新コース設立!「英語の佼成」から「グローバルの佼成」へ

佼成学園女子中学高等学校
2025年から、中学校がグローバルコースとリベラルアーツコースの2コース制となる佼成学園女子中学高等学校(以下、佼成女子)。今回は、グローバルコース 1期生を含む2025年度の中学入試について、広報部長・楓淳一郎先生とともに振り返り、両コースそれぞれの魅力を解説いただきました。「英語の佼成」と名高い佼成女子ですが、これからは「グローバルの佼成」へと変化するのではないか。そんな期待を持てるインタビューとなりました。
広報部長・楓淳一郎先生

【2025年度入試】説明会を通して理解度・志望度がアップ

2025年度の中学入試について、例年から変化はありましたか。

楓先生 まず受験者数・入学者数ともに、例年よりも増加しました。中でも、2科・4科といった教科型入試の受験生が増えた点は興味深く感じましたね。またその上で、第一志望者数が伸びたことも嬉しい変化です。

第一志望者数が増加した理由はどこにあるとお考えでしょうか。

楓先生 一つの要因となったのは、説明会ではないでしょうか。説明会ごとに別の生徒や卒業生が登壇し、さまざまな体験談をお聞きいただきます。また職員がお馴染みの内容を紹介する際も、回によって少し異なる視点で伝えるよう工夫しました。お越しになる度に新しい発見があったのではないかと思います。

その結果、説明会にリピート参加してくださる生徒や保護者が増えました。入学前から顔見知りになるご家族もいるほどです。毎回新たな佼成女子を知ることで理解度が深まり、「佼成女子へ入学したい」と強く感じていただけたように思いますね。

保護者アンケートでは「塾で勧められる理由が分かりました」「もっと早く説明会へ参加すれば良かったです」といったコメントも寄せられます。ご満足いただける説明会ができたのだと実感します。

今回新設されたグローバルコースについて、1期生の動向はいかがでしたか。

楓先生 リベラルアーツコース2クラス、グローバルコース1クラス。こちらが、校内で予定していたクラス編成です。実は初めのうちは、新設のグローバルコースを第一志望とする生徒が多い状況でした。しかし結果的な受験者数・入学者数は、予定通りの比率になったのです。

この結果を生み出したのも、説明会ではないかと考えています。というのも、両コースの共通点やそれぞれの魅力について、丁寧にお伝えするよう心がけてきたからです。

生徒や保護者からすれば、新しく始まるコースが気になるのは自然なことです。その上「グローバルコース」という名前に対して「こちらの方が熱心に英語教育してくれるのではないか」と思う方もいるかもしれません。しかし実際には両コースとも、英語の授業数を週の3分の1も設けています。また海外研修はリベラルアーツコースでも実施します。その上でどの点が異なるのか、誤解を生まないようにじっくりとお伝えしました。その甲斐あってか、グローバルコースでもリベラルアーツコースでも「英語の佼成」という強みは変わらないのだと安心してくださる保護者が増えたのです。

学校説明会の様子1
学校説明会には生徒たちも参加
学校説明会の様子2
自身の体験談を語る生徒

「英語の佼成」らしい教育やフォロー体制に期待の声

佼成女子を志望する生徒や保護者は、どのような点に期待して入学を決めるのでしょうか。説明会などで実施したアンケートでは、以下の内容が注目されています。

受験生に対する熱意

「説明会では毎回さまざまな在校生や卒業生の声を聞けた」「説明会や入試当日で、校長先生が熱心に挨拶してくれる。このような学校は他にない」など、受験生とまっすぐに向き合う学校の姿勢に惹かれる保護者も見られました。

英語やグローバル教育

20年以上続く音楽・美術のイマージョン授業(英語ネイティブの教師が全編英語で行う授業)や、学校を挙げて英検対策を行う『英検まつり』など、佼成女子にはさまざまな名物があります。こうしたカリキュラムは、「ここまで英語教育に熱心なのか」と高く評価されています。

校内予備校

中2~高3を対象に、放課後や長期休みを利用して講習を実施する「校内予備校」。費用はプラスアルファであるものの、授業外でも手厚くフォローする体制に、魅力を感じる保護者は多いようです。

入試から、英語力を実践する英検や修学旅行、大学受験まで。生徒の「大切な勝負の日」を学校が一丸となって支える風土に、保護者が厚く共感していることがうかがえます。

英語教育授業の風景

中学から異文化理解を深め、いち早くグローバル社会で活躍できる人へ

改めて、グローバルコースとリベラルアーツコースの特徴を教えてください。

楓先生 2コース制の開始にあたり、まずリベラルアーツコースでは、これまで手がけてきた「探究型授業」をさらにアップデートします。教科横断型授業にも取り組み包括的な教養を身につけるのに加え、英語力や国際理解も深めます。誤解を恐れずに言えば、リベラルアーツコースも充分に“グローバルコース”なのです。

その上でグローバルコースは、いわば“超・グローバルコース”です。例えば海外研修。リベラルアーツコースでも中3でニュージーランドへの修学旅行や中期留学がありますが、グローバルコースでは中1で韓国、中2でフィリピンへの研修があります。そのために第二外国語も学び、中1で韓国語、中3でフランス語またはスペイン語に触れます。

「英語の佼成」とありがたい評価をいただいていますが、あくまで語学力は、世界へ出るための手段に過ぎません。感受性のみずみずしい中学3年間で、少しでも多く世界の「今」に触れて、異文化理解を深めるのです。長年にわたって英語・グローバル教育に力を入れてきた佼成女子のノウハウを、さらに発揮していく所存です。

グローバルコースへ入学した生徒には、どんなことを期待しますか。

楓先生 国際感覚の客観的思考を、10代のうちから身につけてほしいですね。「“日本の当たり前”が“世界の当たり前”ではなく、自分とは異なるものさし、価値観で生きる人や国が存在する」という事実を、自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じる。その経験こそが、国際社会を生きるはじめの一歩です。

日本国内では、地域ごとに文化が多少異なってもベースは共通しています。例えば関東出身の人が関西へ転勤しても、言葉や文化の面でそこまでハードルを感じません。しかし、海外転勤となればどうでしょうか。

佼成女子の卒業生の中には、「先日モロッコへ行ってきました」「サウジアラビアで仕事することになりました」と、海外での活躍を報告してくれる人も珍しくありません。言語や価値観が大きく異なる場所でも、しなやかに活躍できる。そんな女性を今後もたくさん育てていきたいですね。

国際社会で活躍できる女性に、いち早く成長できる。それがグローバルコースなのですね。

楓先生 はい。ぜひ人や国の架け橋となって、平和な社会を実現するグローバルリーダーになってほしいです。また世界を知ることで、日本という国にとらわれず、自分に合った生き方を見つけることもできるのではないでしょうか。

しかし再三申しあげますが、リベラルアーツコースでも、グローバル人材への道は拓けます。さらに言えば、進級時にコース変更のチャンスもあります。リベラルアーツコースで入学した生徒がグローバルコースへ、その逆への変更も可能です。入学後にさまざまなことを学ぶうちに、自分の挑戦したいことが見えてくるでしょう。学校としても、一人ひとりの変化に柔軟に対応したいと考えています。

私立中学受験を意識してから、佼成女子を知る方も多いかもしれません。しかしここで6年間を過ごした後、「佼成女子を選んで良かった」と心から思っていただけるのではないでしょうか。

編集後記

佼成女子が育てるのは、「英語を話せる人」ではなく「グローバルに活躍できる人」。2025年からはグローバルコースとリベラルアーツコースの2コース制となりますが、その違いはグローバル人材になるためのアプローチに過ぎません。説明会ではより詳細に説明してもらえるため、ぜひ複数回の参加をおすすめします。きっと「自分に合うのはこちらのコースだ!」と確信できるでしょう。

イベント情報

イベント名 日時
春休み学校見学会のお知らせ 2025年3月22日(土) 10:00~11:30
3部制(13:00~ / 14:00~ / 15:00~ のうちいずれか)