元プロスポーツ選手が先生・職員に! 聖望学園が目指す真の文武両道

元プロスポーツ選手が先生・職員に! 聖望学園が目指す真の文武両道

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聖望学園中学校高等学校(以下、聖望学園)では、「本物を見て、本物に触れることで子どもの感性が育まれ、個性が磨かれ、成長により良い影響を与える。勉強やスポーツも同様で、各分野の“本物”と交流し、指導を受けることで一層の成長が見込まれる」という考えの下、元アスリートを教職員に迎えています。今回は、サッカー、バレーボール、バスケットボールのプロリーグでプレーした3名へのインタビューを通して、聖望学園が文武両道の実現に懸ける熱意に迫ります。

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原田美愛実先生【女子バレーボール部顧問・監督、高校総進コース担任】

原田美愛実先生
2019年度に高校バレーボール部の外部コーチを務め、2020年度から体育科教師になった原田先生。同年度から高校のクラス担任も務めています。「コーチ時代は1年かけてチームを強化し、地区のベスト8から県のベスト8まで実績を伸ばすことができました」(原田先生)

インターエデュ(以下、エデュ):プロの選手になるまでの経緯を教えてください。

原田先生:中学から始めたバレーボールで、高校、大学に進み、柏エンゼルクロス(現・千葉エンゼルクロス)というチームに所属しました。プロになることに苦労はありませんでしたが、けがに悩まされ、選手として2年間プレーした後は、2年間マネージャーをしました。

エデュ:文武両道について、原田先生だからできる生徒へのアドバイスはありますか。

原田先生:私はバレーボールで生きていけると思っていて、実際に受験しないで大学まで進学しました。これまでを振り返って後悔はありませんが、勉強していたら違う進路もあったのかなと思います。こうした経験から、生徒に勉強する意義を伝えています。
ただ、勉強より大事なものもたくさんあります。机にかじりついて、コミュニケーションが取れず、人前に立てない人間になってしまったら社会で通用しません。私はプロの選手だったとき、病院を経営する会社のチームに所属していたため、介護士として8時間勤務してからバレーボールの練習をしていました。外で働いた経験があるからこそ、生徒には社会できちんと活躍できる人間になってほしいと思っています。

エデュ:バレーボール部での指導で意識していることはありますか。

原田先生:けがをした選手や試合に出られない選手の気持ちはよく分かるので、練習内容を分けたりせず、部員が同じ目標を持ち、全員で強くなるチーム作りをしています。強豪でも、実は内情が悪いチームは多々あります。そうではなく、保護者ら周りの方から「いいチームだから応援しよう」と言われるようにしたい。そのためにはどうすればいいかをミーティングで話し合い、部員から出た案を実践しています。また、何か問題が起きたら全員で話し合って解決策を探り、組織の中でみんながうまくやっていけるようにしています。そうした経験は、いずれ社会で活かされるはずです。

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藤井美紀先生【中学バスケットボール部顧問・監督、高校選抜コース担任】

藤井美紀先生
原田先生と同じく、外部コーチを経て2020年度から聖望学園の体育教師になった藤井先生。中学バスケットボール部の部員はほとんど初心者ですが、藤井先生の指導の下、すごい速さで上達しているそうです

エデュ:プロの選手になるまでの経緯を教えてください。

藤井先生:大学生のとき日本代表チームのメンバーに選出され、卒業後、トヨタ自動車のチームに所属しました。このほか、山梨クィーンビーズ、シャンソン化粧品のチームなどでもプレーしています。私も原田先生と同じように、山梨クィーンビーズ時代は銀行員として働きながら練習していました。

エデュ:当時の経験は、先生になった今、どう役立っていますか。

藤井先生:プロ選手は常に結果を求められるので、自分で目標を定め、達成するために「いつまでに」「何をすべきか」を考えて動かなければなりません。教える立場になった今は、「この生徒が目標のステージに到達するには、どの段階までに何をすべきか」と考えていて、プロ選手だった頃の思考が活かされているなと感じます。

エデュ:文武両道について、藤井先生だからできる生徒へのアドバイスはありますか。

藤井先生:私は小4でバスケを始め、中学はバスケの強豪校に入りたいと思っていました。憧れた中学は私立校で、バスケが強いだけでなく進学校だったので、親を説得してがむしゃらに勉強しました。無名だった自分が強豪校でプレーするには、勉強するしか方法がなかったんです。スポーツだけで生きていける人間はほんの一握り。だから生徒には、「やりたいことがあるなら、いま自分がすべきことをやりなさい。学生なら、それが勉強じゃないの? 勉強しないと部活動もできないよ」と話しています。

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生方繁さん【中学サッカー部監督、高校サッカー部サポートメンバー】

生方さん
サッカー部では、中学の監督と高校のサポートメンバーを務める生方さん。聖望学園では、学校の敷地を利用して小学生対象のサッカースクールを運営。生方さんはそのメインコーチも努めているため、小・中・高校生と交流があります

エデュ:プロの選手になるまでの経緯を教えてください。

生方さん:高校時代はサッカーの練習を一生懸命やらず、勉強もしなかったので、大学付属校にいながら進学できませんでした。当時はJリーグを目指すようなチームがまだ少なく、国内でプレーする場がなかったので、スポーツ系の留学制度を利用してイタリアへ渡り、地元のチームに所属しました。2年間の滞在後、帰国してアルビレックス新潟とザスパ草津に所属しました。私はエリートではなく、苦労してプロになったタイプです。ただ、その苦労は自分で作り出していましたね。

エデュ:プロになって得た経験や考え方はありますか。

生方さん:プロの世界に入っても、上には上がいました。優れた選手のいるステージを目指し、さらに超えていくには、周りではなく内側に目を向けて「自分の強みは何だ」「自分に足りないものは何だ」と考えなければいけません。謙虚さを持ち続けると、そうした考え方ができるようになります。

エデュ:文武両道について、生方さんだからできる生徒へのアドバイスはありますか。

生方さん:私が学生時代にもっと勉強していたら、サッカーを続けるための選択肢を増やすことができたでしょう。部活動と勉強の両立は大変ですが、将来への選択肢を増やすためだと考えれば、勉強への取り組み方が変わるはずです。
高校生になると、部活動で技術レベルを把握して、「自分はここまでだ」と道を閉ざしてしまいがち。プロになる可能性を見極めての判断かもしれないけれど、自分次第で可能性は広がるし、そのために“いまできること”を見つけてやっていくことが大事なんだと生徒には伝えていきたいです。

小学生対象のスポーツ教室

聖望学園では、2021年度より新イベント「スポーツ教室」を開催。どのようなイベントなのか、企画した原田先生にうかがいます。

原田先生:元気よく、笑顔で体を動かすことを楽しむイベントです。指導者は私と藤井先生、生方さんの3人ですが、サッカーやバスケをするのではなく、主にコーディネーショントレーニングをします。これは体を思い通りに動かすためのトレーニング。たとえば、右手でグーチョキパーをしながら、左手でグーパーをする。簡単そうで結構できないものなんですよ。みんなで体を動かして汗をかくことが目的なので、運動が好きな子はぜひ参加してみてください。

スポーツ教室
5月に開催された第1回スポーツ教室。たくさんの児童が参加して盛り上がりました
スポーツ教室
在校生も参加してスポーツ教室をサポート。小学生が在校生と交流するきっかけになっています

編集者から見たポイント

原田先生は「本校では、勉強もスポーツも頑張る生徒を応援していて、より活気ある学校を目指しています」と語ります。元プロスポーツ選手が説く勉強の大切さには説得力があり、生徒に与える影響の大きさを確信しました。同時に、聖望学園が本気で文武両道の実現に取り組み、さまざまなアプローチで生徒をサポートしている姿勢がうかがえました。スポーツ教室は毎月開催されるので、気軽に参加して“本物”との交流をぜひ経験してみてください。

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イベント情報

イベント名 日時 備考
第1回オープンキャンパス 2021年6月5日(土)
10:00~12:00
フレンドツアー
第2回オープンキャンパス 2021年6月13日(日)
10:00~12:00
授業体験
第2回中学校説明会 2021年6月26日(土)
10:00〜11:30
第2回スポーツ教室 2021年6月30日(水)
18:45集合
小4~小6対象

※変更の場合あり。スポーツ教室の問い合わせはvolleyballmnm@yahoo.co.jpまで。

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