
新しい挑戦が生徒の選択肢を広げる
神田女学園の多言語教育では、中学3年生から韓国語や中国語、フランス語の中から興味のある言語を選択できます。中でも特に人気を集めているのが韓国語のクラスです。今回は、韓国語を担当する梁仁順先生と、英語科の伊守勇治先生に、多言語教育の取り組みや授業での工夫についてお聞きしました。
梁仁順(ヤゥン・イゥンスゥン)先生

・担当教科:韓国語
・担当学年:高校1年生
・役職:国際交流部(韓国語担当)
伊守勇治先生

・担当教科:英語
・担当学年:高校1年生
・役職:学年主任
伊守先生、英語・多言語教育の教育方針をお聞かせください。
伊守先生 生徒が将来、英語や第二外国語を実生活で活用できる力を身につけられるよう指導しています。また多言語を学ぶことで、英語や第二外国語への興味がさらに高まるだけでなく、異文化理解が深まり、多様な考え方を育むことにもつながります。加えて、第二外国語の習得は多くの生徒にとって新しい挑戦となるため、学ぶ楽しさを知り、興味の幅を広げるきっかけにもなっています。
英語・多言語教育の特徴的な取り組みを教えてください。
梁先生 韓国への留学制度や長期休みに実施する語学研修など、国際交流プログラムを豊富に設けています。生徒は慣れない環境に身を置くことで、語学力を着実に伸ばす経験ができます。また、韓国語の授業を目当てに、千葉県・埼玉県・神奈川県といった遠方から入学する生徒も毎年多くいます。
伊守先生 異文化を学ぶ機会の提供に加えて、検定試験の取得を奨励しています。高校では英検2級の取得を目標にしていますが、より高いレベルを目指す生徒にはIELTSやTOEFLの受験をすすめることもあり、面接対策を含めたサポートを行っています。

ご自身の授業で工夫していることは何ですか。
梁先生 高校1年生は基礎学力の定着、2年生は韓国の友達を作って会話を楽しむこと、3年生は韓国語でのプレゼンテーションと、学年ごとに明確な目標を設定しています。また、韓国語が得意な生徒を“先生役”に指名して苦手な生徒をサポートするなど、生徒同士で教えあえる体制を整えています。ペア活動を取り入れ、全員がコミュニケーションに参加しやすい授業づくりを心がけています。
伊守先生 楽しく英語を学べる授業づくりを大切にしています。文法や単語を説明するときには、実際の場面を再現してみせることで理解の定着を図ります。さらに、どんな質問にも丁寧に耳を傾け、生徒の「英語をもっと理解したい」という気持ちに応えられるよう意識しています。


確実な進路実績で、生徒の「やりたい」を応援
多言語教育を通して、生徒たちにはどのような変化が見られますか。
梁先生 韓国のアイドルやドラマが好きで学び始める生徒もいる一方で、韓国の大学進学を希望する生徒も増えています。最近では、名門大学への進学実績も伸びており、先輩の姿に刺激を受けて「私も進学したい」と努力する生徒が多いです。昨年度は4名が延世(ヨンセ)大学に合格しました。
伊守先生 多言語に触れることで、自分の知らない世界を知り、柔軟で多角的な考えができるようになります。その結果、国内の大学だけでなく、アメリカやスペインなど海外の大学へ進学する生徒も出てきています。
海外の大学進学を希望する生徒には、どのようなサポートをしていますか。
梁先生 まずは学校の成績をしっかりキープし、欠席をしないよう指導しています。そのうえで、韓国語能力試験(TOPIK)5級以上の取得を奨励し、韓国語のスピーチ大会や朗読会への参加も後押しして、進学に必要な実績作りをサポートしています。具体的には、作文の添削や発音チェック、韓国政府が提供するオンライン授業の紹介などを行っています。
伊守先生 海外大学は学校ごとに提出書類の形式が異なるため、生徒の希望や必要書類を丁寧に確認しながら作成をサポートしています。本校では海外進学を積極的に支援しており、責任をもって書類作成に取り組んでいます。
第二外国語の習得は、将来どのような力につながるとお考えですか。
梁先生 韓国語を選択する生徒の中には、翻訳家・通訳・キャビンアテンダントなど、国際的な仕事に興味を持つ生徒が多くいます。そうした進路を目指す際に、日本語・英語に加えて第二外国語を習得していることが大きな強みになります。
伊守先生 さまざまな国籍の人とコミュニケーションを取るチャンスが広がります。また、語学とあわせてその国の文化的背景も知ることができるため、自分の固定観念にとらわれず、多角的に物事を見る力が育ち、多様性を尊重する姿勢が身につきます。

朗らかで活発な先生たちが望む生徒の成長
先生から見た、外国語担当の先生方の印象をお聞かせください。
梁先生 明るくて活発な先生が多く、お互いの言語でコミュニケーションを取っています。私が中国語やフランス語であいさつすることもあれば、逆に韓国語で返してくれることもあります。相手の言語を知ろう、学ぼうとする姿勢が自然に根付いていますね。
伊守先生 とにかくパワフルで、自国の言語や文化を生徒に伝えたいという情熱を強く感じます。また、困っているときには、お互いにサポートしあえる関係も築かれていますね。私自身、コミュニケーションを通して、多様な考え方があることを実感しています。

生徒たちには、神田女学園でどのように成長してほしいとお考えですか。
梁先生 友達と仲良く過ごし、学校の思い出を作りながら、勉強にもきちんと向きあってほしいです。成績をしっかり残し、自分のやりたい道に進めるよう、最後まで気を抜かずに努力してほしいですね。
伊守先生 6年間だけではなく、その先の人生でどのように活躍していきたいかを見据えながら成長してほしいです。さまざまな経験を通して異文化を学び、誠実で正直に過ごし、新しいことに挑戦し、社会貢献の気持ちもしっかりと身につけてほしいと思います。
編集後記
先生同士が互いの国や文化を理解しあう姿勢があることで、学校全体に「多様性を尊重する雰囲気」が広がり、生徒にも良い影響を与えていると感じました。英語や多言語教育などの多様なプログラムを通して、生徒たちは世界とつながる力を着実に身につけることができると思います。さらに、実践的なコミュニケーション能力を育む環境も整っており、外国語や国際社会に関心のある受験生にぜひおすすめしたい学校です。
| イベント名 | 日時 | 備考 |
|---|---|---|
| 高等学校埼玉県入試相談会 | 2026年1月7日(水)〜1月10日(土) 9:00~16:00 | 10日(土)のみ9:00~13:30。埼玉県の中学校に在籍かつ本校を受験予定の方は必ずお越しください。 |
| 中学校・高等学校出題傾向解説会&入試体験会 | 2026年1月10日(土) 14:00~ | |
| 中学校首都模試×KANDA | 2026年1月12日(月・祝) 9:00~ |

