先生も生徒も楽しむ探究の夏
「A知探Qの夏」は、中学1~3年生が興味に応じて講座を選ぶ希望制プログラムです。2026年度は2期にわたり計26講座を開講し、57名が複数の講座を受講しました。
先生の「好き」から生まれた探究講座
盛満 侑介先生(担当教科:英語)

・担当講座:「聖カップ 聖ヶ丘のスピードスターを目指せ!」(初級者編・上級者編)
⇒講座内容:全員が同じモデルのミニ四駆を組み立て、メンテナンスや改造を重ねて速さを競う。最終日にはトーナメントを実施
網本 椋太先生(担当教科:社会〈主に世界史〉)

・担当講座①:「中国を知ろう!~中国百科検定への道~」
⇒講座内容:中国の地理・文化や日中関係を多角的に学び、多摩大学の中国人留学生や教員と交流する
・担当講座②:「ミュージカル!」
⇒講座内容:ディズニー映画を題材に、外部コーチの指導も受けながら、歌・せりふ・動きを通じて多様な表現を探究する
講座のテーマを選んだ理由を教えてください。
盛満先生 小学生の頃、ミニ四駆を速くするために試行錯誤した経験があります。部品を一つ変えるたびに仮説と検証を重ねることは、原因と結果を考える力につながります。モーターには個体差があり、同じ工夫でも結果は一様ではありません。人のまねではたどり着けない工夫を追求する面白さを味わってほしいと考え、このテーマを選びました。
網本先生
「中国を知ろう!」は、さまざまな視点から中国や日中関係への理解を深めてほしいと考え、開講しました。大学生や教員との交流を通して、若い世代同士だからこそ、これからの日中関係をより良いものにしていけると感じてほしかったです。
「ミュージカル!」は、演劇経験のある教員と、吹奏楽に携わる私の会話から生まれました。表現を工夫する奥深さや、思い切って表現する楽しさを味わってほしいと思いました。
普段の授業との違いや、今回の講座だからこそ実現できた学びを教えてください。
盛満先生 説明書という与えられた正解とは別に、最適なセッティングをどう導き出すかを、じっくり時間をかけて考える点です。人に作業してもらうのではなく、自分の力で完成させることで、達成感を味わってもらうことを意識しました。
網本先生
通常の授業では時間の制約上扱いにくいトピックにも踏み込み、「日中を考える」機会をつくれました。
ミュージカルでは、同じ関心を持つ生徒たちが表現を少しずつ変えながら、生き生きと工夫を重ねていました。普段の授業や合唱祭とはひと味違う、思いきり自分の殻を破れる空間を体感してもらえたと思います。

教室いっぱいに設置されたコース。最終日にはトーナメントを実施し、最速のマシンを走らせた生徒を「スピードスター」として表彰

地形や気候と各地の文化との関係など、多角的な視点から中国への理解を深めました
生徒の「やってみたい!」が広げた世界
K.O.さん(中学3年生)
・参加講座:「和の伝統を知ろう、語ろう、触れよう~真夏の古都、御朱印の旅~」
T.S.さん(中学2年生)
・参加講座:「世界最高峰のブレインスポーツ Mahjong(マージャン)を覚えよう」
参加した講座で印象に残ったことや、普段の授業との違いを教えてください。
K.O.さん 寺の歴史や御朱印について学び、実際に御朱印をいただいた瞬間が心に残っています。講座は少人数なので、先生が一人ひとりにしっかり接してくれていると感じました。
T.S.さん 姉がすすめてくれたのがきっかけで参加しました。先生からルールを教わり、ゲームに勝てた瞬間はとても興奮したのを覚えています。「みんな飲み込みが早い」と話す先生がうれしそうだったことも印象に残っています。

古都を巡り、寺院の歴史や御朱印への関心を深めたK.O.さん

普段、授業を受けていない先生から学べることも、T.S.さんには新鮮な体験でした
学年を越えて深める学び
A知探Qの夏では、異学年の生徒がともに活動し、周囲と関わりながら学びを深めます。
異学年との関わりや、活動中に工夫したことを教えてください。
K.O.さん 自由行動の班決めで一人だった中学2年生に声をかけ、班へ誘いました。その生徒がしっかり動いてくれたことがうれしかったです。
T.S.さん 学年の違う生徒と取り組み、「マージャンは年代を問わず楽しめる」と感じました。内容が複雑になると混乱しましたが、分からないところは帰宅後に動画で調べ、理解できるまで取り組みました。
異学年で学ぶことで生まれた姿や、普段は見えにくい一面はありましたか。
盛満先生 普段とは違う集中力を見せ、静かに根気強く改造を続ける生徒もいました。速さを競う一方、学年を越えて工夫を共有し、より速いマシンを目指して協力する姿が印象的でした。
網本先生
普段は控えめな生徒がミュージカルを選び、先輩たちと最後まで活動しました。初日は「自分たちで良い作品が作れれば満足!」と話していましたが、最終日には衣装や小道具を自ら用意し、「多くの人の前で発表するのも良いかも!」という空気へ変わりました。作品を作り上げた達成感がうかがえます。
中国の講座では、中学3年生が大学生や教員との交流会で「場を回そう」と努め、知っていることから問いを生み出そうとする姿が頼もしかったです。
答えの先に生まれた新たな問い
講座を終えて、もっと知りたいことや変化したことはありますか。
K.O.さん 御朱印の意味や寺の歴史をさらに知りたくなりました。今回の学びをニュージーランド修学旅行にもつなげたいです。
T.S.さん 参加前はマージャンがどんなものか知りませんでしたが、今では「マージャンより面白いゲームはないのでは?」と感じています。興味がなくても、まずは挑戦してみることが大切だと気づきました。参加をすすめてくれた姉にマージャンを教え、姉も夢中になりました。
講座を通して先生ご自身が得た気づきや、今後の授業につなげたいことを教えてください。
盛満先生 生徒が教員に答えを求めず、自分で工夫する姿を見て、講座の意義を実感しました。英語の授業でも、ルールの中で語彙や表現を活用し、より良いものを作る喜びにつなげたいです。探究活動でも、既存のルールの中で考えを巡らせ、そのときの最善を尽くす姿勢につながると信じています。
網本先生 ミュージカルの講座では、生徒と一緒に歌い、表現が変わっていく姿を見る中で、自分も音楽が好きだと再確認しました。講座後も帰宅するまで頭の中で曲が流れ続けるほど、私自身も楽しみました。これからも生徒の「ワクワク」を高め、その変化に伴走する姿勢を大切にしたいと思います。
受験生へメッセージをお願いします。
K.O.さん 「A知探Qの夏」は本当に素晴らしい取り組みだと思います。勉強以外にも「もっと学びたいこと」がある人にぴったりの行事です。入学したら、ぜひ参加してみてください。
T.S.さん たまひじの先生は生徒のことをよく考えてくれて、遠慮なく相談できる存在です。一緒に楽しい学校生活を送りましょう!
編集後記
先生方が自ら楽しみながら企画した講座に、生徒たちも夢中になって取り組む様子が伝わってきました。学年を越えて関わり、試行錯誤を重ねる経験が、答えの先に新たな問いを見つける力へつながっているのでしょう。ぜひ学校を訪れ、先生と生徒がともに学びを楽しむたまひじの雰囲気を体感してみてください。
イベント情報
| イベント名 | 実施日時 | 備考 |
|---|---|---|
| 適性型入試説明会 | 2026年10月31日(土)14:00~16:00 | 対象:小学6年生+保護者 内容:適性型入試について、形式や出題傾向、過去問を用いた注意点・アドバイスを説明予定 |
| 第2回高校説明会 | 2026年10月31日(土)14:00~16:00 | 対象:中学3年生+保護者 内容:「学びの楽しさ」を追究する学校紹介。学校概要や教育理念、本年度の募集要項を紹介予定 ※説明会終了後、校舎見学が可能 |
| 第4回学校説明会 | 2026年11月21日(土)14:00~16:00 | 対象:小学5,6年生+保護者 内容:入試に関する情報や各教科(国語、算数、理科、社会)の先生から入試に関するアドバイスがもらえます。【初参加の方】向けと【2回目以降の方】向けに分かれてご参加いただきます |










