一般選抜で早稲田 総合型選抜でお茶の水へ!女子聖の進路指導

女子聖学院中学校高等学校
女子聖学院中学校高等学校(以下、女子聖)は、2024年度大学入試で杏林大学医学部医学科への合格者を輩出。お茶の水女子大学や早稲田大学、ICUなど国公立や難関大にも進学しています。そこで、2023年春に卒業した2人の卒業生に受験を振り返っていただき、彼女たちが高3のときに学年主任を務めた先生には女子聖の進路指導についてうかがいます。

総合型選抜でお茶の水女子大学へ

お茶の水女子大学 文教育学部 言語文化学科に入学したH.Uさんにうかがいます。

女子聖の生徒
H.Uさん。中高時代は英語部に所属。「大学では、軍記物語についてもっと学びたいです」と語ります
女子聖の生徒
説明会のサポートをするH.Uさん(右)。好きだった学校行事は運動会と記念祭(文化祭)だそうです

今の大学を目指すようになったきっかけは何ですか。

H.Uさん 高1の夏の面談で、担任の先生が文学部などでおすすめの大学を紹介してくださり、お話を聞いてピンときたのを覚えています。高2で本格的に考え始めたとき、少人数で学びを深められる環境に魅力を感じ、受験を決めました。

総合型選抜での受験にあたり、学校のサポートにはどのようなものがありましたか。

H.Uさん 志望理由書や小論文の添削、面接練習です。志望理由書は、添削していただくたびに「なぜこの大学を目指すのか」「何を学びたいのか」が自分のなかで整理されていったのを覚えています。小論文の過去問も添削していただきました。それにより、問題文を読み間違えていたり、本文の趣旨を理解できていなかったりと、自分の未熟な部分を自覚できました。
また、担任の先生には調査書を書いていただきました。募集要項を見て試験の内容を確認してくださったり、過去に志望校を受けた先輩方の受験レポートなどを印刷してくださったりしました。
放課後には、面接練習を何度もしていただきました。私は先生の質問に上手く答えることができず、声も小さかったため、先生が「紙に書き起こすといいよ」とアドバイスしてくださいました。

女子聖の授業やプログラムで、学力向上に結びついたと感じるものはありますか。

H.Uさん JSG講座です。講座で過去問を解いたり、先生が解説してくださったりしたからです。受験で必要な科目が多かったのですが、講座で全ての科目を勉強できてすごく助かりました。もう一つは歴史の授業です。流れをストーリーのように教えてくれて、とても楽しく学ぶことができました。

一般選抜で早稲田大学へ

早稲田大学 人間科学部 人間環境科学科に入学したN.Hさんにうかがいます。

女子聖の生徒
N.Hさん。在校時に好きだった行事は運動会。将来は国際関係の職業に就きたいと語ります
女子聖のチア部
女子聖ではチアリーディング部に所属。チアのステージを見て憧れ、受験を決意する小学生は後を絶ちません

今の大学を目指すようになったきっかけは何ですか。

N.Hさん 高3の夏頃、担任の先生との面談の際にご提案いただき、大学のキャンパスツアーに参加したことがきっかけです。

一般選抜での受験にあたり、どのように対策をしましたか。

N.Hさん 私は、英語・国語・日本史の3教科で受験しました。英語は単語の暗記、速読の練習をし、志望大学の問題傾向を分析して、大学側がどのような能力を求めているのかを知ろうという意識で対策を行いました。また、時事問題・リスニング・リーディングの能力を一度に養うことができるよう、BBCニュースを通学時間に聞いていました。学校ではJSG夏期講習・冬季講習・1月の英語講習に参加しました。

女子聖の授業やプログラムで、学力向上に結びついたと感じるものはありますか。

N.Hさん 高2のときのスピーチコンテストです。自分自身でプレゼンテーションを考え、資料を作成するスキルが身についたとともに、英語の先生方やネイティブの先生方と発音練習を行なったことにより、英語に自信が持てるようになったからです。

女子聖の生徒
レシテーションコンテスト(中学)とスピーチコンテスト(高校)は女子聖の伝統行事。N.Hさんは高2のときにスピーチコンテストに出場し、全校生徒の前でスピーチを行いました

学校のサポートにはどのようなものがありましたか。

N.Hさん 先生方は親身になって相談にのってくださり、私に合った受験方法や対策をご提案してくださいました。また、精神面・体調面でもサポートをしていただき、安心して最後まで受験を乗り切ることができました。早稲田大学へのご縁をくださり、支えてくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

女子聖の進路指導

H.Uさんら今春高校を卒業した生徒は、学年の7割が秋に行われる入試に標準を定め、一人ひとりが自分の進路に合わせて志望理由書や小論文などの課題に根気強く取り組み、ほぼ全員が志望する大学に合格。残り3割は上位大学を目指すと固く決意して一般入試に挑んだそうです。このときの学年主任を務めた髙松先生に、女子聖の進路指導についてうかがいます。

女子聖の先生
国語科の髙松先生。女子聖の魅力を、生徒と教師の心の絆の強さと語ります

女子聖の進路指導の方針をお聞かせください。

髙松先生 学校として、どこの大学に何人合格させる、ということにこだわるのではなく、生徒各自の志望を面談で丁寧に聞き取り、一人ひとりに合わせた進路指導を常に心がけています。生徒がどこで、何をどのように学びたいと考えるのかを、まず自分で明確にできるよう、中学時代から自分の「賜物」は何かを探求する姿勢を育んでいます。

H.UさんとN.Hさんは、学校の面談をきっかけに志望校を決めていました。面談の頻度はどのくらいあるのでしょうか。

髙松先生 面談には力を入れています。高校入学直後から担任が面談を始め、高1、高2では年間で少なくとも一人3回は担任との面談が実施されています。担任以外でも、希望者には学年主任や他学年の教師が面談に当たることも多いです。いずれの学年も、次年度の選択科目を決定するにあたり、教師との面談は欠かせません。夏休みには保護者も交えた三者面談が実施されます。
高3ではさらに面談の回数が増え、生徒によっては毎日のように教師と話し込む姿も見られるほど。総合型選抜や学校推薦型選抜の志望者は、自分の作成した書類のブラッシュアップのため、また、面接試験の準備のため、担任のみならずさまざまな教師と個人的にコンタクトを取り、指導を受けます。高校3年間の面談のための個人シートについては、学年に応じた内容の工夫を行っており、面談をした教師が得た情報をほかの教師にも共有できるような「個人ファイル」が作成されています。

N.Hさんたちの学年では、高校でどのような進路指導を行いましたか。

髙松先生 高校入学後は早い段階からオープンキャンパスへの参加をすすめ、大学という場所を少しでも具体的に知ることができるように進路プログラムが企画されています。また、模試を学習に効果的に活かすことを全員に徹底させ、事前学習、事後の復習ノートの作成を全員に必修として課しました。
高2・高3では、授業の中で大学入試の過去問に触れる機会を作り、また、赤本に各自で早めに目を通すことを促して自分が受験しようとする大学の出題傾向を把握することをすすめました。高3の授業はほぼ、受験対策のための演習授業であって、学校の勉強がそのまま受験対策につながるように各科目の担当者が工夫をしています。授業のほかに各種講座や補習なども用意し、生徒のニーズに応えられるように心がけています。

編集後記

H.Uさんは通塾せず、N.Hさんは直前講座を受講する程度で長期間の通塾はしなかったそうです。学校の学びで難関大へ進学したお二人は、学校の講座や行事で学力を伸ばし、希望の進路を実現していました。面談が進路決定のきっかけになっていることからは、先生と生徒の強い信頼関係もうかがえます。次回は、H.UさんとN.Hさんが好きだったと語る学校行事・運動会がテーマです。お楽しみに!

イベント日程

イベント名 日時 備考
ナイト説明会① 20237月1日(土)17:30~18:30 ①パパプロのパパさんたちと本校教員のトークライブ
「女子聖の魅力をパパ目線でお伝えします」
②ライトアップしたチャペルを見学
「ナイトツアー」
★夏の女子聖体験日♪ 2023年7月17日(月・祝)午前・午後あり 体験授業+クラブ見学など。小4~6年生対象
1DAY説明会 2023年8月5日(土)午前・午後あり 1日を通して女子聖についてお伝えします