
一人ひとりを尊重する校風が反映された多様な入試形態
淑徳巣鴨では特色である探究型学びを進める中で、自己の内面を掘り下げ、将来の道筋を“発見”する過程を重視しています。生徒一人ひとりを尊重する校風は中学入試にも反映されており、「一般入試」「スカラシップ入試」「未来力入試」「帰国子女入試」という多様な選択肢が用意されています。
一般入試
国語と算数の2科目受験が原則です。合格者は「GMARCH」を含む有名私立大学への進学を目標とする「特進コース」で日々勉強に励みます。
スカラシップ入試
国語・算数の2科目、国語・算数・英語の3科目、国語・算数・理科・社会の4科目のいずれかで受験する形態で、スカラシップ合格者には入学金や施設費などの「淑徳奨学金」が給付されます。入学後は、東京大学を筆頭とする最難関国立大学や最難関私立大学への現役合格を見据える「スーパー選抜コース」で学校生活を送ります。
未来力入試
思考力・判断力・表現力がより求められるようになった社会変化に応じた選抜方法で、合格後は「特進コース」で学びます。「未来力入試“総合”」では計算力や理解力、思考力などを問う「思考の基礎力検査」と、ものごとを深く考える力などをはかる「思考の展開力検査」が行われます。また、計算力・読解力・記述力を求める「未来力入試“算数1科目”」も用意されています。
帰国子女入試
1年以上の海外滞在歴があり、帰国後3年以内の小学6年生が対象。国語・算数・理科・社会の4科目と面接、あるいは国語・算数・英語の3科目と面接で合否が決まり、合格者は「スーパー選抜コース」で最難関国立大学や最難関私立大学への進学を目指します。
※全ての入試でスライド合格制度があります。
※学年が進級するごとにコース変更が可能です。
入学してすぐに気づいた淑徳巣鴨の魅力とは?
さまざまな入試を経て入学した生徒は、どのような中学生活を送っているのでしょうか。3名の中学3年生にお話を聞きました。



なぜ淑徳巣鴨に決めたのかを教えていただけますか。
F.N.くん 強豪のギター部があったからです。
A.Y.さん 部活と勉強のどちらもがんばりたいと思っていたので、文武両道の淑徳巣鴨を受験しました。
M.O.さん 私は学校の雰囲気が明るくて素敵な先輩たちが多くいたので淑徳巣鴨にしました。

どの入試形態で入学されたのか、また現在のコースを選んだ理由を教えてください。
F.N.くん スカラシップ入試の4科目で受験し合格しました。スーパー選抜コースにしたのは、自分の学力をさらに伸ばせるクラスで勉強に励みたかったからです。
A.Y.さん 未来力入試“総合”で受験しました。自分の思考力がどれくらいなのか確かめてみたかったのがその理由です。現在は特進コースで学んでいます。
M.O.さん 私はスカラシップ入試の3科目受験でした。英検を持っていたので受験にも有利だったと思います。レベルが高い人たちの中で自分の能力を高められると思ったので、スーパー選抜コースを選びました。
入学後に気づいた淑徳巣鴨の良さは何でしたか?
F.N.くん 先生と生徒の距離に加え、先輩と後輩の関係も近い点は魅力だと感じました。男女の壁があまりないところも特徴だと思います。
A.Y.さん 何より思うのは先生方の手厚い指導です。勉強で分からない部分を質問すると、理解しやすい説明で教えてくださいます。
M.O.さん 私も先生方のきめ細やかなサポートに感謝しています。定期テスト以外の外部模試など、大学進学へ向けた進学サポートが充実している点も魅力だと感じています。
淑徳巣鴨では探究型学びやグローバル教育に力を入れていますね。
F.N.くん 中学2年次の「ムービーワーク」の時間が特に印象に残っています。淑徳巣鴨を紹介する動画を作成したのが楽しかったです。
A.Y.さん 中学3年生のときのシアトル修学旅行が思い出深いです。ホームステイをしながら、みんなで楽しく海やスーパーマーケットに行きました。
M.O.さん 私は入学してすぐに行われた「自分史ワーク」が強く記憶に残っています。今までの自分の歴史を振り返る取り組みは、「私とは何か」を考え直すきっかけとなりました。また、中学卒業時には「卒業論文」もあります。


「文武両道」をとことん追求できる中学3年間
最後に、受験生に向けたメッセージもいただきました。
中学校の学びで印象に残っているものはありますか。
F.N.くん つるかめ算や周期算などの中学1年次の数学と、中学2年次の歴史は、中学受験の頃に向き合った内容だったのでより深く学ぶことができ、没頭できました。
A.Y.さん 1月末の百人一首大会です。クラス内やクラス混合で取り組んだ練習とともに、楽しい時間を過ごせました。
M.O.さん 数学が苦手だったのですが、少しずつ勉強量を増やし、先生にも質問を繰り返しているうちに、今では楽しい得意科目だと思えるようになりました。

中学3年間で特に力を入れたことを教えてください。
F.N.くん ギター部での活動です。全国学校ギター合奏コンクールでの最高金賞を高校での目標にしています。
A.Y.さん 私もギター部の活動で、迫力ある演奏を目指し精いっぱい練習を重ねました。高校では文武両道をもっと成立させたいですし、大学受験に向けて英検などにも合格したいです。
M.O.さん 勉強はもちろんですが、クラスメイトと毎日楽しい学校生活が送れるよう笑顔で過ごしました。「感謝の気持ちを忘れない」「あいさつをする」など当たり前のことを当たり前にできる人間に成長できました。
みなさんのお話を聞いていると、まさに「文武両道」を体現しているようです。最後に、淑徳巣鴨を目指す受験生に向けて、メッセージをいただけますか。
F.N.くん 淑徳巣鴨に入学して「青春できている」実感があります。中学受験の勉強は決して楽なものではありませんが、その対価は大きいと思います。英検3級以上を取ると、国算英の3科目受験の英語が100点になるのでおすすめです。
A.Y.さん 未来力入試では文章力が求められるので、とにかく文章を書いてください。私は日記を毎日つけ、作文を毎週1回書いて、国語力と表現力を鍛えていました。
M.O.さん 受験勉強では、分からなくなったら基本に戻ることが大切です。焦らずコツコツと過去問を解き、問題の傾向をつかむのも良いと思います。
編集後記
1919年に創立された淑徳巣鴨は、その伝統を生かし、文武両面で一人ひとりの意欲を高めていることが分かりました。個性を尊重する点では中学入試に「一般入試」「スカラシップ入試」「未来力入試」「帰国子女入試」と、広く門戸を開いている点にも表れています。3名の中学3年生はいずれも先生の存在を特色に挙げていましたが、個々に行き届いた指導の視線がそれぞれの自己肯定感を高め、伸びやかな学校生活を支えているのでしょう。ぜひ学校説明会や個別相談会に足を運び、淑徳巣鴨の魅力をより身近に感じてみてください。