
カナダでの学びの面で特に印象に残っていること
特進コースのA.I.くんはカナダ修学旅行でバンクーバー市に10日間、スーパーイングリッシュコース(以下、SEC)のA.I.さんはカナダ語学研修でデルタ市に3週間滞在しました。中学3年次の夏の経験はどのような成長につながったのでしょうか。


カナダ修学旅行とカナダ語学研修それぞれの概要を教えていただけますか。
A.I.くん 僕が参加したカナダ修学旅行は、夏休み期間中の高校で現地の先生から英語で授業を受けるというものです。ホームステイは一家庭に2人ずつで、ショッピングやハイキングの時間もありました。
A.I.さん カナダ語学研修では、英語を第二言語としている人向けのプログラムに参加しました。SECの8人がデルタ市の2校に分かれて英語を学んできました。ホームステイは一家庭に1人ずつという形です。
カナダに向かう前に特に力を入れた事前学習を教えてください。
A.I.くん 英語のコミュニケーション力を伸ばす「ACE(エース)プログラム」の授業は、3年生になってより真剣に受けました。それから学校で使う『キクタン【Basic】4000語レベル』という単語の教材を読み込み、分からない言葉があればマーカーをつけるなどして、カナダで使えるように意識しました。
A.I.さん 私は日常的な会話でつまずきたくなかったので、語学研修のしおりのような『カナダファイル』という冊子に掲載されている頻出フレーズを繰り返し読みました。たとえば「~してもいいですか」と聞く際に「Can I〜」や「May I~」と言うことをしっかり覚えて、カナダでもうまく使うことができました。


学びの面で特に印象に残っていることを教えてください。
A.I.くん 午前中に鮭の生態などについて学び、午後に孵化場を訪れ実際に鮭を見たのはいい思い出です。英語で生物について教わったのですが、教科の枠にとらわれない学習内容が刺激的でした。
A.I.さん 私のクラスには中国人やインド人、ウクライナ人などいろいろな国の生徒がいたのですが、みんながそれぞれのアクセントや発音で自信を持って英語を話していました。そうした姿を見て「別に綺麗な発音にこだわらなくていいんだ!」と思えたのが大きな収穫でした。
ホームステイ先での思い出はありますか。
A.I.くん 「スマホは部屋に置いてきて」と言われ、夕飯の際に英語でコミュニケーションをとり続けたのはいい経験になりました。身振り手振りを交えれば、何とか通じるものだと感じました。
A.I.さん 土日はホストファミリーと一緒に過ごすのが基本で、山登りに連れていってもらったのは楽しかったです。学校でも家でも英語漬けだったので、英語力は間違いなく磨かれたと思います。
親元を離れ、英語漬けの環境で過ごす中で起きた変化とは?
A.I.くんもA.I.さんも、カナダでは英語力以外の面でも成長したと話します。



カナダ訪問で大きく成長した部分はありますか。
A.I.くん ホストファミリーと過ごしたり、友達と英語で授業を受けたりするなかで、「恥ずかしがっていては何も始まらない」ということに気づきました。英語を一生懸命に話して、人見知りだった自分の殻が破れた感覚があります。帰国後は何事も積極的に取り組むようになり、前から興味があった自宅の周辺の清掃ボランティアも始めました。
A.I.さん 日本のように「察してくれる文化」ではないので、自分の意思を伝える大切さを学びました。そのうえ、一人きりでの通学や、海外から来たクラスメイトとオールイングリッシュの授業を受けた時間を通して、自信がついた気がします。私も以前より積極的になったと思いますし、合唱発表会の実行委員に立候補できたのもカナダでの経験のおかげだと感じています。
カナダでの経験をどのように生かしていきたいですか。
A.I.くん 英語力をもっと伸ばしていきたいです。帰国後に英検3級を受検した際、二次試験のリスニングやスピーキングがよくできた実感があります。家族でオーストラリアに行く予定があるのですが、そのときは積極的にコミュニケーションをとりたいです。
A.I.さん さまざまな価値観や異なる文化に触れて世界観が広がりましたし、海外の大学で学びたいという思いが強まりました。ジャーナリストになる勉強をしたいので高校でも英語力を高めていきたいと思います。
「英語が通じた」「自分でやり遂げられた」という成功体験
過去にはカナダ修学旅行を、今回はカナダ語学研修を引率した広報部の清水直子先生にこのプログラムについて語っていただきました。

カナダ訪問の意義をどう捉えていますか。
清水先生 まず、親元を離れて異国の地で10日間または3週間ホームステイをするという点に意味があると感じています。独り立ちのための第一歩ですね。プログラムを終えて空港で出迎えた際の表情はみんな一様に輝いています。それは「英語が通じた」「自分でやり遂げられた」という成功体験があるからだと思います。それから、友人同士のきずなが強まる点にも価値を感じています。
特色的な事前準備はありますか。
清水先生 中学1年次から、ネイティブの先生のもと、オールイングリッシュで行われる授業を設けています。3年次にカナダで英語ができるだけ通じるように、1年次から全員が英語でスピーチをしますし、本校の教員が作成したカナダに関するプリントを朝学習の時間に取り組むことで、カナダの文化や特色についての学習を重ねていきます。
帰国後の事後学習はいかがでしょうか。
清水先生 カナダ訪問前に準備した日本との文化比較を、実際の体験を反映して完成させた資料を日本語で発表しました。SECの授業では、印象に残った出来事を英作文で書く授業もありました。
今後、カナダ訪問をどのように発展させていきたいですか。
清水先生 この取り組みは30年以上の歴史を持つものですし、今後も生徒たちが多様な価値観に触れて、広い視野で世界や自分の未来を見られるような機会として展開していきたいです。2025年度からは高校2年生が台湾訪問を行う予定で、そちらも成長の場になるといいなと考えています。
編集後記
海外への修学旅行や語学研修では英語力の向上に目が行きがちですが、目白研心のプログラムはそれだけにとどまりません。カナダにホームステイして学ぶ中で、生徒たちは積極性や自信を身につけてきます。清水先生が話したように、海外での成功体験はかけがえのないもの。目白研心のグローバル教育は、中学3年次に人間として一回り成長する場を提供しています。
イベント情報
どちらの説明会もお申し込みが必要です。
イベント名 | 日時 |
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第6回 中学校説明会(小6のみ) | 2025年1月11日(土) 10:30~ |
第7回 中学校説明会(小1〜小5) | 2025年3月22日(土) 10:30~ |