復活!豊山女子のニュージーランド春季短期留学

日本大学豊山女子中学校・高等学校
3月、日本大学豊山女子中学校・高等学校(以下、豊山女子)で希望制の行事「ニュージーランド春季短期留学」が3年ぶりに実施されました。約2週間の滞在で感じたことや自身の成長について、参加した生徒にうかがいます。

英語が聞き取れない!現地での戸惑い

インタビューに参加してくれたのは、中2生のAさん、中3生のNさん、高1生のKさんです。生徒はホームステイ先からAshburton Collegeに通い、現地校の生徒とともに授業を受けました。

生徒3名
左から中2生のAさん、中3生のNさん、高1生のKさん。Kさんは理数Sクラスです

約2週間の短期留学に参加した理由を教えてください。

中2 Aさん 将来の夢がキャビンアテンダントになることで、さらに留学にも興味があったので参加しました。

中3 Nさん 苦手意識を克服し、頑張って英語を話せるようになりたいと思ったからです。

高1 Kさん 帰国子女である母から海外の話を聞いていて、実際に自分の目で見てみたいと思っていました。また、国際的に活躍する医療従事者になりたいので、英語力向上のために参加しました。

現地校では、どんなことに苦労しましたか。

中2 Aさん バディになってくれた生徒や先生の話す英語がとても速く、全然聞き取れなかったことです。でも、3日目くらいに耳が慣れてきて、最終日には随分聞き取れるようになっていました。

中3 Nさん Aさんと同じで、現地の方の英語のスピードに驚かされましたね。自分から「ゆっくり話して」と英語で頼んだり、使える英単語を並べて思いを伝えたりして意思疎通を図りました。私は5日目くらいから相手が何を言っているか把握できるようになりました。

高1 Kさん リスニングには苦労しませんでしたが、英語で思いを伝えることに苦労しました。最初は単語とジェスチャーを交えて気持ちを伝えていましたが、日を重ねるうちに戸惑うことなく話せるようになっていきました。

マオリの織物体験
先住民族・マオリの織物体験をする生徒たち。英会話とともに異文化についても学びました

バディとはどんなことを話し、どのように過ごしましたか。

中2 Aさん 休み時間は得意な科目や好きな食べ物についておしゃべりして、授業中は今何をしているのか教えてくれました。

中3 Nさん 私のバディは日本語の授業を選択していたので、休み時間には私が日本語を教えて、彼女からは英語を教えてもらいました。ランチタイムには、学校の中庭にある大きな木の下でベンチに座ってよくご飯を食べましたよ。多くの生徒が集まる場所で、バディの友達や、他校から留学してきた日本人など、いろいろな生徒と交流することができて楽しかったです。

高1 Kさん 授業の合間にモーニングティーの時間があり、バディとお菓子を食べました。あるとき、バディが日本の海苔を持ってきてくれて、一緒に海苔を食べたこともありましたね。

日本語クラス生徒との授業
日本語を学ぶ生徒との交流。天気が良いので青空の下で授業を行ったそう

ホストファザーの言葉に感激

滞在中、生徒はホストファミリーと休日を過ごしたほか、さまざまなアクティビティに参加。日本ではできない体験をしたそうです。

ホームステイ1
Aさんのホストマザー。持参した日本のお土産を喜んでくれたそうです
ホームステイ2
副校長(左端)の家にホームステイしたNさん(右から2人目)

ホームステイの思い出を教えてください。

中2 Aさん ホストマザーが料理をするときは自分もキッチンに立ち、手伝いをしながら積極的に話しかけました。そのおかげで話すことにも慣れてきて、自分の英語力が上がっていることを実感できましたね。
休日は家族と地元のお祭りに行き、羊のショーを見ました。日本では食べ物の屋台が並びますが、ニュージーランドでは日用品がたくさん売られていて、手作りの石鹸を買いました。英語でやりとりをして買い物ができたときは嬉しかったです。

中3 Nさん ホストファザーはAshburton Collegeの副校長で、とても優しい方でした。帰国が迫ったある日、先生方やホームステイ先のご家族の方々が集まって学校で送別会を開いてくれたんです。そのときホストファザーがスピーチで、私と、一緒に宿泊した友達のことを「とても大事な宝物だ」と言ってくれて。その言葉が嬉しくて、最終日、空港に向かうバスに乗るときに泣いてしまいました。

高1 Kさん ホストマザーはバスケットボールが好きで、庭にはバスケコートやゴールポストがあったんです。だから一緒にバスケをしたり、テレビで試合観戦をしたりしました。ほかにも、ホストマザーのご友人の家を訪ね、ご友人家族と森へハイキングに行ったり、ホストマザーの娘さんと海にも行きました。学校では授業の話題が多く、家では生活に密着した会話をするので、いろいろな英語を話すことができましたね。

ホームステイ3
Kさん(右)とバスケ好きのホストマザー
ピクニック
ホストファミリーのご友人家族と出かけて大自然を満喫するKさん(左奥)

異文化の地で感じたことはありますか。

中2 Aさん 何か困ったことがあると周りの方がすぐに声をかけてくれたので、ニュージーランドでは人の温かさを感じました。

中3 Nさん どの家でも水をあまり使えないので、お風呂は10分以内に済ませるようにしていたんです。浴槽にお湯を溜めてのんびり入れるところは日本の素敵な文化だと気づきました。

高1 Kさん ニュージーランドでは、授業中に生徒が活発に意見交換をしたり、多数ある選択授業の中から興味のあるものに参加し、さまざまな活動をしたりしていました。教科書を見て勉強するのは家でもできますが、“みんなと何かをする”という、学校でしかできないことを実践しているところがいいなと思いました。

フォトギャラリー

テカポ湖
ニュージーランドの絶景スポット、テカポ湖を訪れました
クライストチャーチ川下り
小船に乗って楽しむクライストチャーチ川下り
動物園
「キーウィ」もいる野生動物公園
かつてのニュージーランドの学校生活を疑似体験できる
Ferrymead Heritage Parkでかつてのニュージーランドの学校生活を疑似体験

帰国後、英語学習にはどのように取り組んでいますか。

中2 Aさん 英語を聞くこと・話すことが楽しいので、ALTの先生と廊下ですれ違うたび自分から話しかけるように心がけています。

中3 Nさん 英単語が分かれば意思疎通がスムーズになると痛感したので、英語の小テストで毎回満点を取ることを目標に掲げ、勉強に励んでいます。

高1 Kさん 私も単語力が大事だと身をもって感じたので、英単語を覚えるようにしています。また、学校主催のカナダの海外研修に応募しました。希望者が多いようなので、行けるように願っています。

英語スピーチコンテストで実力を試したい!

豊山女子は「国際交流教育」に力を入れており、多種多様な関連行事があります。そのなかで3人が好きなイベントが「英語スピーチコンテスト」。1月に行われるスピーチコンテストは、中学の全生徒が参加する伝統行事です。暗唱部門とオリジナルスピーチ部門があり、クラス内で予選を行います。そして、クラスの代表者はステージで披露します。

AさんとNさんは1月の英語スピーチコンテストに向けて、どんな思いを抱いていますか。

中2 Aさん 暗唱も好きなのですが、留学して発音が良くなり、随分話せるようにもなったので、次はスピーチを考えて披露したいと思うようになりました。

中3 Nさん 留学して「英語が好き」という思いが膨らんできたので、オリジナルスピーチ部門でニュージーランドでの出来事や現地で感じたことを語ってみようかと考えています。

Kさんは中学時代の英語スピーチコンテストにどんな思い出がありますか。

高1 Kさん 中1と中3のときはクラス代表として、中2のときは司会としてステージに立ちました。中3のときはエリザベス・ブラックウェルという世界初の女性医師についてスピーチをしました。オリジナルスピーチ部門はみんなが思い思いのことを話すので、聞いていて面白かったです。

最後に受験生に向けて豊山女子の好きなところを教えてください。

中2 Aさん 女子校なので、周りの目を気にせず何事にも全力で取り組めます。

中3 Nさん 行事がたくさんあります。運動系でいえばスポーツ大会と体育祭があり、スポーツ大会はクラス対抗、体育祭は学年対抗なので、行事ごとにクラスや学年で絆が深まって、学校生活がどんどん楽しくなります。

高1 Kさん 今まで生徒がケンカしているところを見たことがないくらい、みんな仲が良いです。理系Sクラスには高校からの入学生が約半分いますが、3日目くらいには全員打ち解けていましたよ。

編集後記

ネイティブ教員と過ごす林間学校やJETプログラムなど、国際交流教育が盛んな豊山女子には英語学習の意欲を高める環境があります。留学で自信をつけたAさんとNさんは、英語スピーチコンテストでさらに上達したスピーキングを披露することでしょう。

イベント日程

イベント名 日時
第1回ナイト説明会 2023年6月16日(金)18:00
夏休み学校見学会 2023年8月26日(土)10:00~15:00
第2回学校説明会 2023年9月17日(日)10:00
秋桜祭(文化祭) 2023年10月28日(土)・29日(日)10:00~15:00