触れる・遊べる・楽しめる!女子美祭で出会う極上アートの世界

女子美術大学付属高等学校・中学校
創立110周年を迎えた女子美術大学付属高等学校・中学校(以下、女子美)。10月には、中学・高校・大学が一体となる一大イベント「女子美祭」が開催されました。半年にわたる準備を担うのは、生徒たちによる自治組織「鏡友会」の役員です。今回は、企画から当日の運営までをリードしてきた鏡友会会長に、今年の女子美祭に込めた思いと舞台裏を語っていただきました。

クラス企画の面接やポスター審査で育まれるチームワーク

C.M.さん

プロフィール画像

・学年とコース:高2/デザインコース
・女子美に入学した動機:小学2年生のときに女子美祭を見学し、その楽しそうな雰囲気に一目ぼれしたこと、そして父親からのすすめもあり志望しました
・所属クラブと委員会:文芸部と鏡友会会長

女子美祭では、鏡友会会長としてどのように関わりましたか。

C.M.さん 5月から鏡友会の企画「美エンナーレ」の準備に取りかかり、同時に学校全体も女子美祭に向けて動き始めます。今年は「楽しく安全に、昨年度よりさらに良い文化祭にする」ことを目標に、鏡友会のメンバーと協力しながら、クラス企画の面接や校内の見回り、質問への対応など、幅広い業務を担当しました。

文化祭アーチ
女子美は中高短大合同開催の文化祭、和モダンなアーチでお出迎え

クラス企画の面接はどのように行われるのですか。

C.M.さん 1次面接では参加希望のクラスの企画テーマを聞き、必要に応じて改善点を伝えます。2次面接では1次でのアドバイスの改善状況を確認したうえで、予算や手順をチェックし、クラス展示として適切かどうかを選考します。全クラスが参加できるわけではないため、学年ではなく「安全性」や「テーマ性」など企画の質を重視します。内容がしっかり練られていれば、1年生でも参加できる仕組みです。女子美祭は本校の花形行事の一つですので、来場者の皆さんに楽しんでいただけるよう、役員と協力しながら慎重に審査しました。

女子美祭ポスターも鏡友会のメンバーが審査しているんですよね。

C.M.さん そうなんです。ポスター審査では、老若男女の目を惹き、見る人を魅了できるデザインかどうかを重視しています。ポスター制作は高校2年生の夏休みに出される恒例の課題で、平面的な作品から立体的な表現まで、多彩な作品が出品されます。毎年、選出会は白熱し大いに盛り上がりますが、今年もその中から素敵な作品を選ぶことができました。

女子美祭ポスター01
美術科の教員と鏡友会らによって選ばれたポスター5作品
女子美祭ポスター02
非常に細かく、繊細に作りこまれた女子美祭ポスター

今年ならでは企画を教えてください。

C.M.さん 今年は、見る人の目を惹く華やかな装飾や印象に残るパフォーマンス、そして誰もが楽しめるゲームが勢ぞろいしました。例えば、夢の世界をテーマにした喫茶や、武士とメイドをかけ合わせたユニークな展示など、ユーモアあふれる企画が多くありました。

装飾へのこだわり&ユニークな企画で来場者をおもてなし

当日の活動内容を教えてください。

C.M.さん 「美エンナーレ」のブースで、受付や来場者の案内を担当しました。鏡友会では毎年、生徒有志が制作した作品を展示しており、布で作る絵本やミニチュア作品、鏡を使ったアートなど、そのジャンルは多彩です。来場者の方々には、展示された作品の中から気に入った作品を選んで投票していただきました。投票してくださった方には、景品として役員の似顔絵シールをお渡ししました。

一番印象に残っている企画は何ですか。

C.M.さん 中3松組の「スイーツ・パイレーツ」が特に印象に残っています。受付での説明の際に「レッツパイレーツ!」と声をかけられ、その瞬間から一気に世界観へ引き込まれました。ゲーム自体の面白さはもちろん、待ち時間にも壁に描かれたイラストや漫画が楽しめて、とても魅力的でした。来場者の方に楽しんでもらいたいという熱意が随所に感じられる、素敵な企画でした。

イラスト研究部
アメリカンダイナー風のポップでカジュアルな空間が目を惹きます
じゅらちっくダイナー
かわいらしい恐竜が描かれた装飾で来場者を楽しませました

来場者の方々の様子を見てどのように感じましたか。

C.M.さん 皆さん、とても楽しんでいる様子でした。受験生の方とゆっくりお話しする機会もあり、「私もこんなふうに絵を描きたい」と目を輝かせて話してくれたことが、とても印象に残っています。また、保護者の方からは「自分の娘がこんなに上手な絵を描くなんて」と、女子美での成長に驚く声も聞かれました。

当初の目標は達成できましたか。

C.M.さん 大きな事故の報告がなかったことから、「安全に」という目標は達成できたと感じています。また、多くの方から「楽しかった」と言っていただけたこと、そして何より私自身が女子美祭を心から楽しめたので、胸を張って「達成できた」と言いたいです。準備段階ではトラブルもありましたが、振り返ってみれば「終わりよければ全てよし」という思いです。

作品01
文化祭当日は、校内中に生徒の作品が並べられました
作品02
生徒たちが夏の課題で制作した作品も展示されています
作品03
造形表現では靴のデザインをさまざまな角度から考えます
作品04
お菓子をモチーフにした女子美限定のパッケージデザイン

女子美祭を通して得た成長と今後の目標

会長として、やりがいを感じたエピソードを教えてください。

C.M.さん 後輩たちと協力して活動できたことが、とても良い経験になりました。今年は学年に関係なくさまざまな活動に関わりたいと思っていたので、後輩たちに助けられた場面が多く、「今年はたくさん関われて楽しかった」と言ってもらえたことが特に嬉しかったです。また、来場者や生徒の方々から多くのお褒めの言葉をいただき、半年間にわたって準備を頑張ってきて本当に良かったと感じました。

女子美祭での経験を今後どのように活かしたいですか。

C.M.さん 私は、周りのメンバーと協力しながら楽しんで作業することの大切さを学びました。やる気のある仲間と一緒に取り組むと、失敗も成功も全て楽しい時間に変わります。逆に、自分たちが楽しめなければ、来場者の方々を楽しませることはできません。笑顔を第一に、楽しさを大切にしながら、これからも誰かを笑顔にする作品を作っていきたいです。

受験生に向けて、女子美の魅力をご紹介ください。

C.M.さん 女子美の先生方は、生徒のことを何よりも大事に考えてくださいます。絵が大好き、ものづくりが大好き、それだけで先生方は私たちを快く肯定し、手厚くサポートしてくれます。大切な思春期をこの女子美で過ごせることに、私はとても幸せを感じています。皆さんもぜひ入学して、楽しい女子美ライフを送ってほしいと思います。

作品05
女子美生の自由な発想と感性で作られた立体作品

編集後記

美術を愛する中高1,000名を超える生徒が集まる女子美の文化祭は、斬新なアイデアと上質なセンス、そしてそれを支える技術と才能によって彩られていました。モノづくりに向きあう生徒の情熱こそが、人々の心を楽しませる秘訣だと感じます。来年の女子美祭では、どのような魅力あふれる作品が生まれるのか、今から楽しみです。また、3月には卒業制作展が東京都美術館で開催されます。受験生の皆さんには、ぜひ生徒の作品を実際にご覧いただき、女子美の魅力を肌で感じてほしいと思います。

イベント名 日時 備考
ミニ学校説明会 2026年1月10日(土) 中学の部14:00~、高校の部16:00~ 要予約
高等学校卒業制作展 2026年3月1日(日)~3月6日(金) 9:30~17:30 予約不要、場所:東京都美術館
入試報告会 2026年3月21日(土) 中学の部①10:00~、②12:00~、高校の部14:00~ 要予約