学年成績トップの女子に聞く「できる生徒」の勉強法

城西大学附属城西中学・高等学校
都立中高一貫校との併願で優位に立てる適性検査型入試。この入試形態に注目した私立校の中でも、都立大泉高等学校附属中学校の独自作題問題に準拠している「大泉型適性検査型入試III」をいち早く導入したのが、城西大学附属城西中学・高等学校(以下、城西)です。新形態がスタートして以来、適性検査型入試で受験する生徒たちの能力の高さが際立っていると評判になっています。

適性検査型入試で入学した中学2年生にインタビュー

インタビューでお話しいただいたM.A.さんは入学以来、全9教科で学年1位、オール5の評価が続いています。これほどまでの学力は一朝一夕では身に付かないはず。どのような小学生時代を過ごしてきたのかに焦点を当て、「できる生徒」になれる秘訣をご紹介します。

文武両道には努力が必要です
中学2年生のM.A.さんはスカラシップ生(奨学生)として入学後、ソフトテニス部で豊島区大会3位の好成績を残しています

小学校時代の勉強は中学校入学後にも活きる

中学受験にはどのように向き合ってきましたか。

M.A.さん 小3の夏から学校の友だちと一緒の塾に通い始めました。もちろん当時は中学受験をするとは思ってもいませんでしたが、学校の勉強よりも塾の勉強の方が大変だとすぐに分かったのを覚えています。初めて受験してみようと考えたのは、周りの塾友が志望校の話をし始めた小5の頃でした。
小6で都立と私立のどちらを受験するのか決めるタイミングがあり、私立受験だったら私立中受験向けの塾に転塾する必要があったのですが、集団で挙手の回数を競うような授業の雰囲気が私には合いませんでした。そのまま居続けることになった塾は適性検査対策に強いので、自然に適性検査型入試の勉強をするようになりました。

中学入学後はずっと学年トップの成績だと聞きましたが、小学校時代に苦手な科目はなかったのですか。

M.A.さん 私は国語に苦手意識を持っていたので、作文がある適性検査Iは大変でした。作文はテーマが決められていて400字以内で考えを述べるという内容ですが、文章の重複や、意図をはずれた内容を書くと減点されるんです。対策しようがないと諦めないで、新聞の連載コラムを切り取って要約していました。塾では自由にテーマを決めて作文を毎週書き、何度も添削されるということを繰り返していたんですが、ポイントを掴めるようになったら、苦労した最初の頃と比べて徐々に点数が取れるようになってきました。

しいの木ラウンジ
まるでカフェのような「しいの木ラウンジ(食堂)」は先生にも大人気だそうです

それでは反対に、今でも得意な科目はありますか。

M.A.さん 算数と理科が得意だったので、適性検査IIIに出てくる立体図形は都立大泉以外でもいろいろな学校の過去問に何度も取り組み、私なりの自信を持っていました。その時に身についた算数センスが、中学の数学でもしっかり活きていると感じます。
中学校の理科は小学校で習った内容の発展版のようなものなので、以前の勉強内容がより深く理解できるようになり、新しい見方に気づき始めたところです。だからこそ、小学校でしっかり勉強することは本当に大切で、中学の勉強にもその知識は使うことができますよ。
小学生が数学の問題を見たら、難しそうな印象にびっくりするかもしれません。私自身も友だちに勉強法を相談したことがあるくらいでしたが、授業を集中して受け、たくさんの問題を解いたら理解できました。一度コツをつかめばパズルと同じ感覚で答えを出せるのが楽しくなっています。

受験校として城西を選んだきっかけを教えてください。

M.A.さん 入試要項を調べていたら、城西が大泉型の適性検査IIIを採用していたので併願校にしようと考えました。7月に開催される体験入学では、英語の授業とソフトテニス部を体験しました。本当の気持ちを言えば、いつの間にか本命の大泉よりも城西に通った後の毎日を楽しみにしていたくらいです。
城西では英語の先生が特に面白くて、明るく楽しい雰囲気そのままで頭の中に単語が入ってくる感じがします。

適性検査型入試からスカラシップ生が選ばれます
適性検査型入試の結果から、M.A.さんは入学金・授業料・施設費が免除されるスカラシップ生に認定されました

そんなに勉強ができるようになった理由はあるのでしょうか。

M.A.さん 小6の日曜にはいつもと違うエリアの塾校舎に行って、志望校タイプ別の適性検査模試にチャレンジしていたのですが、いつもの校舎に戻ればテストの成績に応じて席順が変わるんです。成績が伸びず悔しい思いを繰り返しているうちに、負けず嫌いの気持ちが育まれました。この気持ちこそ私が勉強を頑張り続ける力の源となっています。
勉強法には3つのポイントがあって、1つ目は「睡眠時間を大切にする」ことです。周りのみんなは夜遅くまで勉強に時間を費やしていますが、私の場合は受験生の頃から夜9時には寝るようにしています。
2つ目は「学習スケジュールを立てて計画的に勉強する」ことです。定期考査の3週間前から動き出して、ソフトテニス部が忙しい時期でも無理なスケジュールにならないようにします。
3つ目は「授業中にきちんと集中して、自宅では思いっきりリラックスする」ことです。授業中に分からなかった問題はそのままにせず、解説を見るか先生に聞くなどします。生活にメリハリをつけて勉強を楽しむことを大切にしています。

城西に入学して良かったと思うのはどんな時ですか。

M.A.さん 小学生の頃は塾に通うことが毎日の中心で、友だちと遊んだ覚えがなく、誰かと協力して物事に取り組むチャンスもありませんでした。でも今は、入学した時点で薬剤師になりたいという同じ目標を持つライバルと出会うことができました。体育祭や文化祭、ソフトテニス部の活動を通して、周りに助けを求めたり協力し合ったりすることの大切さも知りました。
私にとって城西は「家」のようなもので、教室に入ったらクラスメイトのみんながいて、楽しい先生がいて、自分の居場所になりました。学校に来るのが楽しみ過ぎて、登校時間が早まってきたくらいです。成績に納得できなくて悔しい時も、先生が励ましてくれるので助けられています。一人きりで心配事を抱え込まなくても良い環境で本当に良かったです。
もしも7月の体験入学に参加するなら、女子はぜひソフトテニス部に足を運んでください。それと、私と同じように英語授業も試してほしいです。私の場合は、城西のネイティブの先生による授業を受けた瞬間、中学校でもこの先生の授業を受けたいと思ったほどでした。

校舎内のテニスコート
M.A.さんにとって部活動は受験校選びの大きな基準になりました

受験生のお母さん・お父さんにメッセージがあるそうですね。

M.A.さん 受験生のお母さんにお願いしたいのは、お子さんの成績が良かったらたくさん褒めてあげてほしいということです。小学生だったら、実際に褒めて伸びる子が多いと思います。お父さんも褒めてあげてください。それに、成績が悪かったとしても責めないでください。なぜなら受験を諦めたり勉強嫌いになったりしてほしくないからです。
受験生の皆さんは、受験勉強への気持ちを高めるために、城西のイベントに参加して入学後の毎日を想像できたら良いですよ。みんなと会えるのを楽しみに待っています!

編集後記

ハキハキと応答するM.A.さんには感心させられてばかりのインタビュー取材でした。多くの中学生に共通する受験校選びのポイントは清潔感のある校舎と愛着を持てる制服デザイン、そして部活動の環境というものでしたが、M.A.さんの場合もそのケースに当てはまりました。こればかりは学校現地に赴かなければ分かりませんから、今のうちに日程をチェックして予定を立てておきましょう。

イベント日程

 

イベント名 実施日時
第一回中学校説明会 ※個別相談/施設見学ツアー 2024年5月25日(土) 14:30~
第一回中学体験入学 ※授業/クラブ体験・食堂ランチ体験など 2024年7月14日(日) 9:00~/13:50~
第二回中学校説明会 ※個別相談/施設見学ツアー 2024年9月7日(土) 14:30~
しいの木祭 ※予約不要 2024年9月21日(土) 9:00~・22日(日・祝) 9:00~
第三回中学校説明会 ※個別相談/施設見学ツアー 2024年10月2日(水) 18:00~