5年連続志願者増!募集定員拡大が導く昭和学院の進化

昭和学院中学校・高等学校
80年以上の歴史を誇る昭和学院中学校・高等学校(以下、昭和学院)。2025年度の中学入試において、募集人数を144名から180名へと拡大し、新たな一歩を踏み出しました。この増員は、受験生の動向や各入試形式の倍率、志望傾向にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。あわせて、今後の教育展開についても、入試担当統括の松宮博先生(担当教科:社会<地理>)にお話をうかがいました。

2025年度中学入試の動向

昭和学院では、5年連続で応募者増を記録しています。特に、1月20日以降の一般入試では、男子最大19.5倍、女子13倍という高倍率にも関わらず、応募者数は前年比で32名増(1,199名⇒1,231名)となり、多くの受験生が同校への関心を高めていることがうかがえます。一方、12月1日の第一志望入試では、昨年度の倍率が3倍を超えた影響からか、今年度は少し敬遠され38名の減少となりました。
男女比については、一昨年慎重な傾向があった男子の応募が増加したのが大きな特徴です。
以下で、入試形式ごとの受験者傾向について詳しくまとめました。

各入試形式の特徴と受験傾向

入試形式(日程) 男女比・受験生の特徴など その他(補足)
第一志望
(2024年12月1日)
2科入試は男子53名、女子67名と前年より減少。前年度の高倍率(3.08倍)を避けたいと考える受験生が多かった模様。
マイプレゼンテーション入試は3名減少と大きな動きなし。
新校長の「第一志望の児童を大切にする」という方針のもと、合格者数が昨年の70名から121名に増加。倍率は1.2倍に落ち着いた。
今後もこの方針は継続予定。
国語
(2025年1月20日)
昨年の249名の応募から15名減少。
合格者は20名増となり、倍率が3.23倍から2.41倍に落ち着いた。
男子の合格者が19名から37名に増加し、男女ともに2倍台の倍率となった。
算数
(2025年1月20日)
昨年比31名増の371名が応募。
男子73点、女子74点と合格最低点は高水準を維持。
2026年度も同程度の問題レベルを予定。
過去問の徹底的な取り組みが重要。
マイプレゼンテーション
(2025年1月20日)
本来は運動系部活動の希望者救済目的だったが、表現力重視の入試傾向から一般の志願者も増加。
(第一志望入試でのマイプレ受験者も含む)
大学入試を含む最近の入試制度では、表現力なども評価対象となる流れから、注目度が上がっている。
適性検査型
(2025年1月22日)
千葉県内で適性検査を実施する私立は本校含めて2校のみ。
2月3日の適性検査を見据えた練習受験としての需要もあり、多くの受験者が集まった。
本校入試の併願者で最も多いのは都立両国、次いで白鴎。倍率は3倍を超えている。
受験生が「楽しかった」と感じる入試を目指している。
アドバンストチャレンジ
(2025年1月24日)
2科型中心から4科型への移行が進み、受験生の学力層が明らかに向上。すでに合格を手にしている児童が、より上のレベルを目標にチャレンジするケースも多く、倍率も7倍を超えた。 4科受験生の増加傾向は来年以降も続く見込み。なお、2科受験の選択肢も引き続き残されている。

募集定員を180名に拡大!第一志望入試受験生の期待に応える

募集定員の拡大を図った昭和学院。定員増に込められた想いや、受験生への影響についてお聞きしました。

今年度、募集人数を増やされた理由を教えてください。

松宮先生 ここ5年間、特に直近3年間の応募者増加と、それに伴う倍率高騰対策として増員を決定しました。昨年は144名の募集に対して154名、今年度は180名に対して205名の入学者を受け入れました。多くの受験生に門戸を開き、高倍率による競争をある程度避けられたと思います。

中3校外学習_東京国立博物館
中学3年生の校外学習では東京国立博物館を見学

増員について、受験生や保護者からの反響はいかがでしたか。

松宮先生 概ね歓迎していただけたと感じています。特に、第一志望入試の受験者を大事にしたことにより「昭和学院に入りたい」と強く願っていたご家庭の期待には応えられたと考えています。

入試問題の難易度や傾向に変更はありましたか。

松宮先生 第一志望入試の算数の平均点が予想より低かったため、算数一科、アドバンストチャレンジの難易度を急遽下げました。結果として、適正な平均点に着地できたと考えています。

探究フェスティバル
探究学習の成果をグループや個人で発表し合う「探究フェスティバル」は、保護者も参加

昭和学院が描く教育の未来

昭和学院が見据える「これからの教育」は、どのような方向に進んでいくのでしょうか。今後の入試制度や、目指す学校像についてうかがいました。

今後の教育内容について、予定されている変更があれば教えてください。

松宮先生 大きな取り組みの変更は予定していません。現在のコース制導入から6年が経ち、今年度で中学からの入学者が初めて卒業します。現段階ではこの実績をじっくり分析したいと考えています。

今後の入試制度において、新たな導入を検討されているものはありますか。

松宮先生 マイプレゼンテーション入試が、新たにSA(サイエンスアカデミー)コースの選考にも対応します。これまでは、自分の「好き」や「興味のあること」を追求するGA(ジェネラルアカデミー)コースのみが対象でしたが、理科や自然科学に強い感心を持つ受験生も評価できるようになりました。

オーストラリア語学研修
中学3年生全員が参加するオーストラリア語学研修。毎年2月後半から約10日間の日程で開催

昭和学院が目指す学校像、教育ビジョンについて教えてください。

松宮先生 生徒が「昭和学院に入って良かった」と心から思って卒業していくことが、何よりのアピールだと考えています。生徒一人ひとりに向き合い、必要な教育を届けるために、教職員の意識改革を推進していきます。

最後に、受験生と保護者の皆様にメッセージをお願いします。

松宮先生 ぜひ一度、学校に足を運んでください。設備だけでなく、生徒や教職員の表情に触れていただくことで、昭和学院の魅力がより伝わるはずです。
7月以降には校内での説明会やオープンスクールを5回予定していますが、毎年ご好評をいただいており、予約が取りづらい場合もございます。ご興味のある方は、ぜひ早めにお申し込みください。外部相談会では7月27日に北千住にある東京電機大学で開催する「スカイツリーライン中高私学フェア」に本校ブースが出展します。
本校の一番の自慢は生徒で、二番目は先生です。皆さまにお会いできる日を、心から楽しみにしています。

桜和祭
華やかな桜和祭は、毎年9月に開催

編集後記

高倍率ながらも年々志願者が増える昭和学院の背景には、「生徒を大切にする」姿勢が一貫して感じられました。合格枠を広げたり、適性や表現力を評価する多様な入試形式を設けたりなど、一人ひとりの力を丁寧に見極めようとする姿勢に、学校の誠実な教育方針が表れていると感じます。6年間を安心して託せる学校を探しているご家庭に、ぜひ注目していただきたい学校です。

イベント情報

イベント名 日時
第1回オープンスクール 2025年7月19日(土) 9:30~11:30
第2回オープンスクール 2025年8月30日(土) 9:30~11:30
第1回入試説明会 2025年10月11日(土) 14:00~16:00