
私が医師を志したきっかけ
皆さんが医学部を目指されたきっかけを教えてください。
T.F.さん 幼少の頃に父が過労で倒れ、喉に腫瘍ができて1週間ほど声が出なくなったことがありました。父の主治医の先生が心配している僕に「大丈夫、きっと治るから」って優しい言葉をかけてくれて、この先生に憧れ医師になることを決めました。
A.H. さん 私は中学2年生のときに初潮があり、女性特有の体の仕組みや病気について興味を持ったことがきっかけでした。また中学3年生の時には母が子宮頸がんを患ってしまって、子どもがいるお母さんの命を助けられる人になりたいと強く思うようになり、医師を志しました。

R.K. さん 両親が医者で幼い頃からよく病院に連れて行ってもらう機会がありました。そのときに両親がカルテを書いている姿などを見て憧れを持ったのです。また私自身が日光過敏症という、日に当たると肌が荒れてしまう疾患を持っていたので、皮膚のメカニズムをもっと詳しく知りたいと思いました。
N.O. さん 私の母は看護師で、私も幼少期に病院で患者さんを助ける医師の姿を見て、とても格好いいと思っていました。また私も皮膚がひどく炎症したことがあって、すごく悩んだんですね。そのとき担当医だった皮膚科の先生が私を安心させてくれる言葉をたくさんかけてくれて。私もいつか病気で悩んでいる人を助けたいと思いました。
皆さんは医学部に入りたくて、秀明を選んだのでしょうか。
T.F. さん 中学生の時は医者になりたいという思いはあるのに全く勉強せずにスマホばっかりいじって堕落した生活を送っていました。秀明は、医学部の進学実績もあり、しかも全寮制でスマホが使えないという環境があると知り、ここに行こうって決めました。

A.H. さん 私は2つ上の姉が秀明に通っていて、先生が分からないところを一対一で教えてくれて、寮の夜間学習では先生に質問できる。また通学がない分、勉強時間も取れるし睡眠もちゃんと取れるという話を聞いていました。医学部の現役合格実績も多い秀明がいいなと思いました。
R.K. さん 私は秀明のSECコースに魅力を感じて入りました。大学で英語の教師をしていた祖母より小さい頃から英語を教わっていたことや、英語教室にも通っていて英語が大好きだったんです。
N.O. さん 私は母の知り合いの医師が秀明の卒業生で、「医者になりたいなら秀明が最短ルートだよ」と勧めてくれたので入学を決めました。寮生活も魅力でした。友達といつも一緒にいられるのが楽しそうだなと思ったのです。
生徒一人ひとりに寄り添う進路別コース
6年間の学校生活で、特に印象深いことを教えてください。
T.F. さん 進度に合わせて教えてくれたのが良かったです。高校から入学したので特に数学は内部生より遅れていて、夜間学習や講習での集中指導のおかげで1年間で追いつくことができました。そのほか印象に残っているのは埼玉医科大学の医学部無料体験に参加したことです。手術で使うダ・ヴィンチという医療機器に触らせてもらったり、ドクターヘリを見学したり、研修医の方にお話を聞き、医師になるという夢が強まり、勉強にも熱が入りました。

R.K. さん SECコースは英語を習得するにはとても良い環境でした。ネイティブの先生による英語の授業が週に10時間あり、美術、音楽、技術家庭の授業も英語で受けるんです。そのおかげで英語力がグッと伸びて、中学の時にケンブリッジ英検初級に当たるKETを取得し、高校2年の時には英検準1級を取得しました。
N.O. さん 医学部入試の数学はとても難しいこともあり、医学部進学コースの夜間学習の数学テキストは他のコースと難易度が違いました。でも私は小学生の時から算数が好きだったので楽しい気持ちの方が大きかったです。そのほか印象に残っていることは、学校に眼科の先生がいらして、手術の映像を見せてもらい、眼底検査などの体験をさせてくれたことです。

みなさんは推薦入試での合格に向けて、特に頑張ったことはありますか。
A.H. さん 私は指定校推薦を目指して、評定平均をクリアできるようテスト前は週末も寮に泊まって勉強していました。東京女子医大の指定校推薦試験で出る特殊な問題を先生にも教えてもらいましたし、小グループ討論の対策もしてもらいました。
R.K. さん 校長先生が過去問での勉強法を指導してくれて、早い段階から過去問を解いていました。1回過去問を全て解いて、その後1、2週間あけてからまた解いて、間違えた問題を解き直す。分からなかったら必ず先生に教えてもらって理解するというルールを決めて実行したところ、すごく効果的で自信につながりました。

N.O. さん 小論文の授業の先生だった教頭先生と国語の先生の2人に見てもらっていました。さらに演習として自分が受ける大学だけではなく、そのほかの大学医学部の過去問(小論文)にも取り組みました。
寮生活を振り返っていかがですか。
A.H. さん 寮にいるので文化祭の準備が夜までできるなど、楽しい思い出ばかりです。毎日同じ場所でご飯を食べ、同じ場所で寝るという生活を繰り返して、今後一生つながっている友達ができたと思います。秀明で過ごした6年間はとても幸せでした。


R.K. さん 自立できた人間になったと思います。私はダンス部の創設メンバーで、自分が作り上げた部活をたくさんの人の前で披露できて、後輩や先輩と深く関われたのは寮で一緒に生活できたからだと思います。
強い想いを胸に、医師への道を進む
将来はどんな医師になりたいと思っていますか。
T.F. さん 僕は地域枠推薦という入試方式で埼玉医科大学に合格し、卒業後も埼玉県で働くことが決まっているので、地域との関わりを大切にしていきたい。小児科医志望なので、子どもが心を開いてもらえる接し方を6年間を通じて学んでいきたいです。
A.H. さん せっかく女子医大に行くので、女性医師がさまざまなライフステージを踏むときの経験を先輩たちに学びたいです。私は産婦人科医志望ですが、今産婦人科は医師不足で逼迫しているので、1人でも多くのお母さんと子どもの命を救えるように尽力したいです。
R.K. さん 今、グローバル化が進んでいるので、日本に来られた海外の方への医療や、あるいは私が医師として海外で働けるように、英語だけでなく多くの言語を学んでいきたいと思っています。
N.O. さん 東京女子医大は1学年100人ぐらいしかいないので、秀明と同じようにみんなと仲良く過ごしていきたいです。そしてみんなで国家試験に合格できるように頑張りたいと思います。

編集後記
印象に残っているのは、4人ともみんな医師になりたい動機がきちんとあって、自分を律し、勉強することに戸惑いもためらいもないこと。それが貫けたのは同じ志を持った仲間が一緒にいて支え合える寮生活にあると感じました。夜間学習で昼間の授業の復習をすることで、その日のうちに学習内容が定着でき、現役合格に向けて着実に学習を進めることができるそうです。