
英語力・人間性・自立心を育てる、女子聖の「ターム留学」とは
女子聖の海外プログラムのひとつである「ターム留学」について、国際教育委員長の滝澤先生にお話をうかがいます。

ターム留学の内容と参加人数を教えてください。
滝澤先生 ターム留学は、7月中旬から9月中旬の約2か月、オーストラリアの名門私立女子校に通います。2024年の参加人数は、高校1年生の4名です。
渡航先にオーストラリアが選ばれた理由を教えてください。
滝澤先生 良質な学習環境・住環境を提供できるためです。ターム留学を開始した2013年から、ホストファミリーとの関係も築いてきたので、生活面への不安も最小限にできると考えています。
留学先であるオーストラリアの名門私立女子校には、どのような特徴がありますか?
滝澤先生
良質かつ、先進的な学習環境が整っている学校です。
勉強以外の面も評価するカリキュラムによって、学校での学びが自己成長や将来のキャリアなど、実生活に直結しています。青少年が学ぶ意義を深く考え「生きる力」を育む全人教育を実践している学校だと感じています。
ターム留学では、学校としてどのようなサポートをされていますか?
滝澤先生 最大のサポートは、海外プログラムの土台として、生徒や保護者が安心して留学に臨める体制をつくることだと考えています。そして、渡航前のオリエンテーションなどで、留学への心得だけでなく「覚悟」をしっかり伝えます。

留学後の生徒には、どのような成長が見られますか?
滝澤先生
英語力の向上はもちろんですが、精神面で大きな成長を感じます。私の感覚的には、2か月で2年分くらい大人になって帰ってきたな、と思えるくらいです。受験をはじめ、全てのことに対する向き合い方や、乗り越え方が上手になるんです。
また、留学後の生徒を見ていて「経験が次の経験につながる」ということも実感しています。
【生徒体験談】オーストラリアの名門女子校で過ごした約2か月間
実際にターム留学を経験した、高校1年生のA.N.さんとY.Y.さん。オーストラリア名門女子校で過ごした約2か月間について、振り返ってもらいました。


現地校の授業について、日本との違いはありましたか?
A.N.さん グループワークや発表で意見交換する機会が多く、日本の授業との違いを感じました。問題の解き方を共有したり、分からない英単語を教えてもらったりと、意見交換の大切さを知ることができました。

Y.Y.さん 2限のあとに、20分間の「モーニングティー」という時間があることに驚きました。持ち寄ったお菓子を好きな場所で食べながら、自由にコミュニケーションを取れるんです。この時間で、より現地の生徒との仲が深まったと思います。

現地校での思い出に残るエピソードを教えてください。
A.N.さん
留学中に誕生日を迎えたのですが、現地のクラスメイトがバースデーパーティーを開いてくれました。たくさんお祝いしてくれて、泣きそうになるほど嬉しかったです。
また、はじめはバディとうまく話せずに悩んでいたのですが、ホストマザーからアドバイスを受け、お互い興味のあるアニメや漫画の話題で打ち解けることができ、自分から話しかける大切さを実感しました。


Y.Y.さん
体育で選択したバスケットボールの授業が、一番の思い出です。私がボールを持つだけでみんなが応援してくれたり、点を取ったら盛り上がったり。会話以外のコミュニケーションも体験して、心から楽しいと思える瞬間でした。
また授業では、ドラマ・アート・ビジネスなど、日本にない教科を選べて面白かったです。ビジネスの授業は専門用語が多く大変でしたが、クラスメイトが日本語の意味を調べて教えてくれ、日本との違いを共有する良い機会になりました。


【生徒体験談】ホストファミリーとオーストラリアでの生活
続いてA.N.さんとY.Y.さんに、ホストファミリーとの思い出など、現地での生活についてうかがいました。
ホストファミリーの人柄や、思い出に残るエピソードを教えてください。
A.N.さん
とにかく「温かい」人たちでした。私の誕生日には、朝起きたらダイニングテーブルにカードやプレゼントが置いてあって、嬉しさのあまり泣いてしまいました。
誕生日のサプライズで、旅行にも連れて行ってくれたんです。留学前は、親と離れて過ごす誕生日に不安を覚えていましたが、とても素敵で思い出に残る誕生日になりました。


Y.Y.さん
「たくさんのことを経験してもらいたい」という想いが、言動や行動から伝わってくる人たちでした。
オーストラリアでしかできない体験をたくさんさせてもらったことが、思い出に残っています。週末には、テーブルトップという山に連れて行ってくれたり、庭でバーベキューをしたり。放課後にはクリケットなどのスポーツもしました。


留学中に大変だったことや、それを乗り越えた方法を教えてください。
A.N.さん
クラスメイトに話しかけることが一番大変でした。
乗り越えた方法は「自分から思い切って話しかける」ですね。一度話しかけたらすごく仲良くなれて、留学の最終日には泣いてくれるくらいの関係を築けました。
Y.Y.さん
一番大変で悩んだのは「限られた期間で成果を出さなければならない」という思いからの、焦りです。
焦りを行動や勇気に変えることで、乗り越えられたと思います。日本人ではなく現地の生徒に話しかけるなど、楽なほうに逃げず挑戦し続けました。
留学を経験して、成長したなと思うことはありますか?
A.N.さん 英語に自信がついて「英語を話したい」という思いが高まったことです。自立心や積極性も養われたと思います。

Y.Y.さん 物事に目標を立てて、目的意識を持って取り組めるようになったことです。

最後に、留学の前後で心境の変化はありましたか?
A.N.さん 「将来は絶対に、英語を使った仕事をしたい」という気持ちになりました。留学前から「英語でお仕事ができたら楽しいだろうな」とは考えていましたが、留学を経験して明確な目標となりました。
Y.Y.さん 「英語を学ぶ・使う」ということを、自分の選択肢の一つにできたと思います。留学前は「英語が自分の選択肢になれば良いな」と思っていただけですが、留学を経験して、今後も英語を学んでいきたいと強く思うようになりました。
編集後記
インタビューを通して、ターム留学が成長や自己実現につながるプログラムであることを実感しました。留学に対する先生の熱意と愛情、そして「絶対にまた行きたい」と、目を輝かせる生徒お二人の姿が印象的です。渡航先と10年以上にわたり、良好な関係を築いてきた女子聖。はじめての留学でも安心してチャレンジできる環境が整っています。
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