「本当に行きたい大学」へ! 麴町学園女子の高大連携カリキュラム

麴町学園女子中学校高等学校
2016年から高大連携カリキュラムを実施している麴町学園女子中学校高等学校(以下、麴町学園女子)。高大連携カリキュラムは、「生徒一人ひとりが納得できる進路選び」を目指した取り組みです。参加した学生たちはどのような進路選択をしているのでしょうか。

今回は、高大連携カリキュラムを運営する先生と、東京女子大学と女子栄養大学とのプログラムに参加した2名の高校2年生を取材しました。

「大学で何を学びたいか」を、一人ひとりが探せる場所に

まずは高大連携カリキュラムについて、花形映里先生(進路指導部部長)にお話をうかがいました。

6大学との高大連携を始めた理由を教えてください。

花形先生 生徒一人ひとりに「本当に自分に合う大学」を選んでほしいと考えたためです。麴町学園女子では6年間で、「将来どのようなフィールドで活躍したいのか」という自分の方向性を考えさせ、目標をイメージしてもらいます。そして、その目標を叶える力を伸ばせる大学へ進むことが大切だと考えています。

本校と高大連携を結んでいる大学は、例年人気が高く、また、4年間で生徒が成長できると確信している大学です。だからこそ連携講座では、「各大学の学部学科でどのような学びができるのか」をつかんでもらいたいと考えています。講座をきっかけに「この大学で学びを続けていきたい」と強い意思を持った生徒が、より有意義に大学生活を過ごしてもらいたいと願っています。

高大連携スタート後、連携大学先への進学実績はいかがでしょうか。

花形先生 高大連携先の大学には毎年同数程度の生徒が進学していますが、連携講座などでキャンパスを訪れた際に、その大学で充実した学生生活を送る本校の卒業生に憧れ、進学を希望する生徒が増えたように感じます。また、女子大への進学を真剣に考える生徒も増えた印象ですね。

高大連携大学へ進学し、活躍している卒業生はいますか?

花形先生 進学後、オープンキャンパスの実行委員などで活躍する生徒をよく見ます。ミスマッチなく選んだ大学だからこそ、在籍する大学への愛校心が強く生まれているようです。また授業はもちろんですが、留学のほか、環境問題・社会問題に向きあうエシカル研究会を立ち上げるなど、精力的に活動する生徒も多いですね。

連携先とプログラムを組む際、どのようなポイントに注力していますか。

花形先生 連携する各学科の授業を受講してもらうプログラムを作ることはもちろん、リーダーシップ教育など、大学全体で取り組むカリキュラムも周知できるようなプログラムも取り入れています。また連携講座では、できるだけ本校の卒業生に参加してもらえるように依頼しています。

高大連携を通して、生徒たちはどのような学び・成長を得たと思いますか。

花形先生 早い時期から、学部や学科でどんな分野を学べるのかに注目する生徒が増えました。大学名や文系・理系という視点だけで進学先を決めるのではなく、「その大学でなければならない理由」を探しているのだと思います。その結果、総合型選抜を含めて希望大学に合格し、進学する生徒も増えてきました。

「なんとなく」を明確な夢や目標に変える、高大連携カリキュラム

ここからは、東京女子大学のプログラムに参加したM.K.さんと、女子栄養大学のプログラムに参加したN.O.さんに話を聞きました。

お二人は、どのような高大連携プログラムに参加しましたか。

M.K.さん 高校1年次に東京女子大学を訪問して大学についてのお話を直接聴き、キャンパスを見学する大学連携講座にも参加しました。また、高2の9月には「一日東女生」という大学の普段の授業を一日体験できるプログラムにも参加しました。

N.O.さん 私も高校1年次に実際に女子栄養大学へ行き、大学の教授や大学生に、大学の特徴を教えていただきました。また大学生の案内で回ったキャンパスツアーでは、高校生活との大きな違いやその学校の特色を知ることができました。

参加したプログラムで、特に印象に残っていることはありますか。

M.K.さん 実際に連携校に進学した先輩や現役の学生からお話を聴けたことです。授業の様子や大学生活について具体的なお話を聴けたので、とても参考になりました。

N.O.さん 実際に大学生が受講する授業へ参加したことです。その授業は10人程度の少人数制で、それぞれが調べたことを発表していて、「このような形式の授業もあるんだ!」と自分の目で認めることができました。

東京女子大学でのキャンパス見学
東京女子大学でのキャンパス見学

高大連携カリキュラムを通じて、進学目標や将来の夢に変化がありましたか。

N.O.さん 私は将来パティシエになり、アレルギーや糖質制限などがある人でも食べられるスイーツをつくりたいと考えています。そのパティシエになるまでの過程で、「まずは大学で栄養学を学び、管理栄養士の資格を取得する」という新たな夢ができました。それを叶えるために、女子栄養大学を志望するようになりました。夢実現に向け一歩ずつ近づいていきたいです。

M.K.さん もともと私は社会学など抽象的な分野に興味があり、連携講座を通して、社会の仕組みやルールを具体的に学ぶ面白さに気づきました。その結果、政治や法律の分野に関心を持つようになり、将来のために政治・法律分野を学び、社会課題の解決に貢献したいと考えています。高大連携プログラムに参加したことからこそ、ぼんやりとしていた自分の「やりたいこと」が明確になったのだと思います。

「人生の大きな糧となる学び」と出会える麴町学園女子

夢を叶えるために、現在取り組んでいることを教えてください。

M.K.さん 知識を深めるため、ニュースを見て政治の流れを把握するようにしています。「一日東女生」で実際に授業を受けた経験が、学ぶ意欲の支えになっていると感じます。

N.O.さん 夢を叶えるために、本を読んで管理栄養士という仕事のイメージをつかむほか、いくつかの大学のキャンパスを訪問して、大学ごとの勉強や進路の特色なども調べていきたいです。

花形先生、今後の高大連携で検討しているプログラムがあれば教えてください。

花形先生 近年校内では、看護・医療系を志望する生徒も増えています。今後は、このような生徒のニーズに合った連携も企画していきたいと考えています。

最後に、麴町学園女子に興味を持った受験生へメッセージをお願いします。

花形先生 本校では独自の英語教育、「Active English」を通して、英語を学び、自分と世界がつながるツールにしていくことに楽しさを感じながら成長している生徒が多くおります。使える英語を試したいという思いから留学に挑戦する生徒も非常に増えました。
また「みらい科」という探究活動では、商品開発やプログラミングなどの思考過程を経てプロジェクトを形にしていくという活動を通し、自身の考え・意見を伝えることの楽しさを学ぶことができます。
さらに、創立120周年という長い伝統ある女子校だからこそ、華道・茶道を学びつつ女性としての品格を身につけられると思います。そして協働しながら学びを深める諸活動を通して、仲間の大切さを学び実践する力を高められるところも麴町生の強みです。
本校にはみなさんのより良い将来を築くためのヒントがたくさんあるはずです。皆さんと一緒に麴町学園女子で学べることを楽しみにしています。

編集後記

今回取り上げた高大連携プログラムのほか、麴町学園女子では、夏休み前に大学進学フェアがあり、来校した大学担当者と対面で大学の説明を受けられます。オープンキャンパスに行かずとも高大連携プログラムのある大学を知ることができる貴重な機会です。そのほかにも、進学情報サイトを活用する授業や、進路指導部の先生のお話を聴く機会も豊富。常に進路への意識を持って、しっかりと将来の夢と向き合うことができるでしょう。

イベント紹介

イベント名 実施日時
5年生以下対象体験イベント 2026年2月22日(日)