短期留学で広がる未来!マルタとセブで体験する成長の旅

武蔵野中学高等学校
武蔵野中学高等学校(以下、武蔵野)では、生徒たちが多様な文化や価値観に触れることを目的とした短期留学プログラムを実施しています。マルタ島短期留学では約2週間にわたり英語と現地の文化を学び、セブ島の語学研修では1週間で英検取得を目指し、個別・グループレッスンを朝から夕方まで集中的に行います。今回は、英語科主任で海外事業部を担当する山﨑幸之助先生と、マルタ島に留学した武藤さん、セブ島に留学した二宮さんに、それぞれお話をうかがいました。

憧れの海外離島に短期留学 その背景は?

武蔵野中学の生徒は、英語に力点を置いた「インテンシブステージ」へ進学します。そのインテンシブステージの1年次に「マルタ島2週間短期留学」か「ニュージーランド3ヶ月留学」を選べます。また、希望者にはセブ島での1週間短期留学も用意されています。

マルタ島とセブ島が短期留学の渡航先に選ばれた理由を教えてください。

山﨑先生 マルタ島は、ヨーロッパ有数のリゾート地で、世界中から英語学習者が集まる環境が整っていることに加え、キリスト教文化や歴史を感じられる魅力的な土地だからです。一方、セブ島は日本からのアクセスが良く、語学学校の支援体制が充実しており、英語を集中的に学ぶのに適した場所として選びました。

マルタのビーチ
ヨーロッパ有数のリゾート地マルタ
セブでの集合写真

国内ではできない貴重な体験からの学び

マルタ島やセブ島への短期留学は「うまくコミュニケーションがとれるだろうか」「友達ができるだろうか」といった不安を抱えて出発する生徒が少なくありません。しかし、帰国後にはその留学経験が大きな糧となり、自己成長へとつながっています。

留学に備え、特に意識して取り組んだことを教えてください。

武藤さん まずは英単語を集中して覚えることに重点を置きました。また、ネイティブの先生とのコミュニケーションを大切にし、積極的に話すよう心がけていました。

二宮さん 単語テストの勉強を強化しました。さらに、ネイティブの先生の授業でも、分からない単語や言い回しがあればすぐに調べたり、質問をしたりと自分から積極的に動くようにしていました。

留学期間中の1日の生活を教えてください。

武藤さん マルタ島での1日は、午前中は英語のグループレッスンで自己紹介やディスカッションに挑戦しました。午後はさまざまなアクティビティを通じてマルタの文化や自然を体験しました。例えば、マルタの歴史を知る映画鑑賞、そのほかにも、ホテルのプールに入ったり、ビーチのサンセットウォークを楽しんだりしました。
週末は、ブルーグロット(青の洞窟)探検やマルタ最大の漁村「マルサシュロック」へ行ったりと、貴重な体験ができました。

マルタにて仲間との記念写真
マルタの街を仲間と散策しました
マルタ授業風景
K.M.さんの授業風景
クルーズ船に乗って海からマルタの景色を楽しむ
クルーズ船に乗ってマルタの景色を楽しみます

二宮さん セブ島での1日は、朝の単語テストから始まり、50分×7コマのオールイングリッシュの授業が行われます。研修3日目からレッスン内容が本格化し、4コマのマンツーマンレッスンでは講師との会話を楽しみ、残り3コマのグループレッスンでは仲間と助け合いながら学びます。昼食をはさみ、17時過ぎに授業が終了した後は、自由時間を過ごしました。

セブでの授業風景
現地講師による授業風景
セブでの授業風景
ジェスチャーを交えながら取り組みます
セブでの昼食風景
仲間との楽しい昼食タイム

留学中の授業で苦労したこと、そこから感じたことを教えてください。

武藤さん 毎回、200字の英文を書く課題があり、とても苦労しました。内容は英検2級レベルで、日本の授業より難しく感じましたが、新しい知識を得る良いきっかけとなりました。

二宮さん 自分が伝えたいことを英語でうまく表現できなかったことに苦労しました。もっと単語力があれば、文法が完璧でなくても思いを伝えられたのではないかと感じています。

留学先での交流について教えてください。

武藤さん マルタ島では、日本から参加した他校の生徒たちとホテルのプールサイドで卓球をしたり、カフェで頼んだピザを囲んでピザパーティーを楽しんだりと、日本ではなかなか味わえない経験ができました。また、ルームメイトが同世代のヨーロピアンだったこともあり、すぐに打ち解け、徐々に英語でのやり取りが増えていきました。

マルタにて海をバックに記念写真
マルタの美しい景色をバックに
マルタの海をバックに記念写真
マルタのビーチを仲間と一緒に散策しました

二宮さん 日本人が経営する寺子屋で、子どもたちとお互いが用意したアクティビティを通じて交流しました。英語でのしりとり(Word chain game)では、レッスンで習った英語力を活かし、楽しくコミュニケーションを図ることができました。また、寮のプールに入ったり、他校の研修生と交流したりと、授業外の時間も充実していました。

寺子屋にて子供たちと交流
寺子屋にて子どもたちとアクティビティを楽しみました
寺子屋にて子供たちと交流
子どもたちと笑顔で記念撮影
セブでの仲間と記念写真
交流の深かった仲間たちと

この留学が自身の成長につながった出来事を教えてください。

武藤さん マルタ島の研修終盤には100語以上の英語エッセイライティングに挑戦しました。高度な授業でしたが「何とか食らいついていこう」という思いで頑張れました。英語力の未熟さを感じながらも、周囲の人たちと協力しながら成長できたことが自信につながったと感じています。

二宮さん 正しい英語が使えなくてもジェスチャーを交えることで意思疎通ができ、伝わったときのうれしさは大きな励みになりました。この経験を通じて「もっと英語を話せるようになりたい」と強く思えるようになったことは、自分の成長だと感じています。

帰国してから英語に対しての意識は変わりましたか?

武藤さん 帰国後は毎日の単語テストで満点を目指し、一層努力を重ねています。また、英語の授業を以前より集中して取り組み、積極的に発言するよう心がけています。

二宮さん 帰国後は、英検も受験する予定なので、単語や文法の勉強だけでなく、日頃からライティングを意識した勉強を心がけるようにしています。先生に英文を添削してもらいながら、より実践的な学びを続けています。

早いうちから世界の多様性を感じ取ることの大切さ

国際教育の需要が高まる中、短期留学は早い段階で世界を感じ取れる有意義なプログラムです。

留学に参加した生徒に見られる成長や成果について教えてください。

山﨑先生 参加前は、語学力やコミュニケーションに対する不安を抱える生徒がほとんどです。しかし、少人数での丁寧な指導や現地の文化に触れる中で、自ら積極的に物事を伝えようとする意欲が高まっていく姿が見られます。
語学面では、思うように伝えられない悔しさが逆にモチベーションとなり、英語学習への意欲が一層高まる生徒が多いです。現地の文化を体験することで、それ以降の進路決定の材料としている生徒が多くいます。

国際教育分野における今後の取り組みや展望について教えてください。

山﨑先生 ただ海外に出て英語や異文化体験をして終わるのではなく、生徒一人ひとりの興味関心にまつわる探究活動や、国内外におけるキャリア教育を実施していきたいと考えています。

中学受験に挑むご家庭にメッセージをお願いいたします。

山﨑先生 武蔵野では「英語を勉強する」というよりも「英語を通して学びを行う」ことを目標としています。言語はあくまでツールであり、それを使って自己表現できる能力を育てることが重要です。
今後社会に出て「大きく羽ばたきたい」という、意欲ある受験生の方々をお待ちしています。

編集後記

武蔵野の短期留学プログラムが、単なる英語学習にとどまらず、生徒一人ひとりの成長を大きく支える存在であることを実感しました。マルタ島やセブ島での体験が新たな価値観や視野の広がりをもたらし、帰国後の学びに対する意欲を高めている姿はとても印象的です。今後、短期留学を経験した生徒たちが国際的な場で活躍することが期待されます。

イベント紹介

イベント名 日時
書き初め教室 2024年12月26日(木) 10:30~12:00
第6回中学説明会 2025年1月11日(土) 13:30~15:00