がいい」と決めつけることはせず、生徒が自分自身の希望や興味に基づいて大学や学部を選べるよう、きめ細かなフォロー体制を整えています。こうした取り組みにより、生徒は早い段階から将来を意識した進路選択ができます。

駒込では「6ヵ年一貫プログラム」を実施されています。中学時から大学進学、キャリアを意識した教育等を行なっているのですか。

南先生 中学校では、日頃より学習習慣を定着させるため「自学ノート」を作らせています。また、学期に一度のペースで、全学年で探究活動に取り組んでいます。具体的には、STEAM 教育センターの工学講座、 AI搭載ロボットを使用した問題解決ワークショップ、さらにEtonカレッジのメソッドを活用したグローバルリーダーシップ教育など、多様な体験を通して思考力や表現力を育成します。生徒の中には、これらの活動がきっかけとなり、理系先進コースや国際教養コースへの関心を深める者も少なくありません。

駒込中学のSTEAM教育の様子
埼玉大学STEM教育研究センターとの連携による中学3年生のロボット教育授業
駒込中学のSTEAM教育の様子
埼玉大学STEM教育研究センターによる中学1年生のロボット教育授業

大正大学、順天堂大学と高大連携協定。東大の公開講座にも参加

駒込ではさまざまな大学の公開講座に生徒たちが参加していますね。これまでにどのようなプログラムに参加しているでしょうか。

浅井先生 さまざまな大学が高校生向けに行っている講座があり、本校生徒も積極的に参加しています。

例えば、東京大学教養学部が行なっている公開講座「高校生と大学生のための金曜特別講座」は、さまざまな専門分野を持つ東京大学の先生が、オンライン配信で学問研究の面白さや重要さを分かりやすく解説してくれているもので、本校生徒も参加しています。

明治大学生田キャンパスで行われる公開講座では、AI、ロボット、建築、宇宙、エネルギー、環境問題、脳、ライフサイエンス、バイオテクノロジーなど、幅広いテーマの先端研究に触れています。

そのほか、東京理科大学の「野田キャンパス見学プログラム」にも参加しました。

また本校は大正大学とも高大連携協定を結んでおり、教授や准教授が特別授業を担当され、探究学習の指導に加わっていただいています。

駒込高校理系先進クラスの生徒が宇宙エレベーターのコンテストに参加
高校の理系先進クラスの生徒が宇宙エレベーターのコンテストに参加

2024年9月には順天堂大学と高大連携協定を結びました。その背景について教えてください。

浅井先生 順天堂大学は、医学、スポーツ健康科学、看護学、理学療法学、薬学など、人体の研究や病気の治療、健康の増進に向けたさまざまなアプローチを理論と実践によって学べる大学であり、高度な専門知識とスキルを持った人材を育成しています。本校の生徒がそうした学びに触れることで、知的好奇心の発揚と探究心の深化を促し、将来の選択肢としても考えてほしいとの思いから高大連携協定を結びました。

どのような成果が期待できますか。

浅井先生 順天堂大学の入学試験の推薦枠の設定や、順天堂大学の先生による出張授業の実施のほか、生徒の交流を通したキャリア構築などを視野に入れた教育を連携していきます。具体的にどのようなプログラムを行うかは検討中ですが、出張授業では、高校のカリキュラムでは学びえない、高度な専門性を持った大学の講座を通じて知的好奇心が湧き起こることが期待されます。また、自己の探究心に照らし合わせて実体験を伴った学部学科の見極めと、高校だけでは得られない「社会」を見据えた視野の広がりが期待できます。

高大連携によって、生徒の意欲や成績にどのような影響が出ていると感じていますか。

浅井先生 さまざまな連携プログラムを紹介するたびに積極的な反応がうかがわれ、知的好奇心の発揚と探究の深化が図られているように思います。

編集後記

駒込の生徒は、さまざまな大学のより実践的で高度な学問に触れることによって、知的好奇心と学習意欲が高まり、それが進路選択と受験勉強に生きていました。一人ひとりに寄り添った進路指導と、好奇心を揺さぶる教育が生徒たちの刺激になっているようです。

イベント情報

中学校説明会

イベント名 日時 内容
第6回中学説明会 11月15日(土)14:00~15:30 校長挨拶・教育内容について
過去問解説(私立型・適性検査型)
第7回中学説明会 12月21日(日)
①【午前の部】10:00~11:30
②【午後の部】14:00~15:30
校長挨拶・教育内容について
①【午前の部】過去問体験&解説(私立型)
②【午後の部】過去問体験&解説(選択)適性検査型/プログラミング入試体験/自己表現入試体験
第8回中学説明会 1月18日(日)10:00~11:30 校長挨拶・教育内容について
合格力UP 入試トライアル
~これをやれば10点UP~
(保護者の方には傾向と対策をお伝えします)
ZoomによるLive配信の「オンライン説明会」も実施します。

高校説明会

イベント名 日時 内容
第5回高校説明会 11月22日(土)14:30~16:00 受験生必見!過去問解説と2026年入試対策
(英語・数学)
ZoomによるLive配信の「オンライン説明会」も実施します。
第6回高校説明会 12月6日(土)14:30~16:00 受験生必見!過去問解説と2026年入試対策
(英語・国語)
ZoomによるLive配信の「オンライン説明会」も実施します。