なぜ日駒なのか? 選ばれる理由と2026年度入試結果

日本工業大学駒場中学校
2008年の男女共学化、そして2021年の工業科募集停止を経て、普通科専一の進学校へと鮮やかな変遷を遂げた日本工業大学駒場中学・高等学校(以下、日駒)。私立校ならではの手厚い指導体制と通学しやすい環境に加え、先生方の情熱あふれる教育、そして右肩上がりの進学実績が大きな支持を集めています。中学受験シーンにおいて、今まさに「選ばれる学校」として注目される同校。今回は、2026年度入試結果を紐解きながら、その傾向と勢いの背景について詳しくご紹介します。

過去最多の受験生を迎える日駒の入試最新動向

2026年度の入試結果には、日駒の躍進を裏付ける3つの重要なポイントが凝縮されています。それは、2月1日午前に実施した第一回入試において、4科、適性検査型、そして女子の出願者数がいずれも昨年、一昨年を上回ったことです。
私立有名校が集まる目黒エリアという激戦区にあって、日駒の教育が受験生から確かな支持を受けていることを実感する結果となりました。

2026年度中学入試 2月1日午前第一回出願者数

入試タイプ 得意2科 4科 適性検査型 出願者合計
2026年度 男78
女28
男210
女55
男53
女22
477
(英検利用含む)
小計 106 265 75
2025年度 男130
女24
男164
女30
男37
女22
407
小計  154  194  59
2024年度 男96
女16
男138
女24
男38
女20
332
小計 112 162 58

日駒の併願校トップ10

  • 桜修館
  • 成城中学校
  • 高輪中学校
  • 國學院大學久我山中学校
  • 世田谷学園中学校
  • 明治大学付属明治中学校
  • 芝浦工業大学附属中学校
  • 目黒日本大学中学校
  • 佼成学園中学校
  • 東京都市大学等々力中学校

併願校の多様化と共に変化する受験層

日駒の特色である「面倒見の良さ」や人柄教育のあり方を伝え続けてきた入試広報主任・社会科教諭の堀口博行先生に、入試全般を振り返っていただきました。

過去最高の受験者数を更新した要因はどこにあると思われますか。

堀口先生 昨年は定員調整の関係で合格者数を抑える必要がありましたが、今年度は募集定員を拡大したことで、倍率は前年より緩和されました。結果として、より多くの方にご縁をお渡しできる入試となりました。
とりわけ、4科の受験者が大きく増加しました。ここ数年の傾向として、本校の偏差値帯が上昇したことで、しっかりと準備してきた受験生の層が厚く広がったことが主な理由と考えられます。

生徒と教員が一緒になって学びに取り組むオープンな教育環境
生徒と教員が一緒になって学びに取り組むオープンな教育環境

併願校にはどのような変化が見られますか。

堀口先生 以前は理系大学付属校との組み合わせが中心でしたが、近年は併願パターンが非常に多様化しています。桜修館をはじめとする公立中高一貫校の併願先としてはもちろん、近隣の人気校、女子校や上位校だけでなく、教育方針に共感いただいたご家庭や説明会で本校の雰囲気を知ってもらえた受験生など、偏差値の枠を越えた「独自の魅力」で選んでいただけるようになっています。

女子生徒も輝ける多彩な学校行事と充実したカリキュラム
女子生徒も輝ける多彩な学校行事と充実したカリキュラム

女子の受験者も増えましたね。

堀口先生 本校の女子生徒は、ここ数年で着実に増えております。2025年度からは、ついに全てのクラスに女子生徒がいる編成となり、2026年度はさらに入学者が増え、全体の3分の1ほどが女子という共学校体制が整いました。活気ある学年になりそうです。
本校の教員は「熱」を持って生徒と向き合っています。「単なる学力向上だけでなく、常に人柄を育むことを大切にし、生徒と共に成長したい」、そんな私たちの日常の取り組みが、入試行事等を通じて皆さまに届き、共感いただけたと考えております。

入試当日の心得と学校選びのアドバイス

憧れの中学校に合格するためには、入念な準備が欠かせません。しかし、どれほど努力を重ねても、当日の思わぬトラブルで本来の力を発揮できなくなってしまうこともあります。受験生の皆さんが落ち着いてベストを尽くせるよう、実例に基づいた貴重なアドバイスをいただきました。

入試当日、保護者の方が気をつけるべきことはありますか。

堀口先生 当日の朝、校内で受験生と保護者様が別れる際、受験生が携帯すべき持ち物を保護者様がそのまま持っていってしまうというケースが数件見受けられました。 入試当日は、些細な出来事でも不安に繋がりやすいものです。ご自宅を出る段階から、それぞれの持ち物を整理し、お子さま自身が管理する状態にしておくことをお勧めいたします。
こうした場面で、実は受験生本人よりも保護者様の方が動揺されているケースが多いように感じられます。お子さまは案外、どっしりと落ち着いて試験に臨んでいるものです。どうぞ安心してお子さまを送り出してください。

足を運んでみて人気の理由が納得できる日駒の保護者向け説明会
足を運んでみて人気の理由が納得できる日駒の保護者向け説明会

お子さまに合った学校選びのポイントについてお聞かせください。

堀口先生 第一に、興味のある学校へ直接足を運んでみてください。画面や紙面だけでは伝わらない、生徒の表情や校内の活気こそが、学校の本質を表しているからです。
主役であるお子さまが「ここで学びたい」と直感的に感じた納得感は、何物にも代えられません。心から憧れる目標があれば、たとえ学習がつらくなったときでも、自分自身を鼓舞して前へ進むことができるでしょう。
本校の入試行事は多様なテーマを設定しており、しっかりと学校の魅力が伝わるように企画しています。私たち教員と生徒たちの姿を通して、本校の魅力を感じ取っていただければ幸いです。

日駒で過ごす新生活に期待を抱きながら入学式を迎えた新1年生
日駒で過ごす新生活に期待を抱きながら入学式を迎えた新1年生

未来の日駒生に向けて、堀口先生からのメッセージをお願いいたします。

堀口先生 入試に向けて、まずは基礎・基本を徹底した学習を心がけてください。受験勉強の日々は決して平坦ではありませんが、その努力は必ず皆さん自身の確かな成長へとつながります。もし勉強のモチベーションが維持できないときは、ぜひ本校の入試行事に足を運んでみてください。校内の空気を感じることで、きっと勉強へのエネルギーが湧いてくるはずです。
勉強も大切ですが、小学校のお友達との時間も大切に、充実した1年間を過ごしてください。日駒で皆さんに会えるのを楽しみに待っています!

編集後記

堀口先生からお話しいただいた中でも特に印象的だったのは、データや実績を語る際も、常にその先にいる「生徒一人ひとりの顔」を思い浮かべていらっしゃることでした。「熱を持って接する」という言葉は、日駒の先生方にとっては単なるスローガンではなく、日々の教室で実践されている姿そのものだと感じました。めざましい進学実績の背景にあるものは何より人としての温かさ、それこそが多くのご家庭に選ばれる理由なのかもしれません。