
生徒の主体性を育む体育祭
体育祭をサポートした伊藤直之先生に、体育祭の意義や生徒たちの様子についてお話をうかがいました。
伊藤直之先生

役職:生徒会主任代行
担当教科:国語
体育祭における担当・役割:総務・放送
体育祭は豊山女子の教育方針において、どのような意味を持つ行事なのでしょうか。
伊藤先生
普段の学校生活から離れた「お祭り」として、生徒たちの生活のアクセントやリセットにつながる一日になってくれればと思っています。そのうえで、今後は生徒が自ら考えて動く行事へと発展させたいと考えています。
今回は開催場所が初めての東京体育館ということもあり、教員が準備しすぎてしまったという反省があります。来年度以降は、この経験をもとに生徒たちに任せる部分を増やしていきたいです。そうすることで、本校が掲げる「0 to 1(ゼロからイチを生み出す)」の精神に合致した、生徒主体の体育祭を目指せると考えています。
体育祭当日の生徒たちの様子で、印象に残っていることはありますか。
伊藤先生
与えられた役割を全うしようという意識が、一人ひとりから感じられたことが印象的でした。新しい場所で慣れない中でも、体育祭後の片付けのときには、指示を待つのではなく、自分でやるべきことを探して動いていた姿が心に残っています。
また、閉会式後もなかなか会場を後にしようとしない生徒たちの姿にも、名残惜しさと満足感がにじんでいて、強く印象に残りました。
体育祭を通して、生徒たちにどのような力を身につけてほしいとお考えですか。
伊藤先生 協働力や自主性、達成感、自信など、多様な力を身につけてほしいです。競技では相手がいる以上、思うような結果が出ないこともありますし、運営面でも予定通りにいかないことはたくさんあります。楽しいことばかりではありませんが、その全てが人としての成長の場になるはずです。一人ひとりが何かを感じ取り、それを糧にしていってくれることを願っています。
実行委員たちが挑んだ舞台裏
初めての会場、限られた時間。多くの挑戦があった今年の体育祭を牽引したのが、体育祭実行委員会の生徒たちです。中心となって活躍した体育祭実行委員長のK.S.さんと、副委員長のM.K.さんに、準備段階での奮闘や仲間との協力についてうかがいました。
K.S.さん

体育祭実行委員長
学年:高校3年生
M.K.さん

体育祭実行副委員長
学年:高校3年生
体育祭実行委員になろうと思ったきっかけを教えてください。
K.S.さん 昨年の体育祭で、実行委員の先輩方が裏方として輝いている姿に感動し、自分も行事を支える一員になりたいと思ったのがきっかけです。責任ある立場で貢献することで自分自身も成長したいと思い、委員長に立候補しました。
M.K.さん クラス全員で一つの目標に向かう行事を、より良いものにしたいという想いから立候補しました。仲間と協力して、一つの行事をつくり上げる達成感を味わいたいと考えました。
準備段階でこだわった点や大変だったことは何ですか。
K.S.さん
「全員が楽しめる体育祭」にこだわりました。例えば、開会宣言の言葉選びにも気を配り、競技に参加するのが得意でない生徒でも、応援や役員の仕事を通して達成感を味わえるような雰囲気づくりを心がけました。
大変だったのは、授業や部活動と両立しながら、限られた時間で準備を進めなければならなかったことです。先生方をはじめ、多くの方のサポートのおかげで、乗り越えることができました。
M.K.さん
「全員が安全に、そして楽しめる運営をすること」を意識しました。競技ごとの流れや危険ポイントを事前に確認し、先生方と相談しながら安全対策を徹底しました。
また、当日の進行が遅れないよう、過去のデータを参考に各競技の時間を見積もり、トラブルに備えて「予備時間」を設けるなど、柔軟な対応ができるよう工夫した点もこだわりの一つです。

成功と反省を乗り越えて得たかけがえのない財産
体育祭を振り返ってどうでしたか。
K.S.さん 体育祭当日は、大きなトラブルもなく無事に終えることができました。心に残っているのは、最後の「豊山女子リレー」で全校生徒が一体となった瞬間です。自然と湧き上がった歓声と拍手、あの一体感と達成感は忘れられません。実行委員として関わったからこそ味わえた貴重な経験でした。一方で、初めての会場だったため受付で手間取ってしまった点は反省点です。この経験を次に活かしていきたいと思います。
M.K.さん
時間通りに運営できたことに、大きな達成感がありました。事前に役割分担や体育祭の流れを読んでいた成果です。
特に、全校生徒のチームワークを実感した瞬間は忘れられません。競技の進行が遅れた際、アナウンス一つで皆が協力してくれたのです。「このままでは後の競技に影響が出る」という放送を聞いた役員や参加生徒が、すぐさま動きを修正してくれました。その結果、予定より早く体育祭を終えることができました。
実行委員の経験を通して、どのような「成長」を感じましたか。
K.S.さん
責任感と、周囲と協力する力が最も成長したと感じています。自分の行動が全体に影響することを実感し、常に先を見通して動く大切さを学びました。仲間と一つの行事をやり遂げる喜びや、裏方として支えるやりがいは、私にとって大きな財産です。
この経験を自信に、今後は文化祭や委員会活動でも主体的に関わり、将来はチームで協力しながら、リーダーシップを発揮できる人になりたいと思っています。
M.K.さん 副委員長として委員長を支え、各係と連携しながら運営にあたったことで、全体を見渡す視野と、冷静に判断する力が身につきました。物事を円滑に進めるためには、事前の準備と周囲との信頼関係が何より大切だと学びました。

豊山女子を目指す受験生へメッセージをお願いします。
K.S.さん 豊山女子の体育祭は、学年を越えてみんなが一つになれる、笑顔と感動にあふれた行事です。先生や生徒同士の距離が近く、勉強も部活動も全力で取り組める温かい雰囲気が学校の魅力だと思います。可能性を広げるチャンスがたくさんある豊山女子で、一緒に楽しい学校生活を送りましょう。
M.K.さん 豊山女子は、先生や仲間が支えてくれる温かい環境で、自分らしく成長できる学校です。体育祭は、みんなで本気で楽しめる最高のイベントなので、ぜひ豊山女子で素敵な学校生活を送ってください。
伊藤先生 本校には、生徒が挑戦できる環境が整っています。やる気さえあれば、失敗を恐れる必要はありません。うまくいかない経験も、必ず皆さんを成長させてくれます。安心して挑戦できるこの場所で、自分の可能性を大きく広げてみませんか。皆さんと本校で出会える日を、心から楽しみにしています。
編集後記
「0 to 1」の精神のもと、生徒たちは自ら考え仲間と協力し、時には失敗しながらも体育祭という大きな舞台を通して、たくましく成長していきます。先生と生徒の距離が近く、互いに信頼し合っているからこそ生まれる、学校全体の一体感と温かい雰囲気も大きな魅力です。学校行事を通して得られる達成感や仲間との絆は、きっと一生の財産になるでしょう。ぜひ説明会や見学会を通して、豊山女子の魅力を体感してみてください。
イベント情報
中学校イベント情報
| イベント名 | 実施日時 |
|---|---|
| 夏休み学校見学 | 2025年8月30日(土)10:00~15:00 |
| 土曜見学会 | 2025年9月6日(土)10:00~ |
| 第2回 学校説明会 | 2025年9月14日(日)10:00~ |
| 土曜見学会 | 2025年9月20日(土)10:00~ |
| ナイト説明会 | 2025年9月26日(金)18:00~ |
| 土曜見学会 | 2025年10月11日(土)10:00~ |
| 第3回 学校説明会 | 2025年10月18日(土)10:00~ |
| 秋桜祭(文化祭) | 2025年10月25日(土)・26日(日)10:00~15:00 |
高等学校イベント情報
| イベント名 | 実施日時 |
|---|---|
| 夏休み学校見学 | 2025年8月30日(土)10:00~15:00 |
| 土曜見学会 | 2025年9月6日(土)10:00~ |
| 第1回 学校説明会 | 2025年9月14日(日)13:30~ |
| 土曜見学会 | 2025年9月20日(土)10:00~ |
| ナイト説明会 | 2025年9月26日(金)18:00~ |
| 土曜見学会 | 2025年10月11日(土)10:00~ |
| 第2回 学校説明会 | 2025年10月18日(土)13:30~ |
| 秋桜祭(文化祭) | 2025年10月25日(土)・26日(日)10:00~15:00 |

