うちの生徒はココが凄い!先生が語る目黒日大生の魅力

目黒日本大学中学校高等学校
2019年に目黒日本大学中学校高等学校(以下、目黒日大)として1期生を迎えてから今年で5年目。今回は、中高一貫統括主任・徳田梨沙先生と、中学校統括主任(3〜5期)・山本堅太郎先生にこれまでの5年間を振り返りながら、生徒たちの成長、そして「これぞ目黒日大生!」とも言える学生たちの魅力について語っていただきました。また記事後半では同校の適性検査型入試のポイントについてもお伝えします。

生徒とともに歩んだ中高一貫部の5年間

先生方からご覧になった目黒日大生の特徴について教えてください。

徳田梨沙先生
1・2期生の統括主任でもあった徳田梨沙先生。担当教科は社会科地歴公民科。女子バレーボール部の顧問も務めています

徳田先生 全体的に明るくて積極的です。本校では学校説明会に向けて、学校案内や受付を手伝ってくれる生徒を募っていますが、毎回50名を超える応募者がいます。あまりにも多くてどこを手伝ってもらおうかと悩むぐらいです。個別相談会でも保護者の方から「生徒さんが積極的に声かけされてすごいですね」とか、「とても丁寧に説明いただいた」と言っていただくことが多く、嬉しいと同時に、私たちにとっても励みになります。

山本先生 私から見ると、人なつっこい生徒が多いです。でも割とストイックな面もありますよ。例えば、勉強で分からないところがあると積極的に質問してきますし、自ら学習できる生徒が多い。試験が近くなると、自分たちで取り組もうという姿勢を見せています。ここ数年、学力の面で着実に力をつけていると感じるのは、そうした部分があるからでしょう。

生徒が成長したなと思うところは、どんなところですか。

徳田先生 度胸がついたな、と思います。探究学習の一貫で「IP(Inquiry Program)」の授業(※)があり、高入生の子たちと一緒に行うのですが、最後に成果を発表します。高入生はあまり前に出て発表したがらないのに対し、中高一貫部の生徒は、自分から発表したいと申し出る子が多いです。生徒たちは、中学の探究学習で力をつけてきました。そんな自分たちの力を見て欲しいという自信の表れかもしれません。

※企業インターンワーク。企業から出される指令に答えるという形で、企業と社会のかかわりについて学ぶ。チームでの話し合いやリサーチ、プレゼンテーションを行う。年度末には発表コンクールを実施。

山本堅太郎先生
山本堅太郎先生。担当教科は芸術科(音楽) 。吹奏楽部・合唱学部の顧問も務めています

山本先生 中学1年生は、入ってきたばかりの頃は“小学7年生”といった印象ですが、年々入試倍率の上がってくる中で合格した生徒たちなので、学習には本当によく取り組んでいます。2年生は、友達を温かく受け入れるような優しい子が多いです。また通常、中だるみしてしまう頃ですが、そういう部分は見られません。3年生になるともう高校生に近い雰囲気です。特に夏を超えると顔つきも変わります。ただ総じて優しい子たちが多いのはどの代にも言えますね。きっと1・2期生を見てきている、自分たちもそうなろうと思っているのでしょう。

生徒たちの成長を感じた中高一貫イベントのクイズラリー

一番成長を感じたエピソードはありますか。

徳田先生 4月末に中高一貫の生徒全員で、「縦割りクイズラリー」をいうイベントを実施しました。中学部も含めて、7〜8人のグループに分かれ、校内や目黒区内の各所に設置されたクイズを解いていくものです。
心配だったのは年齢差です。当日に初対面で、かつ中学1年はまだやんちゃな部分もあるので、高校生たちがうまくフォローできるだろうか危惧していました。でも振り返りのアンケートを見ると、「先輩たちがすごく良くしてくれた」とか、当日雨だったのですが「解答を書いているときに傘を持っていてくれた」「靴紐を結んでいるときに待っていてくれた」といった報告があり、些細なことですが、気遣いができるようになっていたんだと感じました。

クイズラリーの説明会を聞く生徒たち
クイズラリーの説明会
グループ分けでの生徒たち
初対面!ドキドキのグループ分け
クイズと解く生徒たち
最初に校内を回りながらクイズを解いていく
用意されたクイズの内容
用意された問題
グループでクイズを解き合う様子
さまざまな問題が用意された
グループでクイズを解き合う様子
グループみんなで解き合う
タブレット端末をつかってクイズを解いている生徒たち
タブレットで調べながら問題に取り組む生徒たち
校外のクイズチェックポイントで
クイズは校外にも!附属自然教育園でもクイズ
表彰式
表彰式

山本先生 私も「縦割りクイズラリー」ですね。あるグループがちょうどタレントのロケ現場に遭遇したそうなのですが、その中の中学1年生がロケを見ていたくて動きたくないと言い出したらしいのです。そうしたら中学3年生のある男子生徒がその生徒をおんぶして戻ってきた。反抗期まっしぐら、話しかけてもあまり答えない感じの生徒なので、そんな行動をするとは思わずびっくりしました。

下級生と一緒に行動することも大事なことなのかもしれませんね。

山本先生 私たちの前では普段は見せないですが、外では目の前の後輩たちに対して、ちゃんと対応できている。成長している部分なのかなと実感した出来事でした。

生徒たちの成長を促す指導とは

生徒を指導する際にこころがけていることがあれば教えてください。

徳田先生 生徒たちが自主的に発言し行動することは大切にしたいと思っています。特に1期生が行うことを下級生たちは見ています。自分たちの行動が後輩たちにつながるということから、自分で考え行動する時間を多く作ることを意識しています。

山本先生 中学時代は成長のスピードも速いです。1年生は生活の基礎、自分がされて嫌なことは他人にしないなど人としての振る舞いを考えられるように育てていく。また私自身も中学生の子どもを持つ親として、保護者の立場になって考えてみるということを心がけています。

山本先生(右)、徳田先生(左)談笑中の様子
生徒について話し出すと止まらない徳田先生と山本先生。職員室でも「中高一貫部の先生は生徒の事となると結束力高い!」と言われているそうです

目黒日大が求める生徒にあわせて作問。目黒日大の適性検査型入試

同校では適性検査型入試で入学する生徒も年々増加。学校でも適性検査型で入学する生徒に期待を寄せています。 広報部主任の天野正貴先生に来年度の適性検査型入試について、対策ポイントをおうかがいしました。

適性検査型入試で求める生徒像を教えてください。

天野先生 問題文を早く読むことができ内容理解が瞬時にできる力。そして、その文章から推測されること、必要な資料の読み取りなどの力は必要不可欠です。本校では一問一答で終わることなく、その後の事象まで考えることのできる受験生を求めています。

適性検査型入試で入学された生徒はどんな生徒たちでしょうか。

天野先生 入学直後は教科型の学習に苦戦する生徒も見られました。しかし我々が求めている力は、むしろ中学3年以降で発揮されると考えています。実際に適性検査型で受験した生徒のほとんどは、高校2年で成績上位者に位置しています。自分の意見を反映することができ、考察し、相手の意見を受け入れながらも説得させるだけの資料を自分たちでまとめる力が備わっています。

適性検査型入試の傾向と勉強する上でのアドバイスをお願いします。

天野先生 受験生の大半は都立桜修館を第一志望に考えています。桜修館型の出題傾向ではなく、目黒日大が求める生徒にあわせて作問していますので、是非、過去の問題を学校のWebサイトよりダウンロードしていただき、取り組んでほしいです。日頃から長文を読み、要約する練習をすると良いと思います。

適性検査型入試で受験をしようと考えている受験生・ご家庭へのメッセージをお願いします。

天野先生 まずは第一志望の公立中入試に向けて、しっかり対策してください。本校の適性検査型入試は2月2日に実施されます。通常合格の他にも、特待選抜(学業奨学生)での合格も出しているので、前日の力試しにはぜひ、目黒日大の適性検査型Ⅰ・Ⅱを受験していただきたいと思います。

編集後記

目黒日大では、生徒の良いところを見た際は、積極的にご家庭へ伝えているそうです。学校からの電話でびっくりする保護者もいるそうですが、「自分の子どもを褒める電話がかかってきたら嬉しいでしょ」と山本先生。保護者と一緒に生徒を育てていこう、先生方のそんな気持ちが溢れていました。

イベント紹介

イベント名 日時 備考
第3回学校説明会 10月21日(土)14:30~ 生徒による学校説明あり
第4回学校説明会 11月25日(土)14:30~ 生徒による学校説明あり
第5回学校説明会 12月16日(土)14:30~