
新校舎が持つ秀明躍進の可能性
2025年3月に完成する新校舎は、従来培ってきた教育の良さを継承しつつ、新時代に求められる学びの環境を備えた新たなシンボルとして、秀明の新たな躍進を予感させます。
校舎建て替えに踏み切った背景を教えてください。

神原先生 創立以来使用してきた旧校舎は今年で46年目を迎えました。10年前に耐震工事を、3年前には全館Wi-Fi工事を施したばかりで、校舎の安全性と利便性は一定の基準を満たしていましたが、最先端のICT環境やSDGsの観点から、私立学校に求められるさらなる「クオリティ」を達成するために校舎建て替えを決定しました。
“全ては生徒のために”考え抜かれた設計の数々
秀明の新校舎は、生徒の学習効率や精神的な充実を徹底的に追求した設計が特徴です。ここでは、設備や施設について紹介します。
新校舎に新たに加わる施設を教えてください。
神原先生
新校舎の4階には「イングリッシュサロン」が設置されます。こちらは、部屋の2面が全てガラス張りというとても明るい空間で、昼休みや放課後などにイギリス人教員と自由に交流できる場です。学習という枠組みを超え、趣味やスポーツなど、生徒の興味関心に寄り添ったコミュニケーションを通して、生きた英語を自然と身につけることを目指します。
そのほかにも、学習行事やイベントに活用できる多目的ホールや、最上階の4階には音楽室や理科室、美術室などの特別教室を設置します。さらに3階には、明るく清潔感のある自習室も置かれ、快適な環境での学習環境をサポートします。
ICT教育はどのように進化するか具体的に教えてください。
神原先生 新校舎ではWi-Fiのアクセスポイントが随所に設置され、全教室でタブレットや電子黒板を利用したICT教育が可能になります。現在も、全生徒にタブレットを持たせ、教員側も電子黒板などを駆使した授業に取り組んでいますが、新校舎ではさらに高速で安定したネットワーク環境が整備されます。そうなると、授業の効率化と教育の質が一層向上するでしょう。


新校舎になることで安全面はどのように変わるか教えてください。
神原先生 新校舎は安全面においても万全の対策を講じています。最新の耐震性を備えており、災害時の安全性を考慮してあえて高層化していません。そもそも全生徒数以上の寮室を確保している本校では、万が一地震等で帰宅困難となった場合でも、数日間校内に安全に留まることが可能です。保護者が安心して預けられる環境を整えています。
以前は中・高別棟でしたが、新校舎では中・高が一つの建物に統合されます。どのようなメリットがありますか?
神原先生 職員室をハブとして、2階に中学教室、3階に高校教室が設置されます。本校の教員は中・高と両方の授業を担当するので、連絡や移動がスムーズになり、かつ生徒たちも質問のために他棟まで移動する必要がなくなります。これにより、移動のムダを省いた効率的な導線が実現できます。
生活面にも及ぶ各種インフラの進化
新校舎では、学びと生活の質を向上させる環境が整備されています。寮生活を中心に送る生徒たちにとって、新校舎はどのような変化をもたらすのかについて紹介します。
寮生活(生活の質)にどのような良い影響を与えるか教えてください。
神原先生 秀明では、中学は全寮制、高校も多くの生徒が寮生活を送っていますが、新校舎では学年を超えた新たな学びの形も期待しています。これまで「寮は生活の場であるため、食事・入浴・睡眠時に気を遣わずにすむよう学年ごとに」というのが本校の創立以来の方針でした。この方針はいじめ防止の観点からも成果を上げてきましたが、教員の目が行き届く新校舎内では、学年を超えた交流による相乗効果も期待しています。


旧中学棟はどのように変わるか教えてください。
神原先生
旧中学校の跡地には、1年後の2026年春に新食堂が完成します。以前は中高別々のフロアでしたが、広々としたワンフロアの食堂になります。新食堂は、自然光が差し込むガラス張りの壁面で開放感があり、外の景色を楽しみながら食事ができます。ほとんどの生徒が寮生活を送る本校では、1日3回利用する食堂は「快適な場所」であることは重要なポイントです。
また、昼食時は高校の通学生も利用するため、寮生活ならではの温かいコミュニケーションの場としても機能することでしょう。
在校生や保護者の方は新校舎に対し、どのような思いを寄せられていますか?
神原先生 生徒や保護者の方からは「新校舎でのICT教育が進化すれば、受験対策や将来のキャリア形成に大きく貢献するだろう」との声が寄せられています。現在もICT教育には力を入れていますが、より早く快適なネットワークの導入は、今後の教育成果に大きく貢献するでしょう。
最後に受験生へのメッセージをお願いいたします。
神原先生
現在コンクリートの打ち込みがほぼ終わり窓枠や内装工事が始まっているのですが、テラスやバルコニーといった旧校舎にはない「おしゃれ」な外観が見えてきました。生徒も教職員も、そしてもちろん私も、毎日の工事の進捗にワクワクしています。
さまざまな配慮の行き届いた新校舎で「特別な学校生活」を共に送りましょう。お待ちしております。
編集後記
良質な教育環境は、生徒の学力だけでなく情操面の成長も促してくれます。長い歴史に裏打ちされた教育力と最新鋭の学習設備の融合により、秀明はさらなる進化を遂げようとしています。新校舎での学びによって、生徒一人ひとりの可能性が最大限に引き出されることでしょう。新校舎の完成に向けた進捗状況は公式サイトで随時公開されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。また、中学校・高等学校ともに随時個別相談を実施しております。詳しくは公式サイトをご確認ください。