
4種類の入試形態では合格者の平均得点はおおむね60%前後
目黒日大の2025年度の中学入試に関して、広報部主任の天野正貴先生に総括していただきました。

2025年度の中学入試について特徴的だった点を教えてください。
天野先生 出願数は1,032名で、うち男子が522名、女子が510名という内訳でした。男子の数が女性を上回ったのは2022年度の中学校入試以来でした。
やはり東京在住の受験者が多かったのでしょうか。
天野先生 そうですね。例年どおり、受験者の居住地は大田区、品川区、目黒区、港区、世田谷区、渋谷区、文京区が多かったです。加えて、埼玉県や千葉県のほか、神奈川県でも日大藤沢との併願があったことから、広範囲にわたって受験していただけたという実感があります。本校に通いやすい東急目黒線や東急東横線だけでなく、相鉄線沿線の受験生も増えています。
入試は、国語・算数・理科・社会の「4教科型入試」、算数と理科の合教科型の「算理入試」、読解力や意見構築力、あるいは社会分野と理科分野を合わせた基礎学力を測る「適性検査 Ⅰ型・Ⅱ型」、国語・算数の「2教科型入試」の4種類が用意されました。
天野先生 学校説明会などで伝えてきたように、いずれの入試形態でも合格ラインは60%を目指してほしいというメッセージがしっかり届いていたように感じています。合格者の平均得点もおおむね60%前後でしたが、2月2日の適性検査 Ⅰ型・Ⅱ型と4教科型入試の実倍率が高く、合わせて70%が必要の入試回となりました。算理入試も合格者平均が60%を超えていますし、来年度の志願者の方には、どの入試形態にせよ、70%は取れるように過去問題の演習をしていただきたいと思っています。
受験生の併願校に傾向はあったのでしょうか。
天野先生 4教科型入試では日本大学が男子の1位、女子の3位と、私たちと同じ日本大学の付属校が上位にランクインしています。男子だと、日大豊山も多かったですね。そのほか、男女ともに法政大学第二、文教大付属、青陵、多摩大目黒、成城学園なども併願先となっていました。
中学入試結果(過去7か年)※( )内は前年比
令和1年
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令和2年
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令和3年
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令和4年
|
令和5年
|
令和6年
|
令和7年
|
|
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出願者数
|
677名
|
797名
(118%)
|
1,028名
(129%)
|
1,165名
(113%)
|
1,464名
(126%)
|
1,177名
(80.4%)
|
1,032名
(87.7%)
|
受験者数
|
290名
|
313名
(108%)
|
476名
(152%)
|
519名
(109%)
|
614名
(118%)
|
563名
(91.7%)
|
505名
(89.7%)
|
合格者数
|
119名
|
165名
|
165名
|
168名
|
181名
|
172名
|
166名
|
実倍率
|
2.44
|
1.98
|
3.01
|
3.24
|
3.39
|
3.27
|
3.04
|
志願者情報 ※( )内は2024年度の数値
実施日
|
2月1日
|
2月2日
|
2月4日
|
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AM/PM
|
AM |
PM
|
AM |
PM
|
|
科目
|
4科
|
算理
|
適性Ⅰ・Ⅱ
|
4科
|
2科
|
出願者数 |
193
(211)
|
150 (164) |
59 (57) |
268 (293) |
362
(388)
|
受験者数 | 146 (152) |
83 (93) |
56 (53) |
146
(173)
|
260
(261)
|
合格者数
|
47
(44) |
21
(22)
|
17 (14) |
30
(35)
|
51
(50)
|
学業奨学生数
|
– | – | 2 | – | 5 |
合格倍率
|
3.11
|
3.95
|
3.29
|
4.87
|
5.10
|
2025年度受験者の志望理由や目黒日大に期待することとは?
目黒日大では入試当日に保護者アンケートを実施しています。志望理由や親として目黒日大に期待することを紹介します。
志望理由について
・友人のすすめやSNSの口コミの良さも心に残りましたし、説明会での先生方の印象がとても良かったです。校長先生の人柄と天野先生のお話を聞いて毎回自然と涙ぐんでいました。
・説明会での先生方のお話がとても熱心で、「子どもには失敗をたくさんしてほしい」という内容に共感したため、受験したいと思いました。また、子ども自身は通学のしやすさや制服の選択肢の多さ、校舎に魅力を感じていました。
・説明会に参加した際、在校生たちが全員きちんとあいさつしてくれたことが子どもにとってとても安心できたようで、本人が「ここがいい」と第一志望に決めました。少人数制の学校なので、先生たちの目が行き届いているのだなと思いました。また、校舎が綺麗で、派手な生徒がいない点も好印象でした。


目黒日大に期待すること
・信頼し合える友達と、貴重な青春期を過ごし、楽しいこともつらいことも悔しいことも経験してともに乗り越えてほしいです。オーストラリア研修という全員参加があることで、目標に向けて英語をたくさん吸収してほしい。
・説明会に参加して生徒さんが能動的に参加しているところを見受けて、雰囲気がわが子に合っていると知りました。目黒日大なら自発的にたくさん経験を積みながら成長させてくれるカリキュラムが充実していると思い、その部分に期待しています。
・6年間楽しくのびのび充実した学校生活を送れるよう、共学や大学付属校であることを生かした経験や学びをサポートしていただきたいです。また生徒たちに親身に寄り添い、お互いを思いやる人間力を育む教育を期待します。
・高校6年間の学習を5年間で身につけるという学力の充実、フィールドワークとプレゼンテーション、自ら調べ自ら考える学習態度の獲得、授業とサポートセンターの両面からの丁寧な学習指導を通じて、わが子が難聴というハンディキャップを克服して成長する場となってほしいと思います。


在校生が登壇する学校説明会で生の声を届ける!
学校説明会を含むイベントが2025年5月に本格的にスタートします。公開行事の特徴について、天野先生にお話をうかがいました。
目黒日大の学校説明会にはどのような特徴がありますか。
天野先生 私たちは学校説明会などで「偏差値が高い学校に進学することが必ずしも幸せではない」と伝えています。そうした学校説明会に参加した受験生の保護者からは、在校生の様子、教員の熱意、きめ細やかな対応などについて、熱烈なメッセージをいただいています。
保護者からの信頼の現れですね。
天野先生 受験生の親御さんも含め、本校の中身について理解している保護者からすると安心感があるのだと思います。また、「目黒日大生として目指すべき姿」を示す「学校ルーブリック」については大変、評価していただいている実感があります。
学校説明会では在校生が活躍するとうかがいました。
天野先生 学校説明会の登壇については、学年教員で打ち合わせをして、そのときのテーマに一番合っている生徒に声をかけて、その生徒が自由にプレゼンを行います。台本やプレゼン資料もすべて生徒が作成し、生徒の生の声を届けるようにしています。
2024年度には中高一貫生の1期生が卒業しました。
天野先生 総合型選抜入試や学校推薦型入試で進学先を決めた生徒、日本大学の内部進学を決めた生徒、国公立大学の試験を受験した生徒など、校内はますます活気が出てきています。ぜひ今後の進路実績にも注目していただきたいですね。本校を受験していただく前に、学校説明会や文化祭のすずかけ祭(文化祭)などで必ず自慢の在校生の姿を見てほしいです。

編集後記
学校のある東京都に限らず、埼玉県や千葉県、あるいは神奈川県からの受験者数もいた事実は、学校の人気がさらに高まっていることを物語っています。天野先生が強調したように、在校生が生の声を届ける学校説明会は目黒日大の魅力を感じられる絶好の機会にほかなりません。5月17日(土)に行われる学校説明会にさっそく足を運んでみてはいかがでしょうか。
イベント紹介
学校説明会は、10月26日(日)、11月22日(土)、12月13日(土)にも予定されています。
イベント名 | 日時 |
---|---|
学校説明会① | 2025年5月17日(土) 14:30~ |
学校説明会② | 2025年6月14日(土) 14:30~ |
すずかけ祭(文化祭) | 2025年6月21日(土) 9:00~ 2025年6月22日(日) 9:00~ |
入試解説会(小学6年生のみ) | 2025年7月27日(土) 開場:9:00〜 授業開始:9:30〜 |
学校公開 |
2025年8月31日(日) 開場:9:00〜 授業開始:9:30〜 |