私らしい進路が見つかる10コース。白鵬女子の進路指導

10のコースで導く“自分らしい進路”白鵬女子の進路指導の神髄とは

「Aim high!——志を高く、夢は大きく」。この言葉を進路指導の根幹に掲げる白鵬女子。進路指導において大切にしているのは「生徒自身が主体的に動くこと」だと、大堀先生は語ります。

白鵬女子の進路指導の考え方について教えてください。

大堀先生 どんな生徒にも可能性があります。生徒一人ひとりの希望・夢をしっかり理解し、生徒が主体的に目指すことを意識できるようにしています。希望・夢が必ずしも叶うとは限りません。しかし、それに向かって全力で取り組んだ生徒は、たとえ結果が違っても、すぐに次の一歩を踏み出していきます。そのためには、生徒の気持ちに寄り添い、対話を重ねながら背中を押してあげることが大切です

10のコースにはどんな特徴がありますか？

大堀先生 各コースには専任のコース長が配置されており、それぞれの専門性や進路方針に沿った指導が行われています。例えば、1年次に実施されるキャンパス体験では、進路に応じて訪問先を分けて実施。さらにメディアアート表現コースでは、大学・専門学校による作品展示や個別指導を含む芸術特化型説明会を校内で開催するなど、専門分野に即した支援も行われています。コースごとの特色を活かしつつ、コース長と進路指導部が連携しながら、きめ細かなサポート体制を整えています。

広がる進路の選択肢。多様な道に挑む先輩たち

一人ひとりの興味や適性に応じて選べる10のコースを展開する白鵬女子。進学アドバンスコースをはじめ、各コースで多彩な進学実績が生まれています。

進学アドバンスコースでは、有名大学への進学実績が豊富とうかがいました。

大堀先生 26年度入試では、上智・立教・法政・学習院・中央・青山学院などの難関私大をはじめ、University Of Sussex（UK）など、海外大学への合格者も多数出ています。芝浦工業大や昭和薬科大学の薬学部など、理工・医療系大学へ進学した生徒もいます。共通テスト利用、一般、公募推薦、指定校推薦など、多様な受験方式に対応しながら、それぞれの生徒に合った形の受験で合格を実現しています。

年々その実績は広がりを見せており、自らの進路を主体的に考え行動する生徒たちの姿勢が、結果にしっかりと結びついています。

こうした成果が出ている背景には、どのような取り組みがあるのでしょうか？

大堀先生 1、2年次には外部の放課後学習支援やスタディサプリを活用し、基礎力を徹底。3年次は放課後や長期休暇中の学習教室を中心に、本校教員が個別でサポートしています。得意科目で自信をつけ、志望校に向けて苦手科目を克服する。このサイクルを大切にしながら、一人ひとりの成長に寄り添っています。

加えて、学力の推移や課題を可視化するための模試分析や面談も重ね、生徒自身が「できるようになっている実感」を持てるよう丁寧に支えています。

また、各自の学力と受験問題で苦手な分野のバランスを理解し、どんな学習が必要なのかを面談や学習指導で生徒と一緒に考え、学習に取り組んでいます。総合型や推薦受験の生徒も、志望大学の偏差値に見合った学力を身につける指導を行ってきました。

進学アドバンスコース以外の進学実績を教えてください。

大堀先生 進学スタンダードコースからは、東洋大学や日本大学への合格者が出ています。グローバルアドバンス・スタンダードコースでは、東北大学、東京外国語大学、横浜市立大学などの国公立をはじめ、上智大学、立教大学などの難関私大に加え、イギリスのマンチェスター大学など海外大学にも多数の合格実績があります。

また、メディアアート表現コースでは女子美術大学や東京造形大学へ、保育やスポーツ、総合コースからも青山学院大学・立教大学・明治学院大学などに合格しています。それぞれのコースが専門性を活かした進路サポートを行っているのが特長です。

生徒の挑戦を支えたエピソードなど印象的な出来事を教えてください。

大堀先生 一般受験でMARCHクラスの大学を目指している生徒が、偏差値70を越える実力がありながら自信がなく、併願先を迷っていたことがありました。そのような時は生徒の悩みに寄り添いながら、その生徒自身の学力と向上的な伸びしろの話をしました。さらには第一志望の大学以上の学校を目指していかないと、第一志望の大学も安全圏で合格できない旨を話しました。この生徒は最終的に早慶上智を共通テストで合格することができました。

その子の未来を信じる。先生たちから受験生・保護者へ

生徒一人ひとりの未来を信じ、寄り添い続ける白鵬女子の先生たち。進路指導に込めた想いや、受験生・保護者へのエールをうかがいました。

今後の進路指導について、特に力を入れていきたいことはありますか？

大堀先生 より多くの生徒のニーズにしっかり対応できるよう、よりシステマチックな進路指導体制を整えていきたいと考えています。すべての生徒が、自分の夢に向かって前向きに挑戦できるよう、より充実した進路サポートを目指しています。そのためにも、教職員間での連携や情報共有の強化も図っていきたいです。

受験生や保護者に向けて、メッセージをいただけますか？

大堀先生 Aim high! 志を高く、夢は大きく。そして、それに向かって一緒に頑張っていきましょう。志を高く、夢を大きく持って良いのだということ、そして、それに向かって頑張る自分の成長を実感できるということを、本校で実感してほしいと思います。

編集後記

進路指導というと、合格実績や偏差値に注目しがちですが、白鵬女子高等学校の進路支援はその奥にある「その子の意思」を大切にしていると感じました。志を高く掲げ、自分らしい未来を選ぶ——その過程を支え続ける先生方の姿勢が、確かな進学実績と生徒の自信に繋がっているのだと思います。多彩なコースに惹かれる生徒もきっと多いはず。進路に迷う中学生や保護者の方にも、ぜひ一度足を運んでいただきたい学校です。

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