
中学校の入試情報を詳しく解説
特徴ある入試形態や特待生制度について、広報部部長の奥田礼章先生に解説していただきました。
受験生一人ひとりに合わせて選べる5つの入試形態
≪2科選択型≫ |
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入試科目:国・算・英から2科選択 入試対策アドバイス:基礎学力の定着度を重視します。基本的には教科書レベルの類似問題となりますので、問題集をしっかりと復習してください。また、「英語」も選択できるので、英語が得意な方も受験できます。 この入試に向いている受験生:コツコツと問題集に取り組んでいる方。 |
≪4科必修型≫ |
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入試科目:国・算・理・社 入試対策アドバイス:2科選択と同様に基礎基本が中心となります。複雑な内容ではなく、頻出問題で構成されていますが、これまで勉強してきた結果が出る入試です。 この入試に向いている受験生:理社が得意な方。受験者数が少なく合格率も高いので、ぜひ挑戦してみてください。 |
≪適性検査型≫ |
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入試科目:適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 入試対策アドバイス:総合的な適応力があるかを見ます。“○○型”のように、ある学校に合わせた入試ではなく、公立中高一貫校向けの学習をしてきた受験生全員が対応できる問題となっています。 この入試に向いている受験生:公立中高一貫校を第一志望としている方は、本校を練習として受験していただけます。 |
≪得意科目型≫ |
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入試科目:国・算・英から1科選択 入試対策アドバイス:自分の得意科目で挑戦できます。1科受験は難易度が高いイメージがありますが、「面白い問題」「深く考える問題」となっているので、その科目が好きな方は楽しんで取り組める入試です。 この入試に向いている受験生:国算英の中で楽しんで問題を解ける科目がある方。基本的な内容から深く考える問題までさまざまあるので、どこまで解答できるか実力の確認ができます。 |
≪新思考力型≫ |
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入試科目:新思考力 入試対策アドバイス:プレゼン力および思考力がポイントです。自分の「好き・興味関心」を相手に論理的に伝える入試なので、改めて自分は何が好きなのか、なぜそれが好きなのかを考え、言葉にしてみてください。 この入試に向いている受験生:思考力型は本校独自の入試になります。日頃から探究心が旺盛な方やプレゼンなどで人に話すことが好きな方におすすめです。 |
特待生制度と入試当日の注意事項
特待生制度について教えてください。
奥田先生
特待生選抜入試の成績が特に優れている受験生に対し、入学金や授業料の免除、学習支援金を支給する特待生制度を用意しています。特待生制度の種類は特待S、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの4種類です。そのほかの入試回でも、成績が特に優れている受験生に対しては特待合格を出させていただく可能性もあります。
※英検準2級以上の方は特待Ⅲ(合格証明書持参)
入試当日の注意事項はありますか。
奥田先生 感染症等で受験できなかった場合は、別日に受験を設定するなど個人対応いたしますので、早めに学校までご連絡ください。
生徒の進路選択の可能性を広げる豊富なカリキュラム
探究型の学びで自分の“好き”を深める「ニコルプロジェクト」

探究活動を重視する理由はなんでしょうか。
奥田先生 自分の“好き”の探究を通じ、生徒に多種多様な分野の事柄に対して、多角的・論理的に物事を深く考えられる力を養ってもらうためです。毎年6月に全校フィールドワークを実施し、高大連携を結んでいる大学へ訪問して探究テーマを深めます。
探究活動を通して見られる生徒の成長について教えてください。
奥田先生 どんな小さなことにも「なんで」という疑問を生徒は抱くようになります。探究が深まると解決策まで発見でき、将来的に疑問から解決までを自らの力で導く能力が身につきます。
ネイティブ教員の充実したサポートによる「英語・多言語教育」

貴校の英語教育の強みについて教えてください。
奥田先生 各学年にネイティブの先生が常駐しているので、生徒は入学後から卒業までの間に、英語によるコミュニケーションが当たり前の中で英語力を身につけます。また、中3までに英検準2級取得を目指しており、生徒一人ひとりに合った充分な勉強サポートができる環境です。
中3から英語以外の言語にも力を入れる(フランス語・韓国語・中国語)ことで生徒にどのような成長が見られますか。
奥田先生 多言語を学ぶことで、その国の伝統や文化、考え方なども併せて理解することができます。生徒は語学力だけでなく、視野も大きく広がり興味関心も育まれます。
体験学習を通じて進路のイメージができる「高大連携」


参加前後で生徒の心境の変化がありましたら教えてください。
奥田先生 進路が決まっていなくても「まずは参加してみよう」という気持ちで参加する生徒もいます。参加後は「プログラムを経験できてよかった」「将来をしっかりと考えるきっかけになった」など、生徒が次のステージに進む勇気をもらって帰ってきます。
高大連携が進路決定への契機となった生徒はいますか。
奥田先生 学力的に医療系の進学を諦めていた生徒が、看護体験を経て将来へのモチベーションが高まり、改めて医療系の学校を目指すきっかけになった例があります。また本校は、全国の大学と連携しているので、最先端の勉強を求めて東京以外の大学を目指す生徒が増えています。
受験生へメッセージ
受験生にメッセージをお願いします。
奥田先生 神田女学園で自分のやりたいことを実現できる本質的な楽しさを実感して欲しいです。そして、自分の意見を躊躇なく発言できる環境は女子校の魅力だと思います。受験勉強は大変だと思いますが、「将来の自分」のために「今」を大切に精いっぱい頑張ってください。


編集後記
2科選択型・4科必修型だけでは測れない多様な選考方法は、受験生の得意を存分に発揮できる入試システムです。適性検査型受験で入学した生徒は各教科の一般教養をスムーズに理解できたり、新思考力型受験で入学した生徒はプレゼンが得意のため、探究の授業で活躍できたりと、入学後も得意を伸ばせるカリキュラムや手厚いサポートが整っています。受験生にとってたくさんの魅力を備えた神田女学園に、ぜひチャレンジして欲しいと思います。
イベント名 | 日時 |
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中学校教育内容説明会 | 2025年1月26日(日) 9:00~ |
中学校教育内容説明会 | 2025年3月9日(日) 9:00~ |