中学生がカナダやオーストラリアへ!日駒の留学は選択肢が豊富

日本工業大学駒場中学校
日本工業大学駒場中学校・高等学校(以下、日駒)は、英検取得を支援するなど、英語教育にも力を入れています。さらに中学生が参加できる充実した留学プログラムも用意しています。オーストラリア、カナダに留学した生徒に現地での体験をうかがいました。

留学プログラムがリニューアル オーストラリア短期留学とカナダ中期留学がスタート

オーストラリア短期留学は2024年度にスタートしました
オーストラリア短期留学は2024年度にスタートしました
同じく2024年度に始まったカナダ中期留学では約2か月間、現地に滞在します
同じく2024年度に始まったカナダ中期留学では約2か月間、現地に滞在します

体験を通した学習プログラムを重視している日駒は、中学生のうちから海外での経験も大切にしています。

これまで実施していた中学2年生と3年生の希望者が参加するカナダ短期留学は30年以上の歴史を誇ります。夏季休暇中にカナダのトロントやレスブリッジという街を拠点に10日ほどのホームステイ生活を送り、現地の学校で英語の授業に加え、各種スポーツ、アウトドア体験などに取り組み、五感を通して異文化を理解するプログラムでした。

そのプログラムの良い面を引き継ぎリニューアルしたオーストラリア短期留学が2024年度にスタート。こちらも中学2、3年生の希望者を対象にしたプログラムです。夏季休暇中に約2週間、オーストラリアのラーベンソーという小さな田舎町でホストファミリーの家にホームステイし、現地の学校に通いながら、英語力やコミュニケーション能力を伸ばしていきます。

また、同じく2024年度に始まったのは、カナダ中期留学です。期間は10月末からクリスマス前までの約2か月間で、対象は中学3年生の希望者です。今までのカナダ短期留学と同じくレスブリッジという街でホームステイし、現地の学校で同年代と同じ授業を受けます。

いずれのプログラムも治安が良く、自然豊かな場所が選ばれており、単なる英語力向上だけでなく、異文化交流と自然体験を通じた人間的成長を促す内容となっています。

オーストラリアとカナダで過ごしたからこその成長とは?

オーストラリアで約2週間を過ごした中学2年生のM.A.さんと、カナダに約2か月間滞在した中学3年生のY.H.くんに、それぞれの留学生活を振り返ってもらいました。

オーストラリアでは身振り手振りも活用したというM.A.さん
オーストラリアでは身振り手振りも活用したというM.A.さん
英検のリスニング問題の音源を2倍くらいの速度で聴いてカナダ行きに備えたY.H.くん
英検のリスニング問題の音源を2倍くらいの速度で聴いてカナダ行きに備えたY.H.くん

お二人は2024年に海外留学を経験したそうですね。

M.A.さん 私はオーストラリア短期留学に参加してきました。海外に行って約2週間どっぷり英語でコミュニケーションを取れば英語力が高まると思いましたし、海外の文化を知ったり、いろいろな人と交流したりしたいと思って留学に応募しました。

Y.H.くん 僕はカナダに中期留学をしてきました。このプログラムの存在を知ったのは中学3年生になってすぐ。英語は苦手ではないのですが、文法はできる一方、スピーキングが弱いので、もっと力をつけたいと思い参加しました。

留学前にどのような準備をしましたか。

M.A.さん 学校の英語の授業を大切にするのはもちろん、英語の曲を聴いたり、英語の映画を観たりして、オールイングリッシュの環境に慣れるようにしました。そのほか、単語を理解できればコミュニケーションに役立つはずだと思い、単語をたくさん覚えていきました。

Y.H.くん 僕はネイティブの先生の英会話の授業をこれまで以上に真剣に受けました。それから、カナダに行って現地の人の話が聞き取れるように、英検のリスニング問題の音源を2倍くらいの速度で聴いて、英語耳を鍛えました。

現地で英語でコミュニケーションをとるために意識していたことはなんですか。

M.A.さん 英語だけでなく、身振り手振りジェスチャーで表現したり、絵を描いたりするなど、言いたいことが伝わるように心がけました。ホストファミリーの娘さんに折り紙を教える機会があったのですが、その際もジェスチャーや絵を活用して、楽しい時間を過ごすことができました。

Y.H.くん 最初はホストファミリーや向こうの同級生が声をかけてくれても、話すスピードが速すぎて何も分からず焦りました。理解できない場合は聞き直すようにしていましたが、5回くらい聞き返すことがよくありました。でも、そうしているうちに耳が慣れてきて、最後には単語一つひとつが聞き取れるようになり、普通に会話ができるようになっていきました。

オーストラリアで過ごしたことによって感情表現が豊かになったというM.A.さん(左端)
オーストラリアで過ごしたことによって感情表現が豊かになったというM.A.さん(左端)
「大学生になったら英語圏の国に留学したいです」と話すY.H.くん
「大学生になったら英語圏の国に留学したいです」と話すY.H.くん

留学を経てどんなところが成長したと思いますか。

M.A.さん オーストラリアの開放的な雰囲気に刺激を受けたのか、感情表現が豊かになったと感じています。現地での学校生活を支えてくれたバディとの会話で聞き取れない部分があったり、聞き取れても、うまく会話ができなかったりで、悔しい思いをしたので、英語力をより上げたいと思うようになりました。大学生になったら今度は長期留学したいなと考えています。

Y.H.くん 英語でのコミュニケーション力が高まったおかげで、性格が明るくなったと思います。そのほか、例えばショッピングモールでお土産屋の場所を聞けるようになったという成功体験が得られ、失敗を恐れず、どんどんチャレンジすることが大事という心の強さも身につきました。僕も大学生になったら英語圏の国に留学したいです。

どの留学も初日から全日程ホームステイだから自立心が高まる

中学校から留学制度を充実させている理由や、海外生活がもたらす成長などについて、英語科の溝田恵子先生に話をうかがいました。

英語科の溝田恵子先生
英語科の溝田恵子先生

中学校の留学プログラムをリニューアルした理由を教えてください。

溝田先生 30年以上続けてきたカナダ短期留学のノウハウを生かし、学びの選択肢を増やしたかったからです。短期留学も中期留学も英語力の向上を目的としていますが、語学と同様に現地での国際交流や自然体験を大切にしています。

留学を体験した生徒にどのような成長を感じますか。

溝田先生 英語でコミュニケーションが取れることで自己肯定感が高まる生徒が少なくありません。対して、英語があまり通じず悔しい思いをして、帰国後に英語の勉強により力を入れる生徒もいます。どちらにせよ、留学後は前向きな姿勢が強まっています。

中学2年生で海外留学ができるプログラムはめずらしいと思います。

溝田先生 中学2年生だとまだ恥ずかしさなどをあまり感じないので、どんどんチャレンジできる良さがあります。いずれにしても、どの留学も初日から全日程ホームステイですし、自分でなんとかしないといけない場面が多いので、自立心が高まっています。

今後の留学プログラムについて計画していることはありますか。

溝田先生 2025年度にカナダ長期留学をスタートさせる予定です。高校1年生の9月から高校2年生の6月まで現地校に通います。帰国後は7月から本校に高校2年生として復学できます。

充実した留学制度に魅力を感じて入学を志望する受験生も増えそうです。

溝田先生 日駒の留学は、英語が得意か不得意かに関係なく、挑戦したい気持ちさえあれば参加できますし、存分に楽しめるようになっています。「中学生のうちから海外に友達を作りたい」「早くから文化交流をしたい」という方にはぜひ日駒に入学して、中学校での留学を体験していただきたいですね。

編集後記

中学生のうちに親元を離れて海外で生活する時間はかけがえのない経験です。しかも、日駒の留学プログラムは英語力向上に加え、自己肯定感や自立心なども強める内容となっています。中学生のうちから海外経験を積むことで、視野や進路の選択肢も広がるでしょう。グローバルな将来を見据えるなら、ぜひ志望校に入れたい学校です。