新校長が語る!東京家政大附属女子の教育と学校づくりへの思い
荒籾和成校長(あらもみ・かずなり)

大学を卒業後、東京家政大附属女子高校に英語科教員として着任。11年勤めたのち、同中学校へ異動し、学年主任や入試広報担当、入試広報部長、教頭などを歴任。2026年4月より校長に就任。同校一筋で36年目を迎える
校長として受け継ぎたいことと、新たに力を入れたいことを教えてください。
荒籾校長
創立以来、本校は建学の精神として「自主自律」を掲げてきました。加えて、「愛情・勤勉・聡明」という生活信条も大切にしています。私は中でも“愛情”こそが、学園の中で生徒にどう育ってほしいかという思いのベースにあると感じています。
建学の精神と生活信条を大切に継承しつつ、生徒が未来の社会で活躍する力を育てるため、新しい学びにも力を入れていきます。25歳の理想像を描くキャリア教育プログラム「ヴァンサンカン・プラン」と、その3つの柱となるプログラムを、より深みのある、実践的な学びへと進化させていきたいと考えています。
35年間この学校を見守り続けてこられた中で、時代が変わっても「ここだけは変わらない」と感じる貴校の魅力は何でしょうか。
荒籾校長 時代による変化はありますが、本校の生徒に共通する“気持ちの優しさ”や“温かさ”は、着任当初から変わらないと感じています。現代の中高生らしい変化はあっても、生徒の本質的な部分は大きく変わっていないと思います。
校長ご自身が、生徒と向き合う上で大切にしてきたことを教えてください。
荒籾校長 一人の人間として生徒と誠実に向き合い、何気ない日常のコミュニケーションを積み重ねることを大切にしてきました。挨拶を通して生徒たちの表情や様子をうかがうのも大切な日課です。休み時間や部活動でも、生徒一人ひとりがどんな子かを知り、その子が伸びていくために必要なサポートを考えるようにしています。

2025年度カリキュラム改革。進路目標に応じた学びでモチベーション向上
2025年から始まったカリキュラム改革の狙いを教えてください。
荒籾校長 背景にあるのは、生徒の進路希望の多様化です。東京家政大学への内部進学というベースがありつつも、家政大にない学部・学科を目指す生徒や、難関大学・国公立大学を目指す生徒も増えてきました。そこで、高校からはより進路目標に応じた学びができるように、国公立大などを目指す「Super Advanced(SA)コース」を新たに設けました。
改革の手応えとして、どのような変化を感じていますか。
荒籾校長
進路目標に応じた学びが明確になったことで、生徒たちは自分の将来をより具体的に意識しながら学習に取り組めるようになりました。
特にSAコースでは、学年末考査直後に「スプリングキャンプ」を実施します。進学特別講座のほか大学図書館での学習など、3日間、集中的に取り組みます。通常の授業とは異なる環境と時間の使い方の中で、短期間にみっちり学ぶ設計です。
こうした取り組みにより、生徒は進路目標を具体的に意識し、その実現に向けて主体的に学ぶ姿勢を身に着けています。
新しいカリキュラムでの学びの中で、特に象徴的な取り組みを教えてください。
荒籾校長
2025年から開始した「GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)」です。英語を目的ではなく手段とし、異文化理解や多角的なものの見方、コンフォートゾーン(自分が安心していられる領域)を一歩出るマインドを育てることを目指しています。
受講した生徒からは、「これまでのマイナスな思考から抜け出し、視野を広げるきっかけになった」「私が私らしく生きるために、大切なことを学び、成長を実感できた」という声も届いており、好評です。GCPの導入後はターム留学に参加する生徒も増え、外へ出て挑戦しようという姿勢が育っていると感じます。
今後さらに注力したいプログラムはありますか。
荒籾校長
導入3年目を迎えた「Creative Learning」です。例えば中学2年次の「ピザづくり」では、単に料理を作るのではなく、8つの教科が連携し「ものづくりのプロセス」を体験する本格的な教科横断型プログラムとなっています。理科ではレーズンから天然酵母を育て、数学では出店に向けた原価計算や収益計画を立て、美術では商品の魅力を伝えるパッケージをデザインします。さらに国語や英語、社会、技家、保健体育も関わりながら、議論を重ねていきます。
AIや検索ですぐに答えを得られる時代だからこそ、自ら体験し、仲間と協働して創造する学びを、さらに深めていきたいと考えています。
女子校だからこそ育つ力!東京家政大附属女子で期待できる成長
「女子校」という環境だからこそ育まれる力、あるいは共学にはない魅力とは何でしょうか。
荒籾校長
同性だけの環境では、行事運営やクラスでのリーダー役、発表の場面なども含め、あらゆる役割を自分たちで担う必要があるため、自然と主体性が磨かれます。また、本音で語り合い、自分らしさをのびのびと表現できる。ありのままの姿で過ごせる点も、別学ならではの良さです。
生徒同士のつながりが深く、一生の友達ができる環境でもあります。昨年、初めて担任した代の卒業生が30年ぶりに同窓会を開き、約100人が集まりました。長く続く関係性が育つ学校だと、私自身も改めて実感しています。

どのような子にこの環境を活用してほしいですか。
荒籾校長 将来やりたいことが明確でなくても、中学生や高校生になったら自分をこんなふうに成長させたいという思いがある子たちに来てほしいです。自主自律という目標に向かって前向きに頑張りたいと思う子に合う環境だと思います。
実際に入学した生徒は、3年ないし6年でどのように成長していくのでしょうか。
荒籾校長 本校の教育環境や「ヴァンサンカン・プラン」の中で、生徒は「自分はどういう存在か」「何をやりたいのか」「社会とどう関わりたいのか」を考えながら、将来の理想像に向かって成長していきます。25歳の理想像を描く機会が6年間を通じて設けられているため、受験のためだけではなく「どんな大人になりたいか」を意識して学ぶ生徒が多いのも本校の特徴です。
最後に、志望校選びで迷う受験生や保護者の方々へメッセージをお願いします。
荒籾校長
本校は、大学の施設を身近に利用できる充実した教育環境で、自分らしく成長できる学校です。
安心して過ごせるホームでありながら、そこから社会へ踏み出す力もしっかりと養います。実際に生徒や教員と接することで校風が伝わると思いますので、ぜひ一度学校を見に来て、肌で感じていただけたらうれしいです。

編集後記
安心と挑戦が両立する東京家政大附属女子。温かな校風と、自分らしく伸びるための仕組みの両方が揃っているのが、同校の魅力です。志望校選びで迷っている方は、まず学校説明会や見学の機会に足を運んでみてください。大学附属校ならではの充実した設備や、生徒たちの表情から垣間見える穏やかな校風を、きっと肌で感じていただけるはずです。
イベント情報
※詳細・お申し込み・下記以外の入試イベントは公式サイトよりご確認ください。
中学受験生向けイベント
| イベント名 | 実施日 | 備考 |
|---|---|---|
| 第2回オープンスクール | 2026年7月19日(日) 10:00~ | 先生と一緒に行う体験型のプログラム |
| 第3回オープンスクール | 2026年7月20日(月) 10:00~ | |
| 第4回オープンスクール | 2026年8月29日(土) 14:00~ | |
| 第2回学校説明会 | 2026年9月5日(土) 14:00~ | 小学3~6年生対象 学校説明・施設見学・スクールランチ体験(事前予約) |
| 緑苑祭 (文化祭) | 2026年10月24日(土)10:00~16:00 2026年10月25日(日)10:00~15:30 |
一般公開 ※入試相談室を開室 |
高校受験生向けイベント
| イベント名 | 実施日 | 備考 |
|---|---|---|
| ミニ学校説明会 | 2026年7月4日(土) 14:00~ | 小規模の学校説明会・キャンパスツアー |
| 第1回学校説明会 | 2026年7月26日(日) 10:00~(東京・神奈川) 14:30~(埼玉・千葉・その他) |
学校説明・施設見学・個別相談 ※在籍する中学校の所在地によって開催時間が異なる |
| 夏のミニ学校説明会 | 2026年8月1日(土) 9:30~ | 小規模の学校説明会・キャンパスツアー |
| 第2回学校説明会 | 2026年8月29日(土) 10:00~ | 学校説明・施設見学・個別相談 |
| 高大連携学校説明会 | 2026年9月12日(土) 14:00~ | 高大連携説明会・キャンパスツアー |
| 部活動体験会 | 2026年9月26日(土) 14:00~ | 部活動参加・個別相談 |
| 第3回学校説明会 | 2026年10月10日(土)14:00~ | 学校説明・施設見学・個別相談 |
| 緑苑祭 (文化祭) | 2026年10月24日(土)10:00~16:00 2026年10月25日(日)10:00~15:30 |
一般公開 ※入試相談室を開室 |














