入学から1年 東京家政学院で過ごす私たちの女子校ライフ

東京家政学院中学校・高等学校
2022年の連載では、東京家政学院中学校・高等学校(以下、東京家政学院)に入学したばかりの中学1年生に登場いただきました。あれから1年、彼女たちはどんな学校生活をおくってきたのでしょうか。

中学生活最初の1年間を振り返って

昨年のインタビューでは1年間の目標をお聞きしましたが、目標通りに過ごせましたか。

W.Hさん
バドミントン部に所属しているW.Hさん。日々の学校生活では人の気持ちを考えて過ごすことを大切にしているそうです

W.Hさん 勉強と部活を両立するという目標を立てていました。バドミントン部の練習は週6日あります。2年生になって後輩ができたので、先輩として教えることも増えハードな毎日ですが、オフ日は2時間勉強するという生活が身に付き、しっかり両立ができていると思っています。

C.Nさん 常磐祭(文化祭)のお手伝いがしたいとお話ししましたが、学年展示のための机を運んだり、飾り付けを手伝ったり目標通りできました。

この1年で思い出に残った学校行事を教えてください。

W.Hさん 文化祭でさまざまな人と交流できたり、他の学年の展示が見られたりしたのが楽しかったです。

C.Nさん 3月に開催された如月祭です。クラスの出し物としてダンスを踊るのですが、どんな曲がいいかみんなで決めて、2か月くらい練習しました。

昨年の文化祭
昨年開催された文化祭(常磐祭)
文化祭
中庭では模擬店が出店

1年生の頃と比べて自分自身で成長したと感じることはありますか。

W.Hさん 1年生の最初のほうは、話すことが苦手だったのですが、だんだんと慣れていったこともあり、今では自然にコミュニケーションが上手に取れるようになったと思います。先生への質問も、最初は恥ずかしさもあって聞くことがうまくできなかったのですが、今では自然に話せます。

C.Nさん 私も最初の頃はあまり積極的に自分の意見を言うほうではなかったのですが、2年生になってからしっかり言えるようになったと思います。何かがきっかけでというわけではないのですが、W.Hさんと同じクラスなので、彼女がいたから自然と引っ張っていってもらえたんだと思います。積極的に話すようになって友達も増えて、勉強を教えてくれる友達もできました。

C.Nさん
C.Nさんはアート部に所属。人の話を聞くこと、そして自分の意見をしっかり言うことを心がけているとのこと

好きな教科はできましたか。

W.Hさん 先生の授業がとても楽しいので、英語と数学が好きになりました。でも得意なのは社会です。もともと暗記が得意だったのですが、教科書の内容をまとめていくうちに得意になりました。

C.Nさん 私は理科が好きです。先生が作成するプリントが分かりやすくて、テストの点数も良くなってきたんです。

アート部
C.Nさんが所属するアート部は高校美術部の先輩と活動。OGには美大に進学した先輩も

勉強方法で工夫していることはありますか。

W.Hさん 後から見て分かりやすいように、ノートの取り方を工夫しています。それから問題集は同じ問題を繰り返し解いて、理解できるまで取り組むようにしています。

C.Nさん これはできそうな問題と思うところから取り組むようになりました。また、少し難しい内容でも、この部分は面白いなというところを見つけて取り組むようにしています。

昨年のインタビューは中間テスト直後でした。あれから何回も経験されていますが、テストには慣れましたか。

W.Hさん 最初のうちはテスト勉強をどうやっていけばいいか、時間の使い方が分からないこともありましたが、徐々に慣れてきました。

C.Nさん テストが近づくと、良い点数をとらないといけないというプレッシャーがまだあります。苦手だった理科はなんとか克服したのですが、ほかはまだまだという感じです。

生徒全員が作るハーフパンツは中2旅行で着用

「家政学院ならではだな」と思うことはありますか。

W.Hさん 先生と生徒の距離の近さです。とてもフレンドリーな雰囲気は家政学院ならではだと思います。

C.Nさん ユニークだと思う取り組みがあって、生徒全員が、家庭科の授業で割烹着とハーフパンツを作るんです。ハーフパンツは7月に実施する中2旅行の室内着として着るもので、みんながどんなものを作ってくるのか楽しみです。

学校行事で楽しみにしていることはありますか。

W.Hさん 文化祭が楽しみです。毎年、どんなテーマで文化祭をやるか生徒から意見を出し合うのですが、今年のテーマを考え始めています。

C.Nさん 私は9月に開催する体育祭です。体育祭ではクラスごとに旗を制作して本番当日に掲げるのですが、作る過程がとても楽しかったので、今年も楽しみにしています。

体育祭の応援旗
体育祭。各クラスの旗が掲げられています
扇を使ったダンス(体育祭)
体育祭で披露される東京家政学院伝統の踊り「荒城の月」

これからの抱負を教えてください。

W.Hさん 1年生のときより成績を上げたいです。そのためにも先生の話をよく聞いて、しっかり勉強したいです。

C.Nさん 私はいま生徒会の執行部に所属しているので、生徒会としての自覚を持って一つひとつの行動を意識しながら決めたことを実行していきたいと思っています。

左C.Nさん、右W.Hさん
時折顔を見合わせながら笑顔で答えてくれた2人。仲の良さが感じられました

与えられた役割に責任を持って行動することを指導

昨年に引き続き、ご自身も東京家政学院出身でもある担任の大北京子先生に、同校での教育・指導や彼女たちの成長ぶりについてうかがいました。

中学の教育・指導について教えてください。

大北先生 中学1・2年生では、基礎学力を定着させるために、本校オリジナルドリルを自宅で学習します。1教科10分程度で取り組める内容になっているので、5教科まんべんなく学習することができています。

そして、家庭での1週間の学習計画や学習の振り返りをチャレンジシートに記入し、毎週担任の先生に提出をしています。3年間継続して自分の学習について記入することで、なにをどのように取り組むのか、具体的に表現し、行動することができるようになります。学校と家庭間で生活面の様子を伝え合うツールとしても活用しています。

昨年入学した生徒たちの成長について教えてください。

大北先生 2年生に学年が上がったことで、先輩であり、後輩でもあるため、先輩から学びながら後輩を導いていく、誠実な先輩になってほしいと生徒達には話をしています。学校生活を送るうえで、大切なことは自分のことだけでなく、自分の周りのことも考えて行動することです。本校ではクラスの中だけでなく、さまざまな場面で一人ひとりに役割が与えられます。与えられた役割に責任を持って行動するには、仲間との協力もかかせないので自分勝手に動くのではなく、周りのことも考えて行動することを伝えています。

5月の遠足
5月に実施された遠足
鎌倉大仏前の生徒たち
遠足では鎌倉大仏を見学
文字を入れて装飾した鎌倉大仏の画像
遠足後には「オリジナルフォト」を作成
江ノ島水族館で見学したクラゲのオリジナルフォト
新江ノ島水族館で見学したクラゲの画像でも「オリジナルフォト」を作成

先生から見た東京家政学院の魅力とはなんでしょうか。

大北先生 生徒達は、穏やかな雰囲気の生徒が多いです。東京家政学院は一人ひとりに目の行き届く少人数教育なので、先生と生徒の距離も近くアットホームな雰囲気は、私の在学中と変わらない素敵な部分だと思っております。

受験生へのメッセージをお願いします。

大北先生 東京家政学院では自分で自分の学習をコントロールできるように、オリジナルのチャレンジドリル・チャレンジシートを使いながら、学習サポートをしています。
さらに、SDGsの取り組みにも力を入れているので、いま自分達の生きている世界で何が起こっているのか、他人事ではなく、自分事として考えることのできるプログラムもたくさんあります。
東京家政学院は、今年で100周年を迎えます。歴史と伝統のある家政学院で素敵な仲間と楽しい学校生活を送りながら「夢中になれる何か」を一緒に探しませんか? 主役はあなた自身です。東京家政学院で未来への一歩を踏み出しましょう。

編集後記

インタビュー中は終始にこやかに答えていただき、1年を通して育んだ2人の友情と成長ぶりが感じ取れる取材でした。保護者にとっては「うちの子はこの学校でうまくやっていけるかしら?」と、入学後の学校生活について心配になると思います。ぜひ参考にしてください。

学校イベント情報

※詳細はホームページ参照。予約必須

イベント名 開催日時 備考
第3回学校説明会~夏の自由研究~ 7/16(日) 10:00~ 4・5・6年生対象
第4回学校説明会~クラブ体験1~ 8/23(水) 10:00~  
第5回学校説明会~クラブ体験2~ 9/18(月・祝) 10:00~  
体育祭(常磐祭第一部) 9/12(火) 10:00~  
文化祭(常磐祭第二部) 10/8(日)、9(月・祝) 10:00~  
第1回入試対策説明会~入試に役立つ授業体験~ 10/22(日) 10:00~