難関私大合格者多数!推薦入試にも強い上野学園の進路指導

上野学園中学校・高等学校
難関私大・GMARCHをはじめ年々合格者数を伸ばし、現役合格率86%を超える上野学園中学校・高等学校(以下、上野学園)。自覚にもとづく主体的な学びと、きめ細やかな進路指導により、総合型・学校推薦型選抜でも着実に成果を上げています。同校の進路指導および学校推薦型選抜合格した生徒の声を通じて、その特長に迫ります。

上野学園の進路指導と近年の入試動向

研究開発部長・進路主任の藤井亮太朗先生に、上野学園の進路指導についてうかがいました。

藤井亮太朗先生プロフィール

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・役職:研究開発部長・進路主任
・担当教科:世界史・リベラルアーツ
・上野学園での教師歴:16年

進路指導の方針と大学入試に向けた教科指導について教えてください。

藤井先生 上野学園の進路指導は、校訓である「自覚」に沿い「自ら考え、気づき、学ぶ人の育成」を目的としています。指導よりも支援と伴走を重視し、一人ひとりとの対話やグループディスカッションを通じて、個別支援やキャリア決定までのプロセス検討、資格取得のサポートをしています。
また、各教科の到達度や進度を随時確認し、得意・苦手に応じた学習を提供しています。定期的な模試結果をもとに、個別最適化されたデジタル学習支援と対面コーチングを組み合わせた放課後自習室でのフォロー体制(ALCO[Afterschool Learning Commons])を整えています。

直近3年間の大学合格実績を教えてください。

藤井先生 本校からは、東京都立大学、東京藝術大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、法政大学、青山学院大学、立教大学、学習院大学、中央大学など、難関大学への進学者を多数輩出しています。

近年の進学傾向について教えてください。

藤井先生 本校ではキャリアビジョンを3年間の探究学習と接続しながら検討するため、近年の進学傾向に大きな変化はありません。全体の約90%が四年制大学への進学を希望し、そのうち75%程度が総合型選抜や学校推薦型選抜での年内入試を選択しています。ほぼ全員が探究学習で得た力や成果を用いて受験しています。
人気の系統は教育や理工学、情報、医療、日本文学、外国文学、言語学等の文学、社会学、経済学、経営学、マーケティング、国際関係、デザインです。

今年の総合型・学校推薦型選抜での合格状況について教えてください

藤井先生 学校推薦型選抜では、上智大学外国語学部をはじめ、難関大学の合格が増加しています。総合型では日東駒専レベルの合格が多いです。

上野学園の英語教育が大学入試に活かされている例について教えてください。

藤井先生 高校3年生までに多くの生徒が英検準2級~2級を取得しています。英検2級以上の取得は、難関大の出願条件となることが多く、大学入試に活かされています。

今後の進路指導の展望について教えてください。

藤井先生 多い生徒では年間数十回の対話機会があります。今後は、それぞれの気づきや学びの最大化を目指し、より本質的な対話を軸とした進路支援システムの構築を考えています。また、探究学習は教科横断的な学びを包含し、専門性の高い研究活動を目指します。そのために、学びへの意欲や探究心をいつでもどこでも支援できる環境を構築していきたいと思っています。

学校推薦型選抜で合格した生徒の声

総合進学コース3年の遠藤礼温さんは、学校推薦型選抜で上智大学外国語学部ドイツ語学科の早期合格をつかみました。遠藤さんの取り組みや努力についてうかがいます。

遠藤礼温さんプロフィール

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・上野学園への入学時期:中学
・入学理由:先生と生徒の距離が近く、ターム留学が実施されていたため
・在籍コース:総合進学コース
・入試の方式:学校推薦型選抜(公募型)
・進学先:上智大学外国語学部ドイツ語学科

上智大学外国語学部ドイツ語学科を志望した理由を教えてください。

遠藤さん 志望した理由は、追求したい分野の講義が充実していることと、国際的な環境で学べる点です。さまざまな国籍の学生とともに学ぶことで、視野を広げられると感じました。また、カリキュラムには留学制度や異なる学部の講義があり、多面的な学びが可能です。また、国境を越えたコミュニケーションや学問を探究する人材を求めるアドミッションポリシーにも共感し、将来の目標に向けた学びが得られると確信しました。

推薦入試に向けた学習計画について教えてください。

遠藤さん 高3の6月に進路を決定し、夏休み前には大学研究や自己振り返り、英語や小論文対策を開始しました。夏休み中は大学のシンポジウムや研究会に参加し、出願書類の作成を始めました。夏明けにはこれまでの取り組みを整理し、出願書類を何度も作り直しし、さらに、小論文対策と面接練習にも力を入れました。

特に頑張った教科や努力したことについて教えてください。

遠藤さん 特に頑張った教科は英語、世界史、小論文です。英語は常に英語に触れる環境を作り、世界史は出来事の流れを理解することを重視しました。小論文は一つひとつの文章を丁寧に細かく分解し、事実や主張を捉える練習を重ねました。
努力したことは、自分に何が足りないかを考えながら進めたことです。教科の学習や探究学習を一つにまとめるよう意識し、放課後はすぐにALCOに行き、教室長やコーチと相談しながら最大限に活用しました。その結果、ALCOの利用数が高校内で1位となり、卒論や研究ポスターも早期に完成させることができました。

自主学習風景
ALCOとは自学自習を深め、進路も含めた悩みを相談できる放課後学習サポートです。上野学園と株式会社まなびコーチングが共同で運営しています

塾なしで合格!上野学園の進路指導とは

進路指導にあたり印象に残っていることを教えてください。

遠藤さん 藤井先生からのアドバイスが印象に残っています。「不合格であろうとも、積み重ねた学びには自信と納得を。最後には、きっとその価値を見出してくれる大学とのご縁があるはずです」という言葉に励まされ、前向きに受験に臨むことができました。
また、ほぼ毎日1回の進路面談をしていただき、自分がどのような人間で、将来どのような姿を目指すのかを明確にできました。

遠藤さんから見た上野学園の進路指導について教えてください。

遠藤さん 生徒の思いを大切にしながら、確実にレベルアップできる進路支援をしてくれます。私は塾なしで大学に合格しましたが、先生方が信念を深める機会を与えてくれ、最後まで支えてくれました。
藤井先生をはじめ、国語科の先生による小論文添削や、多くの先生方による面接練習が充実していました。必要なスキルを一人ひとりに合わせて的確に指導し、生徒の思いを尊重しながら徹底的にサポートと伴走をしてくれたことが、合格への大きな力となりました。

夢の実現に向けての一歩

これからの目標や目指している将来像を教えてください。

遠藤さん 現在目指している職種は、研究者兼難民高等弁務官事務所教育部門への所属です。将来は、現代の民族問題を解決し、減少に貢献したいです。そのために過去の民族迫害の歴史や影響を受けた文化を現地の言語で理解し、民族問題解決の糸口を見出す研究に取り組みたいと考えています。また、研究者として教壇に立ちながら、UNHCR教育部門にも所属し、教育を通じて世界の課題解決の最前線に立ちたいと思っています。

編集後記

上野学園の進路指導は、生徒の主体性を育みながら、一人ひとりに寄り添った支援を提供しています。その結果、難関私大への合格者を多数輩出し、特に推薦入試を活用して早期に志望校合格を果たす生徒が多いことが印象的でした。生徒の可能性を最大限に引き出し、夢の実現をサポートする進路支援が着実に成果を上げています。

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