中学校も共学化!イノベーター育成を目指す進学校

明法中学・高等学校
新時代に必要な資質・能力の育成を目標とした「21世紀型教育」の推進がスピーディに進められている明法中学校高等学校(以下、明法)。次のステージは2025年4月から始まる「中学共学化」です。2019年4月に高等学校が共学化してから5年が経ったタイミングということもあり、期待が高まります。岡田貴之校長に、共学化の詳しいお話をうかがいました。

高校共学化から5年!中学校も変わる

中学共学化について岡田貴之校長にお話をうかがいました。

明法中学・高等学校の岡田貴之校長
岡田貴之校長(2023年4月に就任)

中学共学化の目的を教えてください。

岡田校長 明法中学・高等学校は1964年の創立以来、「この世に生を受けたことに感謝し、知性を磨き、良い習慣を身につけ、社会のため、国家のため、人類のために役立ち、世界平和に貢献できる人間を育成すること」を建学の精神として掲げ、男子校として教育活動を行ってまいりました。

創立から半世紀を経て、国際化が一層進展し、持続可能な社会を築いていくことが何より求められている社会情勢で、男女を問わず人間としての尊厳を認め合い、考え方や価値観の違いを乗り越えて協力し、互いを思いやれる人間に育てていくことが学校教育の重要な使命であると考え、2019年に高等学校を男女共学といたしました。

高校を男女共学化してから5年が経過し、すでに卒業生を2期送り出しましたが、その間にも、社会情勢は変化し、これまで以上にジェンダーの平等が求められ、多様性への配慮が求められる社会になっております。そこで、中学校段階から男女がともに学ぶ教育環境を作り、建学の精神をこれからの時代に合わせて実現していくことを考えました。

中学共学化にあたり、現在準備していることを教えてください。

岡田校長 2024年度から、明法中学校の教育プログラムを進化させます。約10年前から、明法中学校には、ロボットプログラミングなどを通じて科学的思考力や問題解決力を育てる「サイエンスGE」というプログラムがあります。

一方、併設される明法高等学校には、カナダへのターム留学を中心とした国際教育を通じて、世界に挑めるイノベーターを育てるGSPというプログラムがあります。2024年度から、このGSPをより充実させるべく、中学校に「GSPfoundation」というプログラムを新設し、高校でのターム留学に向けて、外部施設も活用した国際教育を行うこととしました。

中1ではGEとGSP両方の入門編を学び、中2~高1ではどちらか一方のプログラムを選んで深く学んでいきます。そして、高1の段階で、その集大成として、GEはプログラミングの大きな大会、GSPはターム留学に挑むことにしています。

2025年度からは、この新しいプログラムを女子にも提供することで、より教育効果の高いプログラムにしていくことを考えています。ちなみに、本校はすでに高校を共学化して5年が経過し、女子生徒の指導についても一定のノウハウが蓄積されています。小規模の学校ゆえ、部・同好会活動もほとんどが中高一緒に活動しており、高校生の女子生徒が中学生の女子生徒をフォローする環境が整っています。

「明法のこれから」が見えてくる!高校共学化から中学共学化まで

高校共学化に伴う教育内容の変化や進展を教えてください。

岡田校長 高校を共学化するにあたり教育内容を変更することはありませんでした。少人数教育で生徒と教員の距離が近いことや、施設が充実していることなどを気に入って入学してきた女子は、本校の良さを、その「パイオニア精神」でさらに良い方向に進めてくれています。特にカナダへのターム留学が中心となるGSPの取組みや、生徒会活動に関しては女子の活躍が目立っています。

明法中学・高等学校の生徒
ディスカッションなどのグループワークが多い明法の授業
明法中学・高等学校の生徒
分からないところを残さない丁寧な指導が少人数制の長所です

進路実績に変化があれば教えてください。

岡田校長 看護などの保健医療系学部や栄養学を志望する生徒が増えました。これは女子の志向もあると思いますが、一方で、生徒たちがコロナ禍を経験したことにも起因しているかと思います。

学校生活の変化を教えてください。

岡田校長 女子が入学してきたことで、生徒会活動、部・同好会活動が明らかに活発になりました。生徒会活動では、女子生徒が積極的に中心を担い、女子制服のオプション導入や、コンビニ自販機の導入など、生徒の学校生活をより充実させる動きを進めています。また、女子中心のダンス同好会・チアダンス同好会は、体育祭や明法祭でのパフォーマンス以外にも、クリスマスライブや新入生歓迎ライブなどで活躍を見せています。

明法中学・高等学校の生徒
制服の豊富なバリエーションにもご注目を

一方で、貴校の変わらない校風、受け継がれている伝統を教えてください。

岡田校長 創立以来掲げている少人数教育を土台とした「生徒と教員の人間的な触れ合いを大切にする」風土は受け継がれていると思います。時代の変化に応じて、プログラミングや英語のスキルを高める教育は、これからより充実させていきますが、多様化の進む世界の中だからこそ、一人一人が大切にされる世界が目指されるべきで、その原点は、本校の掲げる建学の精神の冒頭にある「この世に生を受けたことに感謝する」であることに変わりはありません。本校は自信を持って、この伝統を継続していきたいと考えています。

少人数制だからこそのきめ細かい指導が魅力

最後に入試情報と受験生に向けてのメッセージをいただきました。

現時点で決定している募集人数の変更や、入試変更点があれば教えてください。

岡田校長 今のところ、募集人数は男女合わせて60名を予定しています。入試に関しては現在検討していますが、現在の入試傾向から大きく逸脱することは考えていません。

明法中学・高等学校の生徒
音楽教育にも力を入れる明法。心も育つ環境です

受験生へのメッセージをお願いします。

岡田校長 少人数であることを活かして、基礎学力向上のためのきめ細かい指導を行っているとともに、創立以来、理科専門棟で行われる理科実験授業や、プロ講師5名を揃えた器楽の授業などの「本物に触れる教育」を大切にし、生徒の知的好奇心を育て、教養を身につけさせています。また、広いキャンパスはスポーツ環境としても優れていて、部活動も盛り上がっています。明法の6年間で、学力以外の面でも大きく成長していきましょう!

編集後記

共学化という大きな舵を取り始めてからも、時代から求められる流れに寄り添いながら前進することを止めない明法。今では女子が周囲を先導する姿もよく見られるようになりました。開校以来、半世紀の間に卒業していった多くの方々とともに積み重ねてきた伝統こそが、現在の明法を特色づけているのではないでしょうか。