校長先生と直接話せる質問会!女子美の体験型イベントをレポート

女子美術大学付属高等学校・中学校
東京メトロ丸ノ内線の東高円寺駅から徒歩8分、閑静な住宅街の中に佇む、緑豊かな女子美術大学付属高等学校・中学校(以下、女子美)。11月には、受験生を対象とした体験型イベント「なんでも質問会」が開催され、約300名の受験生や保護者が参加しました。今回は、3回目の開催となった当日の様子について、企画・運営を担当した広報部主任の先生にお話をうかがいました。

何を聞いてもOK!一人最大4問まで気軽に質問できる

「なんでも質問会」では、校長先生をはじめ、教員・在校生・保護者・事務職員・大学スタッフまで、立場の異なる多くの関係者が対応。受験生や保護者が気になることを直接質問ができる、貴重な交流の場となりました。
今回は、広報部主任の並木憲明先生に、開催の目的やイベントに込めた思いについて語っていただきました。

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開始前のエントランスギャラリーには、多くの受験生が集まりました

本イベントを企画した目的を教えてください。

並木先生 近年、特に中学受験においては、受験生やご家庭の動き出しが年々早まっています。本校でもそうした状況に対応するため、夏休み期間中に学校説明会を実施する機会が増えてきました。一方で、動き始めるタイミングが少し遅れたご家庭に対しても、しっかりと情報を届ける必要があると感じていました。「今さら聞きにくい」「説明会で使われる言葉が少し難しい」と感じる受験生や保護者の方にも、安心して参加していただける場として企画したのが、この「なんでも質問会」です。
通常の学校説明会は、学校側から受験生に向けて情報を発信する形式ですが、本イベントでは受験生自身が教員や生徒に直接質問することができます。そのため、より親近感を持っていただきながら、本校の雰囲気や教育内容を深く理解していただける場になっていると考えています。

今年から特に強化した点を教えてください。

並木先生 今年も有志の生徒スタッフを募集している点は例年と変わりませんが、今年は質問対応に加え、受付や参加者の誘導などのアシスタント業務も広く募集し、イベント運営の強化を図りました。その結果、中学1年生から高校3年生まで、計45名の生徒が参加してくれました。
生徒たちには、本校卒業生であり非常勤講師でもある漫画家・井田葉子先生による描き下ろしのアクスタクリップを配布し、スタッフの証として制服の胸元につけて活動してもらいました。中には、これまでに何度も参加している生徒もおり、「アクスタクリップが2個目になった」とうれしそうに話してくれる姿も印象的でした。

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漫画家・井田葉子先生がデザインした付せんが参加者に配られました
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スタッフの目印として生徒の胸元につけられた、アクスタクリップ

先生方は本イベントでどのような役割を担当しているのでしょうか。

並木先生 基本的には教員全員が質問対応者として参加者をお迎えし、アテンドしています。「教員全員が広報」という意識を学校全体で共有しているため、イベント運営も全員体制で行っています。

質問の「部屋」は全部でいくつ用意されているのでしょうか。

並木先生 今年は、「入試の部屋」「学習の部屋」「進路の部屋」「学校生活の部屋」「クラブ・行事・国際交流の部屋」「学費や奨学金の部屋」「美術の部屋」「生徒の部屋」「在校生の保護者の部屋」「校長の部屋」の10種類を用意しました。
中でも特に人気を集めていたのが「校長の部屋」です。受験生は石川康子校長と直接対話できるため、受験に向けた軸が明確になり、女子美への理解をより一層深めることができます。

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生徒から厚い信頼を寄せられている石川校長と話せる貴重な機会です
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卒業生である桑沢洋子氏がデザインした制服が実際に展示されました
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生徒愛用のスクールバッグも直接手に取って、使用感を体験できます
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学校生活の様子や制服についての質問が受験生から寄せられました

本イベントで工夫したことを教えてください。

並木先生 受験生が安心して質問できるよう、チケット制を導入したことです。これは私が考案した制度で、エンターテインメント性を取り入れつつ、「今さら聞けない」と感じがちな受験生の心理的ハードルを下げることを目的としています。チケットは一人につき最大4枚まで配布し、質問1回につき1枚を使用する仕組みです。特定の人が何度も質問することがなくなるため、全員が平等に質問できる環境づくりにつながっています。

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受付で配られる、並木先生考案の質問チケット

「実際どうなの?」という声が多い入試対策にも丁寧に対応

参加者から特に関心の高い質問は何ですか。

並木先生 やはりこの時期は入試への関心が高く、多くの質問が寄せられました。昨年は「入試の部屋」に質問が集中したことを踏まえ、今年は部屋数を4から5部屋に増設。一人ひとりに丁寧に対応したことで、「今さら聞けない」と感じがちな参加者の心理的な不安を着実に払拭できていると感じています。

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参加者からの質問に対して丁寧に受け答えをする佐野由紀枝先生
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教室の中だけでなく、廊下でも参加者の質問に対応する先生方
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普段は質問しにくい学費や奨学金についても安心して相談できます
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在校生の作品を間近で鑑賞できる「美術の部屋」

「なんでも質問会」の認知度が高まっていると感じたエピソードを教えてください。

並木先生 本イベントは10月の女子美祭後に開催しており、女子美祭に初めて参加した受験生にとって、次に参加するイベントがこの「なんでも質問会」になります。そのため、女子美祭に続く大きな行事として、徐々に認知度が高まってきていると感じています。今回に限らず、朝から予約が満席になる回もあり、全体を通して、本校に強い関心を持ってくださる受験生や保護者の方が多いことを実感しています。

参加者から寄せられた声をお聞かせください。

並木先生 今回で3回目の実施となりましたが、お手伝いスタッフとして参加した中学1年生の生徒から、「私も受験生のころに、このイベントに参加しました」と声をかけてもらいました。その一言に、本イベントを継続して実施してきた意義を強く実感しました。私にとって、これ以上ないほど大きなフィードバックでした。

生徒の「好き」を尊重し、支える先生からのメッセージ

最後に受験生やその保護者の皆さまへ、メッセージをお届けします。

並木先生 本校では、「美術が好き」という気持ちを入学の大切な条件としています。6年間の学校生活の中で、最後まで続けられるのは、やはり自分が心から好きなことです。だからこそ受験生の皆さんには、「好きなことを続ける」という覚悟を持って入学してほしいと思います。
また保護者の皆さまには、お子さまの「好きなこと」をできるだけ早く見極め、その気持ちを尊重しながら、「好き」を伸ばしていける学校を選んでいただきたいと考えています。
本校は、「美術が好き」「美術を学びたい」という受験生にとって選びやすい学校であると同時に、美術への思いが強いほど、自分に合っているかどうかを判断しやすい学校です。

編集後記

「なんでも質問会」では、目的別に分かれた10種類の部屋で質問ができるだけでなく、部活動の様子や美術アトリエ、大学コーナーの見学も行われ、女子美を多角的に理解できる機会となっています。実際に足を運び、学校の空気を体感できることは、学校選びにおいてとても大切だと感じます。 来年度以降に女子美を進学先に考えている小学4・5年生の皆さんには、こうしたイベントはもちろん、学校見学会や説明会にもぜひ参加していただき、女子美の“リアルな雰囲気”をご自身の目で体験してみてください。

イベント名 日時 備考
高等学校卒業制作展 2026年3月1日(日)~3月6日(金) 9:30~17:30 予約不要
場所:東京都美術館
入試報告会 2026年3月21日(土) 中学の部①10:00~、②12:00~、高校の部14:00~ 要予約