女子聖の記念祭は「みんなでつくる!」 実行委員が語る舞台裏

女子聖学院中学校高等学校
女子聖学院中学校高等学校(以下、女子聖)の伝統行事である文化祭「記念祭」は、今年で節目の120回を迎えます。この歴史ある舞台を裏側から支えるのが、記念祭実行委員です。11月の開催に向けて仲間と一丸となり準備を進めています。記念祭を支える彼女たちの思いと、そこから見えてくる同校の魅力を紹介します。

「みんなでつくる」楽しさと挑戦!苦労を乗り越える力

節目を迎える記念祭に向けて、企画や運営に力を注ぐ実行委員会の委員長および各局長ら6名に、みんなで作ることの楽しさや苦労、そして成長についてうかがいました。

A.M.さん(高校2年生)

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役職:実行委員長
実行委員になった理由:コロナ禍で学校に毎日は通えなかった中学生の頃、友達や先輩、先生との絆が深まる記念祭に感動。そんな記念祭を作り上げている組織である実行委員会に尊敬と憧れを抱き、中学3年生で実行委員に

C.O.さん(高校2年生)

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役職:広報局長
実行委員になった理由:発表団体として記念祭に参加していたが、計画を立てて何かを作り上げることが好きだったため、実行委員という肩書きと活動内容に魅力を感じて高校1年生で実行委員に

R.I.さん(高校2年生)

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役職:事務局長
実行委員になった理由:学外の人を含むたくさんの人とコミュニケーションを取れる機会である記念祭に魅力を感じ、入学当初から実行委員会への入会を決意。学校生活における日々の成果や学校の魅力を外部の人にも伝えたいという思いで、中学3年生で実行委員に

M.Y.さん(高校2年生)

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役職:ファンフェスディレクター
実行委員になった理由:記念祭実行委員だけが着用できるパーカーの特別感に惹かれ、中学3年生で実行委員に。運営に携わるうちに「学校全体を盛り上げたい」という思いが芽生え、高校生になってからは特に興味のあるファンフェス(中夜祭)の企画に携わる

Y.Y.さん(高校2年生)

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役職:企画局長
実行委員になった理由:記念祭実行委員パーカーに惹かれ、中学3年生で実行委員に。「女子聖1日体験日」で実行委員として受験生と保護者を案内した際に、自分で女子聖の魅力を伝える活動や広報にやりがいを感じ、本格的に記念祭運営に携わる

R.K.さん(高校2年生)

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役職:美化局長
実行委員になった理由:高校生活でしかできないことを全てやっておきたいと考え、中学3年生で実行委員に

実行委員として記念祭を作り上げる楽しさややりがいを教えてください。

R.I.さん 楽しいと思う瞬間は、放課後に記念祭について話す時間です。7月頃には局長会メンバーを中心に「どんな記念祭にしたいか」「どうやったら楽しめるか」をみんなで議論しました。10月からは実行委員メンバーも合流し、楽しく計画を練っています。

A.M.さん 「夏の女子聖1日体験日」では、記念祭実行委員が中心となって受験生や保護者の方を案内するのですが、そこが私にとって初めて、局長会のメンバーとして表に立った経験になりました。それが大成功に終わったとき、大きな達成感を感じました。

R.K.さん 自分たちの手で記念祭が出来上がっているのを感じるとき、とても楽しいです。他の実行委員たちと作業している間も、充実感で満たされています。

記念祭の準備において大変なことや苦労はありますか。

R.K.さん 急に入る予定と、勉強と私生活の両立が大変なところです。スケジュール帳で管理しながら計画的に進めて対応します。

Y.Y.さん 責任の大きさが大変なところです。記念祭はたくさんの方々と関わりながら作り上げていくので、準備一つひとつに責任を感じています。私たち局長は、記念祭実行委員をまとめる立場です。企画会議での自分の意見や発言が運営のクオリティに直結するので、緊張感を持って取り組んでいます。

C.O.さん 今年の記念祭は節目の年なのもあって、前例のない企画や初めての取り組みが多いです。例えば、通常は決まった型で作るパンフレットを、今年はゼロから作ることにしました。新しい企画を作り上げるのはとても大変で、一から考えるのに苦労しています。

女子聖記念祭
今年のスローガンは「百花満祭 -Live Life in Full Bloom-」。「百花繚乱」と「笑顔満載」を組み合わせ、一人ひとりが自分らしく輝き、記念祭を豊かに彩るという思いを込めました

大変なことや課題をどのように乗り越えていますか。

R.I.さん 先生とのコミュニケーションを密にとっています。事務局では有志団体向けのガイドブックを10年ぶりに見直して改訂しているのですが、職員室に足繁く通いながら進めています。現代にはそぐわない規則の緩和や、逆に新しく追加すべき規則について先生と積極的に議論しています。

A.M.さん なるべくいろいろな人から意見を聞くようにしています。一つの視点に囚われているとどうしても意見が偏ってしまうので、異なる思いや意見にも耳を傾けるように意識しています。実行委員長としてみんなの意見をまとめ、一人ひとりとコミュニケーションを取ることを大切にしています。

M.Y.さん 大変なときはみんなで仕事を分担して、一緒にやったり手伝ってもらったりしています。特に私はiPadを使った作業などが苦手で、得意な人にサポートしてもらいました。

準備を通して、成長したと感じる点はありますか。

C.O.さん スケジュールを意識した計画づくりができるようになりました。パンフレット制作では、生徒や先生に内容の制作をお願いすることがあります。自分の作業時間だけでなく、相手の作業時間も加味して、期日から逆算してタスクを進められるようになりました。

Y.Y.さん 先生や外部の方にきちんとした言葉でメールを書きますし、仕事のような調整ごとも多いので、社会に出て役立つスキルが身についたような気がします。

M.Y.さん 企画会議などの場で、価値観や前提が異なる聖学院の生徒との意見が対立することがあります。そういうときに「絶対にこうあるべきだ」と意固地にならず、なるべく客観的な視点を持つようにしています。

記念祭準備の様子
記念祭は、伝統を受け継ぎ、仲間と協力しながら主体的に創り上げる、未来へつながる学びの場です

見どころはここ!私たちのイチオシ企画

今年の記念祭の見どころやイチオシの企画を教えてください。

A.M.さん 今年から、有志団体のグランプリ制度を導入しました。評価を競い合うことで、企画のクオリティも一層磨きがかかると思います。記念祭に来たら、ぜひ投票にご参加ください。

M.Y.さん 私のイチオシは、行事の様子を動画などで紹介する「行事の部屋」です。運動会や合唱コンクールなど、女子聖が力を注ぐ行事の魅力を、外部の方にもご覧いただけるよう工夫しています。

C.O.さん 今年からは受験生向けにスタンプラリーを企画しました。チャペルをはじめ校内を巡りながらスタンプを集めることで、女子聖の魅力を楽しく知ってもらえます。
また、広報局が毎年制作するステンドグラスも見どころの一つです。エントランスを入った瞬間、奥の窓に綺麗なステンドグラスが見えるので、ぜひ注目してください。

R.I.さん 事務局では、運動会のテーマカラーである赤・青・黄色と動物をモチーフに階段アートを制作しているので注目してほしいです。ほかにも、グランプリの投票箱や、学校のマスコットキャラクターである「せいこちゃん」との写真撮影を楽しめるフォトスポットを作るので、楽しみにしていてください。

記念祭を通して見える女子聖の良さとは

女子聖の良さはどんなところだと思いますか。

R.I.さん 生徒と先生の距離の近さです。先生に何か質問するとすぐに返してくれます。

Y.Y.さん 生徒同士も先生も、お互いをすごく信頼し合っていることです。パンフレットやガイドブック、記念祭の公式サイトに至るまで、生徒主導でたくさんのことをやらせてくれて、先生はサポートが必要なときにいつでも助けてくれます。

M.Y.さん 記念祭や運動会、合唱コンクールでは先生たちがとても楽しそうだし、本気になって応援してくれるので、私たちもやる気が出ます。特に運動会では、先生たちが全身学年カラーで来るくらい、すごく気合いが入っているんです。

C.O.さん 女子聖の生徒は行事に向かって一直線で準備するんです。そういう積極性が女子聖の良さだと思います。

A.M.さん 生徒はみんな、行事が大好きです。学校全体で作り上げるものなので、実行委員ではない生徒の中にも行事に対して強い思いを持つ人がたくさんいると思います。
記念祭の準備期間は、有志団体が毎日最終下校時刻まで残って真っ暗の中で壁を塗ったり、友達とおしゃべりしながら作業をしていたり、そんな風景を見るのが私はすごく好きです。

受験生や保護者の方へメッセージをお願いします。

A.M.さん 120回目の記念すべき記念祭が、今年も11月1日と3日に行われます。ぜひ足を運んでください。記念祭で女子聖の魅力を感じて入学していただけたらとても嬉しいです。

R.K.さん 女子聖には、ユーモアのある面白い生徒がたくさんいます。局長一同、受験生やその保護者のご来校をお待ちしております。

Y.Y.さん 記念祭の雰囲気は、女子聖の日常の雰囲気と全く変わりません。今年は新しいことにも挑戦しており、絶対に楽しませるので、受験生も保護者の皆さまもぜひお越しください。

取材を受ける女子聖の生徒
記念祭は生徒全員で作り上げる一大行事です。お会いできることを楽しみにしています

編集後記

女子聖の生徒が心から楽しみにしている記念祭。記念祭パーカーやTシャツを着て忙しく動き回る当日を迎えるまでには、創意工夫に満ちた充実の日々があります。実行委員の生徒たちは、大人顔負けの質と量の仕事をこなしながらも、高校生ならではのエネルギーにあふれていました。彼女たちが自信を持って作り上げる記念祭にぜひ足を運び、行事に全力で打ち込む同校の日常を体感してみてください。

イベント情報

イベント名 日時
記念祭 2025年11月1日(土)、3日(月・祝) 9:00~15:30
入試問題対策会 2025年11月15日(土) 10:00~11:30
学校説明会「わたしは女子聖」(5年生以下向け)
2025年11月15日(土) 14:00~15:00
スカラシップ英語資格利用入試・BaM表現力入試説明会② 2025年11月29日(土) 10:30~12:00
入試体験会 2025年12月6日(土) 8:45~