学校探検「ミステリースクール」で出会う!たまひじ自慢の先生

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校
多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校(以下、たまひじ)では、8月23日、小学4〜6年生を対象とした学校説明会「ミステリースクール」が開催されました。「夏の夜の学校探検」と銘打ち、参加者はグループに分かれ、夜の校舎を探検しながら謎解きに挑戦。自然と先生と会話を交わし、学校の雰囲気や先生方の人柄にふれることができるユニークな企画です。今回は、このイベントの模様をレポートするとともに、たまひじが誇る“自慢の先生”をご紹介します。

夏の夜の学校を探検!「ミステリースクール」で謎解き体験

8月23日、たまひじの校舎で開催された学校説明会「ミステリースクール」に参加しました。対象は小学4〜6年生。保護者は講堂で説明会に参加し、子どもたちは保護者と別れ、夜の校舎を探検しながら謎解きに挑むというユニークな企画です。

「ミステリースクール」で謎解き体験
遊び心あふれるイベント。画一的ではない、心に残る体験を大切に

普段は生徒たちが学びを深める教室や廊下を舞台に、子どもたちは5〜6人ずつのグループに分かれ、初めて顔を合わせる仲間と力を合わせてチャレンジしていきます。

校舎の各所には先生方が待ち受けており、参加者は先生に質問をしながら、その先生の「担当教科」を推理し当てます。「はい」「いいえ」で答えられる質問を工夫し、正解できるとチェックポイントをクリア。全問正解をめざして協力する過程で、自然と先生と会話が生まれ、学校や授業の雰囲気にもふれることができます。

「ミステリースクール」で謎解き体験の様子
先生の担当教科を推理中
「ミステリースクール」で謎解き体験の様子
「どんな質問が来るかな?」先生も楽しみに待っています
「ミステリースクール」で謎解き体験の様子
謎を解くカギは、先生との会話の中に
「ミステリースクール」で謎解き体験の様子
質問は、先生の人柄にふれる大切なきっかけです

さらに、このイベントの大きな特徴の一つが「特製トレーディングカード」です。参加者全員に配られるカードには先生方のイラストとプロフィールが描かれており、イベント後も手元に残るカードは、説明会での出会いを思い出すきっかけとなります。合格して入学した暁には「このカードの先生だ!」と親しみを持ってコミュニケーションを深めるきっかけになるに違いありません。

当日の先生方は、気さくに質問に応じ、子どもたちの探究心を後押しするような雰囲気で接していました。時折ユーモアを交えながら答える先生もいて、子どもたちは安心した表情でやり取りを楽しむ様子が見られます。初めての場所で緊張していたはずの小学生たちも、すぐに打ち解け笑顔を見せていたのが印象的で、同校の温かい雰囲気が伝わるイベントでした。

「ミステリースクール」で謎解き体験で使用するプリント
「先生に聞かないとクリアできない」という仕掛けが、子どもたちの勇気を後押し

「この先生に学びたい!」親しみやすさと情熱が魅力の先生たち

続いて、たまひじの“自慢の先生”に今回のイベントや普段の授業についてうかがいました。

出水良仁先生

プロフィール画像

・担当教科:国語科主任
・部活動:野球部顧問
・教師を志したきっかけ:高校時代に出会った先生に「恩返し」をしたいと考えたこと

近藤梨絵先生

プロフィール画像

・担当教科:数学科主任
・部活動:剣道部顧問
・教師を志したきっかけ:学校生活や行事、部活動が大好きで、その楽しさを生徒に伝えたいと考えたこと

今回の「ミステリースクール」に参加された感想をお聞かせください。

出水先生 子どもたちが先生と気軽に会話できる場になっているのがいいですね。校舎を探検しながら謎解きをしているうちに、積極的に声をかけてくれ、初対面の子ども同士がグループで協力している姿も印象的でした。

近藤先生 説明会でここまで先生と話す機会があるのは珍しいと思います。参加した小学生が、後に入学してから「先生、あのときお会いしましたよね」と声をかけてくれることもあって、とても温かいイベントだと感じます。

「ミステリースクール」で謎解き体験の様子
協力して謎を解く中で、自然と会話が弾みます

授業で大切にしていることを教えてください。

出水先生 国語は「読めているようで意味を理解できていない」ということがよくあります。私は、言葉や概念をかみくだいて、生徒が本当に理解できるように導くことを大切にしています。活字離れが進むなかでも「言葉に敏感になる」経験を積んでほしいですね。

近藤先生 数学では「どう解いたか」という過程を大切にしています。説明の後は必ず生徒のノートを見て、解き方や考え方を確認するようにしています。一人ひとりに声をかけてアドバイスを行い、理解が一層深まるよう努めているところです。

先生から見た、生徒の特徴や学校の雰囲気についてはいかがですか。

出水先生 優しい子が多く、おっとりとした雰囲気があります。部活動も「勝ち進む」より「みんなで楽しく」が基本。試合で失敗しても仲間が「大丈夫だよ」と励まし合う姿がよく見られます。

近藤先生 「競争社会では生きにくいのでは?」と思ってしまうほど、とてもいい子ばかりです(笑)。そういう人間関係の温かさが、たまひじらしい魅力だと思います。

生徒が「この学校に来てよかった」と思えるように、どんなことを心がけていますか。

出水先生 生徒が「やりたい」と言ったことは、できる限り実現できるようサポートしています。例えば、希望に応じて3Dプリンターを導入したり、探究活動で生徒が講師役を務める企画をしたり。やる気があるなら、できる限り応援する。そうした経験が将来につながると信じています。

近藤先生 私は学校行事や部活動で「必ずいい思い出を残す」ことを大切にしています。結果がどうであれ、最後に「やってよかった」と思える経験が、生徒の自信や成長につながると考えているからです。

「ミステリースクール」で謎解き体験の様子
説明会では石飛校長も誘導役に

少人数ならではの距離感!一人ひとりに寄り添うサポート体制

たまひじの大きな特徴である「少人数制」の魅力についてもお聞きしました。

貴校の「少人数制」の強みを教えてください。

出水先生 マンモス校だと名前も顔も一致しない生徒が多いと思いますが、本校ではそういったことはほとんどありません。悪いことだけでなく、良いことも見逃さずに拾える距離感の近さが特徴です。自主活動や探究活動も目が届く範囲だからこそ、個々のやりたいことをサポートできています。

近藤先生 私も担任を初めて受け持ったとき、「この学年の生徒たちとはこれまで接点が全くなかったな」と思ったのですが、実際に入ってみたら「授業で1回会った」「部活で見た」など、ほとんどの生徒と接点があったんです。9割くらいは顔が分かっていたという感覚で、初めてでもスムーズに関わることができました。先生と生徒がお互いに「知っている」関係性になれるのは、少人数ならではだと思います。職員室も風通しがよく、高3の担任席にいても、中1で何かあったという話が自然に聞こえてくるんですよ(笑)。

今後、挑戦したい教育的な取り組みについて教えてください。

出水先生 生徒のやりたいことを応援するだけでも価値はありますが、せっかくなら「社会的な価値」にまでつなげてあげたいと思っています。探究活動などを通して、社会に発信できるような取り組みをもっと広げていきたいです。

近藤先生 生徒が自分で情報を管理して行動できるようになってほしいと考えています。連絡事項や事務的なことはスマホ等で自分で確認してもらい、その分の時間を、授業やホームルームでの対話や質問に多く割きたい。自律的に動ける環境をつくるのが理想です。

最後に、受験生や保護者の方へメッセージをお願いします。

出水先生 それぞれの個性を生かして生徒を支える先生が揃っています。ぜひイベントなどで直接話しかけてみてください。

近藤先生 やりたいことを見つけたら、必ず応援してくれる環境があります。先生と話す時間も多く、地域の方や保護者など、たくさんの大人と関われるのも魅力です。本校での経験が、自信や将来の糧になると信じています。

編集後記

夜の校舎を舞台にした「ミステリースクール」は、初対面の子ども同士や先生方との距離を自然に縮めてくれるユニークなイベントでした。特製カードを手に、先生とのやり取りを楽しむ子どもたちの笑顔が印象的で、たまひじの雰囲気がよく伝わってきました。同校の雰囲気や校風を知ることのできる学校説明会や参加型イベントに、ぜひ足を運んでみてください。

イベント情報

※イベント詳細は、内容決定次第学校公式サイトにて随時更新されます。

イベント名 日時 備考
第2回学校説明会 2025年10月4日(土) 14:00~16:00  
第2回適性型入試説明会 2025年11月1日(土) 14:00~15:00 【対象】小学6年生+保護者
形式や出題傾向等を説明。過去問を用いた注意点・アドバイス等も予定中。
第3回学校説明会 2025年11月22日(土) 14:00~16:00  
第4回学校説明会「一般入試そっくり模試」 2025年12月13日(土)