
知識だけじゃない!思考力と表現力を問う城西の適性検査型入試
昨年度の具体的な出題例や評価された答案のポイントも交え、適性検査型入試について坂本先生に解説していただきます。

城西の「適性検査型入試」の概要について教えてください。
坂本先生
実施は2026年2月2日午前、募集定員は10名です。適性検査I・IIは東京都共通作題の問題、IIIは東京都立大泉高等学校附属中学校(以下、都立大泉中)の独自作題の問題に合わせています。
「共通型」としてI・IIのみ、または「大泉型」としてI・II・III全てを受検することができます。合格基準は、I・IIで3分の1以上、I・II・IIIで3分の2以上正答できた場合はスカラシップ生の候補者として合格となります。
募集定員は少ないですがほぼ全員が併願受験のため、合格者数は多く出しています。昨年は88名の合格者を出し、13名が入学しています。
どのような受験生に挑戦してほしいですか。
坂本先生 小学校で学んだことや、読んだ本、ニュース、日常の自然現象などを「自分事」として捉え、論理的に考え、自分の言葉で表現することが得意な受験生にぜひ挑戦してほしいです。
昨年度の適性検査型入試は、どのような意図で出題されましたか。
坂本先生 適性検査Iでは「リーダーシップ」をテーマに出題しました。本校が大切にする「人間関係の中での成長」という考えに合致する生徒を見出すための問題です。適性検査IIでは、社会科分野から「ウンコ」をテーマに、江戸時代の循環型社会と現代のSDGsの考え方のつながりを問いかけました。そして、適性検査IIIでは都立大泉中に合わせ、立体図形の問題を出題しています。資料を読み解く力、数学的な思考力、そしてそれを言語化して説明する能力が高い生徒を評価しています。
評価された答案例があれば教えてください。
坂本先生 適性検査Iの「リーダーシップ」という問いに対し、クラス委員長の経験を挙げた答案がありました。「自分の意見ばかりを主張するのではなく、まず他の人が意見を言いやすい雰囲気を作った」という具体策を、リーダーシップの概念と結びつけ、論理的に記述した思考力と表現力を高く評価しました。
入学後に才能が開花!「本物の体験」が生徒を飛躍させる
適性検査型入試で選ばれた生徒たちは、入学後にどのような学校生活を送っているのでしょうか。共通する傾向や、生徒の成長エピソードを紹介します。
適性検査型入試で入学した生徒には、どのような傾向が見られますか。
坂本先生
コミュニケーション能力が高く、トップクラスの成績を収める生徒が多く見られます。中1から中3までの学年上位争いには、大泉型で入学した生徒が必ず含まれている状況です。入試対策で培われた「思考を言語化する習慣」は、本校の体験型学習の中で100%活かされています。
国公立大学への進学でも、適性検査型入学者が増えてきました。
生徒の成長エピソードを教えてください。
坂本先生
ある生徒は、地元の伝統芸能「長崎獅子舞」に興味を持ち、探究活動として仲間とPR活動を開始しました。私たち教員が地域との橋渡し役となり、イベント参加などを後押しした結果、卒業時には自ら神社で長崎獅子舞を舞うまでに成長し、卒業後も活動を続けています。
ほかにも、部活と勉学を両立し学年トップレベルの生徒や、本校独自の「デュアル・ディプロマ・プログラム」に挑戦し、アメリカの高校卒業資格取得を目指している生徒もいます。夢中なことを見つけると学業成績も伸びる傾向があります。

授業で特に大切にしていることは何ですか。
坂本先生
「本物の体験を通した学び」と「人間関係の中での成長」です。100種類以上の理科の実験や落語体験講座など、「本物」に触れる機会を豊富に用意しています。
中1の「サマースクール」では大自然の中で命の恵みを実感し、中2の京都研修旅行では日本の歴史と伝統を肌で感じます。そして中3のオーストラリア海外研修では、2週間のホームステイを通して異文化を体験し、帰国後には日本とオーストラリアの文化の違いについてプレゼンテーションで学びを結びます。
普段の授業においても本物に触れることは重視しており、中3の理科では自分でテーマを決め、立てた仮説を実証実験によって検証し、その結果を発表する課題研究を行っています。
保護者の方とどのように連携されていますか。
坂本先生
本校には、生徒・教員・保護者の三者で日々の生活と学習状況を共有する、手書きの「生活ノート」という伝統があります。生活習慣の確立を促し、生徒の小さな変化や成長を見逃さないためのノートです。
さらにICTツール「Classi」も併用し、模擬試験の成績を共有したり、朝礼時の連絡事項を確認できるようにしたりするなど、保護者の方が生徒本人の状況を把握しやすい体制を整えています。
希望進路を実現するためのサポート体制についてお聞かせください。
坂本先生
「大学合格がゴールではない」という視点で、生徒が自ら人生を考える指導を重視しています。本校は系列大学を持つ附属校ですが、内部進学にこだわる生徒は例年1割程度に留まります。今年度からは城西大学への内部進学推薦を確保したまま他大学にチャレンジできる併願制度も始まりました。
総合型選抜などを考える生徒には志望理由書の添削や面接指導を個別に行い、一般選抜を目指す生徒には、代々木ゼミナールと提携した放課後予備校や本校教員による受験対策講座を無料で提供しています。
受験は成長のチャンス!未来の城西生へ
今年度の適性検査型入試の変更点はありますか。
坂本先生 大きな変更はありません。例年通り、都立大泉中に合わせて適性検査IIIでは立体図形に関する問題を出題する予定です。
適性検査型入試の準備として、家庭でできることを教えてください。
坂本先生
400字の論作文が合否を左右します。日頃から多くの本やニュースに触れ「勉強」と構えず、親子で感想を語り合うだけでも、思考を言語化する大きな練習になります。
また、都立大泉中を志望するご家庭であれば、立体図形や数の法則性への対策は必須です。サイコロや多面体を工作し、展開図を具体的に想像しましょう。
解答が記述式なので、途中式や場合分けの理由まで言葉で説明する訓練を重ねてください。
受験生と保護者の皆さまへメッセージをお願いします。
坂本先生
適性検査は、大人でも難しい問題です。点数が伸びなくても気にしすぎず、楽しんで準備を進めてください。小学生のうちに学びを楽しめる子は、入学後に間違いなく大きく伸びます。
昨年度、本校のスカラシップ候補者のうち9割が都立大泉中に合格・進学しました。もし2月2日の夜に本校からスカラシップ候補の通知が届いたら、翌日の本番は自信を持って臨みましょう。健闘を祈っています。
編集後記
城西の適性検査型入試は、単に知識量を問うのではなく、物事を多角的に捉え、自分の言葉で表現する力を求めていることが坂本先生のお話から伝わってきました。入学後の生徒たちが、探究活動や学校行事に主体的に取り組み、大きく成長していく姿は、「本物の体験」を重視する教育の賜物でしょう。同校の学びを、ぜひ学校説明会で体感してみてください。
イベント情報
| イベント名 | 実施日時 |
|---|---|
| 生徒と話せる中学説明会 | 2025年11月8日(土) 14:30〜 |
| 第二回中学体験入学 ※授業・クラブ・食堂ランチ体験・入試問題最新情報案内 (保護者のみでも参加可) |
2025年11月23日(日・祝) 9:00~/13:50~ |
| 第一回中学入試説明会 ※個別相談・施設見学ツアー |
2025年12月13日(土) 14:30~ |
| 第二回中学入試説明会 ※個別相談・施設見学ツアー |
2026年1月17日(土) 14:30~ |




