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【1504617】【大学受験目標】公文式有効利用法の探求 その2

投稿者: インターエデュ・ドットコム   (inter-edu.com) 投稿日時:2009年 11月 13日 19:32

『【大学受験目標】公文式有効利用法の探求』は容量が限界に達してしまいましたため、
新しく『【大学受験目標】公文式有効利用法の探求 その2』を作成いたしました。

引き続き、有益な情報交換の場としてご活用いただければ幸いです。

前スレ【大学受験目標】公文式有効利用法の探求
http://www.inter-edu.com/forum/read.php?1302,870545

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  1. 【1514880】 投稿者: さくら  (ID:kcou12lPiRs) 投稿日時:2009年 11月 22日 00:37

    へえ〜そういう由来だったんですね。

    実績なる幻影って。

    勉強だけではないけれど、人間が産まれて死ぬまで一つの要因のみで結果の出る事なんて…
    よく考えると無いものだしね。

  2. 【1514938】 投稿者: エートス  (ID:t6eyexoBgAA) 投稿日時:2009年 11月 22日 02:22

    勉強
    は大きく分けて(実際はどちらも重なりあっている部分はありますが)

    1「一般の知識」(学校の勉強含む)

    2「受験の知識」


    公文は?塾は?独学は?
    家庭学習?(基礎力の定着?)、受験勉強?
    これらの組み合わせや、その子それぞれのタイプ。
    「公文とはどこに位置するのか・・・?それこそ、大学受験を見込んだ(範囲は広い方が色々のパターンが含まれる)有効利用等・・・考えてみたい又色々な意見をききたい」とここのスレをロムしています。


    しかし、
    一つだけわかることがあります。
    私が思っていること・・・それは、今の時代は「公文は学校だ(公立小学校の代わり)」ということです。
    ある意味昔とはちがいます。昔は「公立学校」が機能し「公文」も存在していました。
    現在は学校は存在していますが、ハードの建物だけ。行事や集団生活を経験するところとなっています。
    ゆとり教育。日教祖教育で低下している公教育。
    悲しいが、時代的に最低は、その役割であると断言できます。
    しかし、だからこその使命もあるのでしょうね。
    公文誕生の50年?前は、本当に公文は「家庭教育」だったのでしょう。
    もちろんそれ以上の子供もたくさんいて、みなさんのおっしゃられているように色々な要因もありでも「公文」の意義や性質を見つけ出したい、考え続けたい、と思われているのでしょうが、ぜーんぶ取っ払っても、現在は「公立小学校の授業」となっていることは間違いないと思います。
    どうでしょうか。

  3. 【1515134】 投稿者: なる  (ID:0GrkKDm223M) 投稿日時:2009年 11月 22日 10:38

    さくらさん


    >勉強だけではないけれど、人間が産まれて死ぬまで
    >一つの要因のみで結果の出る事なんて…
    >よく考えると無いものだしね。


    おっしゃるとおりでございます。
    複合的なものの客観評価はとても難しい。
    生まれてから死ぬまでに範囲を広げると
    評価軸そのものの設定が不能です。
    「無常なるもの」ですから…。(笑)



    エートスさん


    そうだよねぇ。親の立場からはそういいたいです。


    まぁ、公立学校の先生方は先生方で「心を患うほど」
    一生懸命頑張っていらっしゃるのでしょうし、
    親自身の教育力の低下も昨今批判の的になって
    いるのも片方の現実です。


    そもそも「教育と行政の問題」というのは制度が出来た
    当初から「迷走する宿命」にあるのは、百年の教育行政の
    歴史が示す「確証の高い」事実。国家の未来像と目まぐるし
    く変わる現実が交錯した上に、時の政治に利用されてしまう
    宿命…。


    まぁ親は喫緊の課題は「自分たち自身で何とかする」しかない。
    子は驚くほど早く成長してしまうので「制度や行政を待って
    はいられない」というのが親の本音ですものね。そもそも
    「こちらも」正解などない「無常」の問題ですから…。(苦笑)


    「最低限の学力基礎を担保するための保険的な
    公文の利用法」という意味では、エートスさん も
    ういろうさんやわたしと発想は近いかもですね。
    これは親の一人として考え出した喫緊の課題を
    何とかしようと「一生懸命もがく気持ち」であって
    正解だなんて思っておりません。(自嘲)

  4. 【1515335】 投稿者: アンダンテ  (ID:w0gJbU8MscA) 投稿日時:2009年 11月 22日 14:28

    私の、とりとめのない疑問にまで答えようとしてくださっているそらみさんがいることにちょっと感動(^-^) さすがウェットな…

    ちなみに私の疑問は
    > ・もともとの能力が高い
    > ・自分のところの勉強方法に合っている
    > という成功事例を広告塔としてブチ上げて、この二つの条件については
    黙っている、という点については公文も、他の進学塾も同じ。

    なのに公文だけなぜうさんくさく宗教的に感じられるのだろう、というものでした。

    それに対してそらみさんの回答は
    ・公文は数字で実績が出せないこと
    ・公文Onlyでは受験ができないこと
    ということですね(このまとめでいいかしら??)

    そうですね…もちろん、そのあたりが関連するのでしょうけど、私の疑問に直接答えてはいません。強いてつなげれば、

    公文は、数字でわかりやすく(世間に訴えやすく)そのよさを主張することができない。代わりに、ウェットに主張せざるをえないからどうしてもうさんくさくなりやすい、という感じでしょうか。

    具体的にいうと、個別の顔がない「○○人合格!!」というチラシを刷るのではなくて、「体験談」という、ある一人の人がこうしてこうして、この教材あたりでやめようかと思ったこともあるけどその壁を乗り越えて…うんたらかんたら…と語る形になるからといったらいいのかな??

  5. 【1515602】 投稿者: そらみ  (ID:Y6kI4.CAuqA) 投稿日時:2009年 11月 22日 18:10

    アンダンテさんへ


    私の拙い文章から、読み取って頂き、ありがとうございます。

    そうです。公文は数字では伝えられない。だから公文がどう役に立ったのかという体験談のみなので、うさんくさい。

    教材を見ても、中学受験にも大学受験にも直結しない。じゃあ一体、この体験談は何?なんか信用できないなぁ。となってしまうのでは?と考えました。

    公文と塾は違います。公文は計算力、読解力、粘り強さ…(もう何度も書きましたね(笑))という土台を作るもの、塾は花を咲かせるもの。だから公文って見えづらいんですよね。経験した人にはわかるってところも、さらにうさんくさいのでしょうし…。

    すみません、また、疑問を解くお手伝いができていないかも知れません。噛み合ってなければガンガン指摘して下さい。



    エートスさんへ


    文章題と図形を脇において、反復量も考えず、シンプルに公文教材の学年相当の計算とゆとり教育前の学校で学ぶ計算を比較するならば、エートスさんの仰る通りだと思います。学校の勉強だと思います。

  6. 【1516317】 投稿者: なる  (ID:3FS7PgdbJPE) 投稿日時:2009年 11月 23日 12:21

    一橋ビジネスレビューで、藤川佳則一橋大学大学院国際企業
    戦略研究科准教授も指摘してたけれど、公文は理念主導型企
    業なのだそう。経済産業省WEBサイトの藤川准教授の講演案内
    では「ベストプラクティスによる実践的取り組みを紹介しながら、
    グローバル化への取り組みに対する新たなヒントと知見を共有
    いたします」だもんねぇ。(笑)


    http://www.iir.hit-u.ac.jp/iir-w3/hbr/t1hbr_vol56_3.html
    http://www.bookpark.ne.jp/cm/tykz/select.asp?flag=0&from=CASE
    http://www.meti.go.jp/press/20090904001/20090904001-2[削除しました]


    グロービス(GLOBIS.JP)でも同じ「企業理念」視点で書か
    れているようです。国際企業戦略的に公文はユニークなんで
    しょうねぇ。一般的な日本のハイテク国際企業とは異なり、
    ローテクにしか見えないから、国際企業戦略の先生方も
    「企業理念」に目がいっちゃうような…。(笑)


    全世界に420万人の会員数(海外の会員数の方が多い!)を誇る
    理念主導型企業で、経験者が数字では語れない精神性を内包する
    エートスの獲得体験を語るとすれば、たしかに宗教的です。
    巨大組織の影響力の大きさも「胡散臭さ」の原因かもね。
    公文の国際戦略も『世界伝道』(グローバル・エバンジェリズム)
    にも見えなくもない…。(笑)


    まぁ今時のマーケティングは、説得(ハードセル)から伝道
    (エバンジェリズム)なわけで、そういった意味では先端企業
    なのかも。


    株式公開してるわけでもないけれど国際企業戦略的には、
    理念主導型企業の“ベストプラクティス”のケーススタディ
    として注目されているようです。


    ちなみに経営学者等が注目する公文の経営理念は、
    「地球社会への貢献」を標榜しております。


    ドメスティックな受験塾との比較は「あらゆる意味」で
    不適でしょうね。





    経営理念 第14回 公文教育研究会
    「健全にして有能な人材の育成をはかり地球社会に貢献する」



    国内で150万人、海外で270万人の学習者数を誇る公文式。50カ国
    に迫るグローバル展開を支えているのが、同社の理念と、それに
    賛同する人々だ。今回は、公文の強力な理念経営を見ていく。
    (本コーナーの記事は、公開情報を参考に、筆者の主観を交え、
    経営学の視点から企業の経営理念を読み解いたものです)


    ■公文の理念
    われわれは
    個々の人間に与えられている
    可能性を発見し
    その能力を最大限に伸ばすことにより
    健全にして有能な人材の育成をはかり
    地球社会に貢献する


    「生きる力」を学ぶ 全世界でおよそ2万5千の教室と400万人超の
    学習者を誇る“KUMON”。読者の中にも、自分自身がかつて利用者
    だったり、現在お子さんが利用されていたり、という方は多いは
    ずだ。近年、サービス内容や対象者の年代は広がりつつあるが、
    その中心を占めるのは、公文式教室における「算数・数学」「国語」
    「英語」(日本の場合)の児童教育であることはよく知られている
    ところだ。


     公文のユニークな点はいろいろあるが、その中でもまず指摘でき
    るのが、いわゆる「受験教育」を優先してはいない点であろう。同
    社が学習者に身に付けてほしいと考えているのは、「(将来の)生
    きる力」だ。そのベースとなるのが、基本的な学力(読解力、論理
    思考力など)であり、自己肯定感、自発的に学ぶ姿勢である。こう
    した心のあり方、能力、態度を育むために、「公文式(KUMON Method)」
    と呼ばれる独自の教材や教育方法を採用している。


     「一人ひとりに合わせて」「楽しい」「励ます」「自信がつく」
    「自分からやる気になる」――公文式を表すキーワードは多々あるが、
    先述した基本学力、自己肯定感、そして自発的に学ぶ姿勢を高め、
    最終的には「生きる力」を高めようとする姿勢は一貫している。


     公文の創始者である公文公(くもん・とおる)氏は、もともと高校
    の数学の教師であった。彼が、小学生の自分の子どものために独自の
    教材を作るところからスタートしたのが公文式であり、50年以上の歳
    月をかけてブラッシュアップされてきた。


     途中で、「もっと受験に適した教材にしてほしい」という要望も数
    多く寄せられたようだが、公文氏は断固としてそうした要請を受け入
    れなかったという。長い目で見た子どもの生きる力を伸ばすことに強
    いこだわり、信念を持っていたからだ。そうした信念が、強固なメソ
    ッドのベースにあるのは間違いない。


     どうしてこれだけ広まったのか。これもよく知られている話だが、
    公文はフランチャイズ方式をとっている。成功するフランチャイズに
    はいくつかの条件があるが、その一つは、ノウハウやメソッドが確立
    しており、確実性高く再現できることだ。だが、それだけでは十分で
    はない。「やる気」が「やる気」を生む  もう一つの重要な必要条件
    となるのが、加盟者や関係者の強力なモチベーション(やる気)である。
    モチベーションがあるからこそ、苦境も乗り切れるし、前向きなアイ
    デアが出てくる。これはあらゆるビジネスに共通する話だが、特に教
    育ビジネスにおいては、加盟者や関係者(特に先生)のモチベーショ
    ンの高さは、それ以上の意味を持つ。


     第一に、モチベーションが顧客に伝播していくという要素がある。
    皆さんも、過去を振り返ると、やる気のある教師や講師の授業の方が、
    そうでない授業に比べ、はるかに面白く、学びも大きかったはずだ
    (もちろん、相応のスキルを伴っているという前提条件は付く)。


     特に、公文の場合、対象者の多くは子どもだ。子どもは、大人が思
    っている以上に敏感に、大人の姿勢を感じ取り、良くも悪くも見本に
    する。自発的に学ぶ姿勢や、自己肯定感を植えつけることを目的とす
    る公文の場合、加盟者や先生(兼任が多い)が高いモチベーションを
    持たずして、子どもにやる気が伝播していくわけがない。


     第二に、教育ビジネスにおいては、加盟者や先生などのモチベーシ
    ョンの高さは、メソッドの向上を強く促す。特に、メソッドが未成熟
    な初期や、規模化を図る成長期において、有効なフィードバックが多
    く集まることは、非常に重要な意味を持つ。ちなみに、公文が本格的
    にフランチャイズを展開し始めたのは、1960年代から70年代にかけて
    であるが、当時、公文の教育を最前線で担ったのは、高い教育を受け
    ているにもかかわらず、職業選択が制約されがちであった優秀な女性
    たちである。


     彼女たちは職業選択に恵まれないだけではなく、同時に、自分の子
    どもに良い教育を提供したいという動機も持っていた。そうしたポテ
    ンシャルを持つ女性に着目し、加盟者兼先生として取り込んでいった
    ことが、公文の教育メソッドの向上にもつながり、子どもたちのやる
    気をさらに刺激するという相乗効果を生み、公文の初期の成長を支え
    たのである。「良い教育」「良い仕事」に携われる幸せ では、加盟
    者や関係者のモチベーションを高める方法論として、他にどのような
    ものがあるだろうか。組織行動学の知識をお持ちの方であれば、代表
    的なインセンティブとして、金銭的報奨、他者との良好な関係、社会
    的評価、自己実現の場の提供などがあることをご存知だろう。


     人によって何が最も効いてくるかには差があるが、一般に、良き企
    業文化を維持しながら人々を長期にわたってモチベートするには、自
    己実現の場の提供が有効である場合が多い。世の中に価値を提供しつ
    つ、自分が成長しているという実感を持てるからだ。


     その際に重要なのは、提供している場や機会に積極的にポジティブ
    な意味づけをし、それを発信し続けることである。


     元総理大臣の田中角栄氏は、なぜ若い頃土建業という仕事を志したか
    を聞かれて、「土建業は、『大地の彫刻家』だからさ」と答えたといわ
    れている。その話を事実とすると、彼は土木工事という一見地味な仕事
    に、「大地の彫刻家」という意味づけを行ったと解釈できる。それが彼
    自身のモチベーションとなり、また従業員のモチベーションともなった
    のであろう(もちろん、彼の場合、利益も大いに重視したわけだが)。


     筆者も教育に携わる人間なのだが、実は教育という仕事は、そもそも、
    無条件に人に誇れる仕事だという特性がある。「人を育てる」「未来を
    担う人材を作る」「可能性を開花させる」――言い方はいろいろあるだ
    ろうが、よほど内容がプアなケースでもない限り、それを聞いて「しょ
    ーもない仕事だね」と言う天邪鬼はそうはいない。ただでもそうした特
    性を持つ教育という仕事に、さらに積極的な意味づけがされたとき、人
    は大きく動機付けられるはずだ。



    ■公文の理念
    われわれは
    個々の人間に与えられている
    可能性を発見し
    その能力を最大限に伸ばすことにより
    健全にして有能な人材の育成をはかり
    地球社会に貢献する


     冒頭にも示した公文の理念だが、公文が提供しているサービスと併せて
    見てみると、実に壮大でチャレンジングかつ人に対する愛情が込められて
    いることが分かる。実際、創業者の公文公氏は、究極的には、「教育によ
    る世界平和」を最終目標にしていたという。


     世界中の子どもたちが、教育を通して成長し、自己実現し、繁栄し、
    平和に貢献する――多くの戦争の原因が無知と貧困に起因することを考え
    ると、公文公氏の目標がいかに理に適ったものであるかがよく分かる。


     公文が世界中の国々で受け入れられているのは、その学習者に対する実
    利的なメリットや日本での実績だけが理由ではない。加盟者や先生を始め
    とする関係者が、人に誇れる「良い教育」ひいては「良い仕事」に携われ
    る幸せを感じられるからと言っても過言ではないはずだ。


    プロフィール
    嶋田毅 Tsuyoshi Shimada
    グロービス メディア事業推進室マネジングディレクター、GLOBIS.JP発行人、
    東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、
    外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、
    コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。
    累計100万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービス
    の実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
    共著書に『新版MBAマネジメント・ブック』『新版MBAアカウンティング』『新版
    MBAマーケティング』『MBAビジネスプラン』『MBA定量分析と意思決定』『MBA組
    織と人材マネジメント』『新版MBAクリティカル・シンキング』『MBAケースブッ
    ク1』『ビジネススクールで教えるメンタルヘルスマネジメント入門』(以上ダ
    イヤモンド社)、『ビジネス・リーダーへのキャリアを考える技術・つくる技術』
    『個を活かし企業を変える』(東洋経済新報社)、『ケースで学ぶ起業戦略』
    『ベンチャー経営革命』(日経BP)など、共訳書に『MITスローンスクール戦略論』
    (東洋経済新報社)、『リーダーを育てる会社つぶす会社』(英治出版)、
    『アントレプレナーマネジメント・ブック』『パワー・プレゼンテーション』
    『サムライ人材論』(ダイヤモンド社)など。
    グロービス経営大学院や企業研修において管理会計、定量分析、経営戦略、マーケ
    ティング、ビジネスプランなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌
    GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


    http://www.globis.jp/941?print=true
    http://gms.globis.co.jp/teacher/qab_shimada_tsuyoshi.html

  7. 【1516985】 投稿者: なる  (ID:3FS7PgdbJPE) 投稿日時:2009年 11月 24日 00:37

    経済産業省のWebサイトには、藤川准教授と公文の国際戦略が
    セットになって良くでてきます。(笑)



    11ページ、12ページは日本企業のケースです。非常に有名な公文ですが、
    これは初めは日本人駐在員の子供たちを対象に教室を開いていったという
    ことなんですが、徐々に、学習効果があるということで海外の人々、
    メディアから認められて、来てくださいという形で、教室開設のオファー
    にこたえる形で開いていったということでございます。
    ただ、ここには明示的に書いてありませんが、2000年ごろに経営体制を
    少し変更しまして、右下にありますが、かなり戦略的に海外展開をする
    ような段階になっていると伺っております。


    進出形態としては、価値観等が共有できるかなどを見極めた上で行いまして、
    フランチャイズ方式ができればやりますし、それが難しい場合は直営でやる
    んですが、教員などに対して公文の哲学というのをできるだけ共有した上で
    出ていくというようなことがあるようでございます。


    それから、強みのところにありますが、サービス受益者にとって小刻みに
    解いていくことで達成感が得られるという意味で、そもそも商品自体が成果が
    見えやすいという強みがある上、指導方法をできるだけ標準化しているという
    ことでございます。また、各国に出ている関係者に時々集まっていただいて
    ベストプラクティスを共有するといった形もしておりまして、必ずしも日本の
    やり方を押しつけているわけではないというのが現在の公文の強みになって
    いるようでございます。


    それから、日揮のケースでは、公文がどちらかというと順々に海外に対して
    意識を持っていたのに対して、初めから海外進出を見越して事業を展開して
    いったということでございます。初めのころは海外のマーケットを目指して
    出ていったんですが、第2段階のころは為替相場が変化しまして、海外調達を
    やらなければいけない。第3段階では設計拠点はどこが最適か、日本で設計を
    してフィリピンに送って云々というように、一番いいところで事業を進めて
    いくような体制を整えたということでございます。この結果、現在では4分の3が
    海外売上ということになっております。


    自社の強みとしては、日本の会社として評価されるような強みを強調すると
    ともに、業務プロセスは非常にマニュアル化されていて、世界のどこからでも
    見ることができるようになっているということで、業務プロセスをわかりやす
    くしているということでございます。エンジニアリングの場合は、特にユーザー
    との関係では、キーパーソンの質とかプロジェクトマネジメント能力といった
    ものが重要と言われていますが、こういったところでも非常に高評価を維持し
    ておりまして、売上高、利益などもずっと伸ばしてきているということでござ
    います。


    ここに書いていない特徴もさらに調べようと思っておりますが、とりあえず4つ
    の企業について簡単に御紹介させていただきました。これにつきましても委員の
    方々からどしどし御指摘いただければ幸いに存じます。以上です。


    経済産業省 産業構造審議会新成長政策部会・サービス政策部会サービス
    合同小委員会(第3回)-議事録 日時:平成20年3月7日(火)
    http://www.meti.go.jp/committee/summary/eic000108/gijiroku03.html

  8. 【1517404】 投稿者: なる  (ID:MKeeG.WdvUk) 投稿日時:2009年 11月 24日 12:40

    グロービス(GLOBIS.JP) SILC 2007 autumnレポートにも
    登場でございます。

    SILC 2007 autumnレポート 
    国境を越えるサービスサービス業の海外展開は、製造業と比べて
    ハードルが高いと言われる。SILC 2007 autumn2日目の分科会
    「国境を越えるサービス」では、3社の代表が、この壁を打ち破る
    要諦を議論した。(文中敬称略・肩書きは講演時のもの)。



    パネリスト:
    石川博史 株式会社公文教育研究会 取締役社長室長
    井田純一郎 サンヨー食品株式会社 代表取締役社長
    浜田宏 株式会社リヴァンプ 代表パートナー
    ファシリテーター:
    岡島悦子 株式会社グロービス講師・フェロー



    「創業者が息子のために作った教材が公文式の基礎に」(石川氏)


    岡島:日本人の購買力低下が懸念される昨今、業種・業態に関わらず海外市場
    への進出を喫緊の課題と捉えている企業は多いのではないでしょうか。しかし
    自動車・家電といった製造業と比べ、サービス業の国際展開は難しいと伝統的
    に考えられてきているような気がします。本日は、この理由を掘り下げ、海外
    市場で日本のサービス業を成功させる要諦について議論したいと思います。
    まず、お三方に自己紹介いただきます。
     日本発のサービスを海外に定着させた公文教育研究会(以下、公文)から
    石川さん、これとは逆に海外のサービスを日本に移転しているリヴァンプから
    浜田さん。そして日本発の製品を海外に定着させたサンヨー食品の井田さん、
    逆に海外製品を日本に持ち込まれた(デル・コンピュータ日本法人の代表取締
    役社長を務めた)浜田さんというお立場から、お話を伺います。


    まず石川さんからお願いします。


    石川:現在、公文は国内外45の国と地域でビジネスを展開しています。教室は、
    海外だからといって特別なことはなく、日本と同じような雰囲気でやっています。
    社員数は国内2400人、海外700人。教室数は国内1万7600、海外7800。学習者は
    国内147万人、海外262万人という構成です。教室数に対し、海外の学習者数が
    多いのは、韓国におけるビジネスの内容によるものです。


     韓国では「集会」が禁止されていたため、地区ごとに学習者が集まるスタイル
    ではなく、教材を宅配する方式をとっています。この学習者が180万人おり、
    現地では「学習紙」と呼ばれる業界の大手と業務提携する形で教材を提供して
    います。提携先の企業は、当初4番手だったのですが、今年中に1番手を抜く勢い
    となりました。 教材は、数学は全世界で同じものを使っています。これに加えて、
    国ごとの母国語教材と外国語教材。「読み・書き・計算」を中心に置いています。


     公文をご理解いただくために、私たちの最初の教材について少し、お話しさ
    せてください。
     創業者の公文公(くもんとおる)は、高校の数学教師だったのですが、息子
    が小学校2年生のとき、算数のテストで芳しくない点数をとり、「数学教師の子
    どもが算数でつまずくのはいかがなものか」と考えたそうです。彼はそこで、
    「自分が手取り足取り教えるのではなく、自身できちんと勉強できる子どもに
    育てたい」と、自学自習のための教材を作りました。


     その際、学校で教えることと家庭教育でできることを切り分けて、教材に盛り
    込むのは家庭でできる範囲のこと。そして、数学を学んでいくうえで何よりの
    ポイントとなる代数計算力の強化に内容を絞りました。
     B5版のルーズリーフに計算問題を毎日1枚。裏表を使って、最初は足し算・引
    き算から始めて、徐々に微分・積分にいくもので、息子は小学校2年生から開始
    し、5年生で微積分まで終了したそうです。この教材が、今の公文式の基礎とな
    りました。
     この話から理解できるのは、公文の教材が完全な個人別の教材だということで
    す。元々が自分の息子のためだけに作った教材ですから、究極の個人別・能力別
    の教材です。そこが公文式の肝であり、また、私たちが今でも一番大切にしてい
    る発想になっています。
     つまり、どれほど教室が多くなっても、先生と生徒が1対1の関係で学習を進め
    ること。それを根幹に置いています。


     海外展開は1974年から。米国ニューヨークに開いた教室が第1号です。その後、
    ヨーロッパ、アジアほか、世界各国に拡げてきました。常に学ぶ集団であり続け
    ようと、私たち社員も先生方も含め、学びの場を持つようにしています。


    http://www.globis.jp/304-1

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